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子どもの中学受験 親ができること、関わり方で心がけるべきことは

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子どもの中学受験に、家族としてどう関わるのがいいのでしょうか。
中学受験に向けてコツコツと勉強を続けていく日々は、親にとっても子どもにとっても楽ではありません。
ここでは、お子さんの中学受験に関して親ができるサポートについてお伝えします。

中学受験はお子さんにとってシビアな世界

中学受験をする場合、現実的にはほとんどの子どもが塾に通うことになります。
大手の集団指導塾、個別指導塾、家庭教師など、それぞれいろんな方法がありますが、小学校の授業と宿題だけでは中学受験の関門を突破するのはほぼ不可能です。

塾に入る理想の時期は4年生から。新4年生の授業は3年生の2月から始まります。
算数、国語、理科、社会の4教科に取り組むことになります。
塾によってもちがいますが、少ないところで週に2日、多くて3日。
週2日の場合は、たとえば月曜日に算数と理科、水曜日に国語と社会。
週3回の場合は、月曜日に算数と理科、火曜日に社会と国語、金曜日に算数と国語といったカリキュラムになっています。

学年によって土日や連休、長期休暇中には別の講座が組み込まれていて、ほとんどの大手塾では月1回の試験があり、その結果によってクラス編成が変動します。
成績順に席順が決まることもあるので、子どもにとってはシビアな世界でもあります。

学習スケジュールを立てる、優先順位を決める

塾に行き始めた子どもへの親のフォローとしては、勉強だけではなく生活面や健康面も大切です。
精神面で親は大きな支えとなり、受験本番までに全教科にわたり「やるべきこと」を逆算しながら学習計画を立ててサポートしていく必要があります。

塾からは山ほど宿題が出ます。学校の宿題や行事、習い事との兼ね合いもあるでしょう。
家族のスケジュールともうまくすり合わせながら勉強を進めていくことになります。
あまりにも量が多くですべてをこなせない時に、塾の宿題と復習のどちらを優先すべきか、毎月のテスト対策は何をさせたらいいのか、テスト直しをどう行っていくか。いくらしっかりした子どもでも、全部自分でできるはずがありません。

そこで、大人は勉強そのものや具体的な問題の解き方ではなく、子どもが「今、何をしているのか」をしっかり見て、やるべき勉強の優先順位を決めて学習計画を立てるフォローをしてあげてください。
最初はつきっきりになってしまうかもしれませんが、そのうち子どもが自分できるようになるまで根気よく付き合いましょう。

まずは塾のスケジュールを把握して、子どもができる限界量を知り、そのうえで計画を立てていく必要があります。
そもそも塾が出す課題を全部こなせる子はほとんどいません。
特に最初のうちは、誰かが優先順位をつけてあげる必要があります。

もしテストのあとなら「テストの直しを優先して、宿題のできないぶんは土曜日の午前中にまわす」など、具体的なやり方を考えます。
すべてを子どもと塾任せにして「とにかく宿題を全部やってから寝なさい」だけでは無理です。

否定する言葉は使わないようにする

これは子どもへの接し方全般にいえることなのですが、「こうしたらダメ」「こうしなくてはいけない」という言葉をできるだけ使わないようにしましょう。
親の言葉がいつも否定形だと、子どもの気持ちも後ろ向きになってしまいます。
「こうしたらだめ」は「こうしたほうがいいと思わない?」、「こうしなくてはいけない」は「こうしたらもっとうまくいくよ」など、できるだけポジティブな言い方に言い換えるようにするといいですね。

いくらしっかりしているように見えても、まだ小学生。
「そんなことじゃ志望校に受からないよ」
「自分のためなんだからがんばりなさい」
「受験するって自分で決めたんでしょ」
「今がんばればあとで楽できるから」。
これらの声かけはすべてNGです。

子どもは、お母さんやお父さんが褒めてくれるからがんばれるのです。
「毎日がんばっていてえらいね」
「よく続いているね」
と、何度でも毎日ほめてあげましょう。
そのうえで「こうしたほうが、もっとうまくいくよ」「ここだけ直したら、ずっとよくなるよ」という言い方で、より良い方向に導いてあげてください。

「難しいことがわかるようになるのは、すごく楽しいよ」
「新しいことを知ってもっと楽しい気持ちになってほしい」
「あなたなら必ずできるから大丈夫だよ」
という言い方も、子どものモチベーションを保つのに有効です。
積極的に使ってみましょう。

10歳前後は「プチ思春期」だと思って

中学受験の勉強を始める4年生の時期は、いわば「プチ思春期」のような年齢だと思っておいてください。
自我が目覚め、親の言うことをうるさがったり、反抗したり、八つ当たりをしたり、何を聞いても「別に」しか言わないこともある時期です。

そのことで親が焦ったり不安を感じることもあるかもしれませんが、「一緒にひとつの目標に向かう」というのはこの時期にしかできないことです。
中学受験の勉強は、子どもの気持ちが不安定だったり不機嫌な時にはできません。勉強したとしても効率が悪いでしょう。
子どもが気分よく勉強に向かえるように、親もできるだけ機嫌よくすごすようにしてください。
子どもの機嫌をとるということではなく、声かけや態度などにちょっとした工夫をして、この時期を親子で楽しく乗りきれるといいですね。

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