中学受験 新学年に向けて12月、1月にしておきたいこと
冬休みが近づいてくると、まもなく新年度も遠くありません。
今回の動画では、新しい学年に備えて各学年のお子さんが準備しておくべきことについて考えてみたいと思います。
4年生は5年生に備えて勉強の仕方の確認を
塾での学年が4年生から5年生に上がると、通塾日数が増える塾もあれば、通塾日数はそのままで宿題などが増える塾もあります。
塾によって様々ですが、一般に4年生から5年生に上がると塾の負担は約1.5倍になると言われています。
通塾日数や宿題の量はあまり変わらなくても、習う問題が難しくなり同じ量の宿題でも時間や労力がかかるようになるためでもあります。
4年生のうちは何とか好成績を保っていても、5年生になると急に成績が下がってしまう子がいます。
このようなお子さんの多くは、勉強のスタイルに問題を抱えています。
4年生のうちは問題の難易度も低く単純な問題が多いため、解き方や公式を単に暗記しているだけでも好成績を維持できるケースがあります。
これが5年生になるとそうもいかなくなってきます。
難易度が高く業務おい宿題に4年生と同じ「暗記型」の勉強で対応できなくなってくるのです。
なんとか学年が変わるまでに勉強のスタイルを変える必要があります。
動画ではその方法について考えています。
5年生では受験に必要なことを全て習ってきたはず
殆どの中学受験塾のカリキュラムでは、小学5年生で受験に必要なことを一通り学習し終えてしまいます。
6年生になると5年生までに習ったことの応用発展学習、入試問題に近い実践的な問題の学習が多くなります。
(社会のみ公民分野の学習を新たに行います)
つまり6年生の授業では「受験に必要なことは一通り学んでしまっている」ことを前提に進められます。
もちろん5年生までで全てを完璧に習得しているお子さんは晴れなので、そのつもりで先生も授業を行いますが、5年生範囲の学習があまりに未完成では6年生の学習が経ち行きません。
つまり6年生の授業が始まるまでに、5年生内容の総ざらいをある程度完成させておかなければ新学年でつまづく可能性が高くなります。
動画では6年生の残りひと月あまり、どのようなことに気をつけて学習をすれば良いか考えています。
学年ごとの学習の位置づけを理解しておくことが大切
上記のように学年が上がると勉強に求められるものが変化するため、つまずくお子さんが一定数出てきます。
大切なことは、新しい学年が受験までの学習期間の中でどのような位置づけかを理解しておくことです。
4年生は塾のある生活に慣れ、学習のスタイルを身につける時期です。
もしも今のお子さんが3年生なら、来年2月から新4年生として塾に通われるかもしれません。
塾での4年生が「学習スタイルを身につける時期」ということを理解して臨む必要があります。
お子さんが新5年生であれば、来年1年間で受験に必要な内容をほぼすべて習ってしまう、非常に重要な学年を迎えるということを知っておかなければなりません。
もちろん全てを完璧にこなす必要はありませんが、学年ごとの位置づけを理解しておくことで「この一年でやるべきことをどれくらい達成できたか」を総括することもできますし、次の学年に向けて残った課題を消化しなければならないこと、次の学年に向けて準備しなければならないこともわかってきます。
年末が近づき学校行事や家庭のイベントなどバタバタする時期ですが、是非新しい学年に備えて準備を始めておいてください。