中学受験 子どもの学力を伸ばすために親がつけておきたい力とは

中学受験 子どもの学力を伸ばすために親がつけておきたい力とは
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膨大な学習量、学習スピードが求められる中学受験。
だからこそ、いちばんの当事者として受験勉強をするお子さんのモチベーションを、どのように保つかが大きなポイントとなります。

そしてお子さんのモチベーションは、親御さんがどのように関わるかで変わります。
逆に、親御さんがあたふたしてしまっては、お子さんを不安にさせたり苦しめてしまうことにもなります。

ここでは、中学受験において、お子さんの学力を伸ばすために親がつけておきたい力について考えてみたいと思います。

子どもを大きく伸ばす親の「質問力」

お子さんの中学受験を成功させる大きなカギとなるのが、親御さんの「質問力」です。

たとえば、お子さんが学習に行き詰まり、本人と親御さんだけで解決するのが難しいような場合に、塾の先生や家庭教師センターなどに相談するとします。
そのような場合に役立つのが、親御さんの「質問力」です。

まず、質問や相談に行く時は、「端的に」「わかりやすく」「明確に」伝えられるように準備したいですね。
このとき、親御さんの伝え方、対する先生の聞き方が上手かどうかで、相談の結果は大きく違ってきます。

親御さんが「この単元が苦手でわからないみたいです」と質問し、先生から「ならテキストの●●ページをやってみてください」といった答えが返ってきたとすると、このやり取りでは問題の本質的な解決には繋がりにくいといえます。
同じ質問でも「お母さんがそう思うのは、具体的にどのようなことからですか?たとえばいつのテストのどの問題ができていなかったから、とかありますか?」と、問題を具体化させる質問を返してくれるようであれば、問題解決に望みが持てるでしょう。

逆に言えば親御さんの側は、いま子どもがどういった状況であるか、どんな問題で間違っていて、そのことから自分がどんな不安を感じているのかなど、具体的にお子さんの状況を分析してみた上で、先生にわかりやすく伝え、質問する力をつけていきたいですね。

親御さんの質問力が高くなると、お子さんの勉強を見てあげる際にも的確な導きができるようになります。
たとえば勉強中にお子さんの手が止まったとき「わからないの?」「どうしたの?」より「前の計算までで、何が分かったんだっけ?」「次、何が分かったら解きやすくなりそう?」くらい具体的な質問のほうが、お子さんの思考も進んでいきそうですね。

お子さんの「いいところ」「好きなところ」を書き出してみる

お子さんの「いいところ」「好きなところ」をいくつあげられますか?

親御さんにぜひ取り組んでいただきたいことがあります。
それはお子さんの「いいところ」「好きなところ」「素敵に思うところ」を50個書いてみるということ。

「50個くらい書けるわ」
そう思っていても、なかなか難しいものです。

多くの親御さんが、10から20個で手が止まります。
しかし様々な角度から見て、ご夫婦で協力し、どんな些細なことでもいいので、50個書き出してみてください。

お母さんよりお父さんの方が苦戦することが多いようですが、頑張って最後まで書ききってみましょう。

こうして書き出した50個を見てみると、内容によって大きく3つに分けられることがわかります。
・世間からの我が子への評価
・自分、家族だけが知っているいいところ
・周りがどう思うかに関係なく、自分がお子さんに魅力を感じたり愛おしくなるところ

お子さんのことを改めて深く考え、書き出してみることで、お子さんをさらに知ることに繋がります。
「今、ちょっと落ち込んでいるのかな」
「やる気が出てきているな」
「何か嬉しいことがあったのかな」
親御さんがお子さんの「ありのまま」の姿を見られることで、お子さんの細かな変化に気づくきっかけとなります。

塾や家庭教師に相談に行く場合も、相談が具体的になりやすく、学力をのばすための解決策に近づきやすくなるのです。

お子さんの優位感覚を学習に活かすための親の「観察力」

人の感覚には「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」などがあります。
特に勉強では「視覚」「聴覚」「触覚」がポイントになりますが、お子さんによって、脳に刺激を与えるときによく使う感覚(優位感覚)は異なります。

見ることで1番記憶に残るタイプなら、視覚優位です。
勉強するとき、説明を受ける際も言葉だけでなく、図などを使うのがいいですね。
聞くことで覚えやすくなるタイプは、聴覚優位のお子さんです。
会話によるやり取りの中で理解していくのがいいでしょう。
手を動かすことで1番身についていくタイプは触覚(身体感覚)が強いかもしれません。
身体感覚優位のお子さんは、長々と説明されるより自分で一度体験して学ぶことが適していると言われています。

お子さんの優位感覚を知り、お子さんに合った学習方法を見つけてあげるといいですね。
そのためにつけておきたいのが、お子さんのタイプをしっかり見極めるための「観察力」です。

ここで大切なのは、たとえ親子でも別の人間ですから、この優位感覚も違っていることが多いことです。
「お母さんは昔、何度も漢字を書いて『手で覚えた』わよ」
そんなアドバイスが、必ずしもお子さんにピッタリとは限らないのです。
もちろん兄弟でも、優位感覚は同じとは限りません。

お子さんそれぞれに、効果的な学習法は変わってきます。
お子さんに適した勉強法を見つけるために、ぜひお子さんをよく観察してみてください。
CMソングをすぐに覚えて鼻歌をいつも歌っているようなら、聴覚優位かもしれません。
「海水浴っていったらどんなことを思い浮かべる?」という質問に「青い空とか、太陽の光。いっぱい人がいる」という映像的な印象を答えるなら、視覚優位と考えられますね。

いちばん近くで見ている親御さんは、お子さんにとっていちばんの理解者です。
改めて、お子さんと向き合ってみてあげてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
主任相談員 小川 大介 主任相談員 小川 大介
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