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中学受験を終えて 6年生が2月〜春休みと中学入学直後にやるべきこと

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公開: 最終更新日:2021年07月13日

入試が終わると、中学受験という長いトンネルを抜けて、親子共々ほっとしますね。
まずはお子さんを、そして親御さんはご自身をねぎらっていただきたいと思います。
そして気になるのは、その後6年生の春休みに、中学校生活に向けてどうするかです。
準備すること、中学校入学直後にやるべきことや気をつけるべき点について、ここでは考えてみたいと思います。

入学前の2月〜春休みの過ごし方が重要

めでたく志望校に合格し、春休みに浮かれてしまう子どもも少なくありません。
もちろん、それまでの努力をねぎらってあげることはいいのですが、この時期に浮かれてばかりいると、入学後の勉強についていけなくなることがあります。

合格したことに安心して「これまでがんばったから、これから楽できるよ」「そのぶん遊べるよ」という意味のことは絶対にお子さんには言ってはいけません。
子どもの気が抜けて「ああ、これからはもう勉強しなくていいんだ」と勘違いしてしまい、中学校に入ってからの勉強が身に入らなくなってしまいます。
しかし一方で「これからもっともっとがんばらなくちゃいけないよ」だけだと、受験勉強をがんばってきた子どもは「このつらい日々がいつまでも続くのか」とげんなりしてしまいます。

勉強には苦しいこともありますが、楽しいことや喜びもたくさんあります。
「これから、難しい勉強が始まるよ」と言うのではなく「これから、本当に難しいけど楽しい勉強が始まるよ」と伝えてあげましょう。
本当の勉強の楽しさがわかるのは、これからなのです。
「がんばれば、これからもいいことがある」ということをイメージさせてあげてください。

英語の準備は必須

入学予定者は合格後の説明会で教科書を受け取り、課題を出されるでしょう。入学式までに、その課題に加えて各教科の準備えをしておけば、いいスタートが切れると思います。

多くの学校で「英語は学校が始まってからでかまいません」という説明をしているようですが、これを真に受けると、特に進学校の場合は苦労することになります。
ほとんどの子がアルファベットは書けて、ある程度英語の単語もわかっているからです。
文法もbe動詞の使い方はわかっていたり、中には英検2級を持っている子だっているようです。

英語でいいスタートを切るためにも、入学式までにはアルファベットや単語がある程度書ける状態にしておくといいでしょう。
NHKラジオの基礎英語に取り組むのもおすすめです。
時間の制約のないCD付きのテキストを購入すると勉強しやすいかもしれませんね。

算数は、一度すべてを忘れる

算数のできる子にとって中学校1年生の方程式の文章題は、これまで勉強してきた算数を使うと、暗算でさっと答えを出すことができるので簡単だと感じるかもしれません。
しかし、算数と数学は違います。数学は考えるプロセスが重視され、答えが合っていても、式がルール通りに書けていないと正解とは認められません。
途中の考え方が大切なのです。

この算数と数学の違いを埋めるためには、まず、算数を一度すべて忘れることが必要になってきます。
それから、数学の教科書をしっかり読んで、数学のルールを身につけていくのです。
合格が決まってから入学の間に、中学1年生の1学期の数学を勉強しておくとよりいいでしょう。教科書準拠の問題集を使うといいですね。

国語は、豊かな読書体験を積ませる

これまで、受験勉強で忙しく、じっくり本を読む時間もなかったと思います。春休みの時間を利用して、たくさん本を読むようにしましょう。
中学の国語で要求されるのは、論理的な理解です。
説明文、論説文に親しんでおくとあとが楽なので、岩波ジュニア新書などを読むといいかもしれません。
興味のある分野なら大人向けの新書でもかまいません。本屋さんで子どもが自分から手を伸ばす本から始めましょう。

ちょっと背伸びした読書体験をさせることで、これまでのような受験勉強のための読書ではなく、自分の知識が増えたり、知らない世界に想像を膨らませたりする読書の喜びを感じさせてあげられますね。
いろんなジャンルの本を読むように心がけ、ストーリー展開がおもしろいだけのものは避けましょう。少し難しいと感じながらも、内容や描写をじっくり味わいながら読めるような本を選びましょう。

最初の中間テストは大事

入学して最初の中間テストの成績で上位の成績をとると、子どもの自信につながります。
「自分は成績がいい子なんだ」と最初に思えると、その自己認識を維持しようと、自然にがんばるようになります。
最初が肝心なので、しっかり取り組むようにしましょう。
もし中間テストの結果が悪くても、そのあとに巻き返すことができれば大丈夫です。

中学入学後の勉強時間の目安は1日に1〜1.5時間です。
受験勉強をしていた頃に比べると勉強時間はだいぶ減りますが、毎日同じペースで勉強する習慣を維持しましょう。
入学後も安定して勉強を続けることが大切です。

入学後は交友関係に注意

小学校のころと大きく変わるのは、子どもの交友関係。それまで受験で忙しかった子は特に、友達とすごす時間が増え、親といる時間より長くなります。
中学生の成績が下がるいちばん大きな要因は、友達関係にあると言われています。
子どもに大きな影響を及ぼすので、よく注意を払ってあげてください。

でも一方で、親御さんにはどんなときも「うちの子は大丈夫」という気持ちも持ち続けていただきたいと思います。
その根拠のない信頼をより強めていくことで、子どもは安心して中学生活を送ることができるでしょう。
身体の成長とともに自律心も急激に育つ時期なので、親はいつでも手を差し伸べることができる適度な距離感で見守っていくのがいいですね。

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