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ちょっとした声かけの工夫で子どもの成績は上がる

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

あいさつを心がける

あいさつは、生活の中で欠かせないものです。
「おはよう。」朝、家族が声をかけあうことで、お子さんが今日という日をどんな気分でスタートしたのかをうかがい知ることができます。

心配事があるときや悩んでいるときは、あいさつの声も元気がなくなるもの。
声をかけあう機会が日常の中で多いほど、家族同士のアンテナ感度も高くなり、異変に気付きやすくなります。

家族との関係が気持ちいいものだと、お子さんの気持ちも前向きになり、勉強面でもいい効果を期待できます。

また、お子さんの学習をお父さん、お母さんが見るご家庭がありますが、そこでもあいさつは有効です。
「よろしくお願いします」とお父さん、お母さんが頭を下げれば、お子さんもそうするでしょう。
学校や塾では慣れた手順のはずです。

しかしあらためて家庭でお父さん、お母さんにそうやってあいさつされると、「さあ、始めるぞ」という改まった気分になり、勉強に集中できるものです。
さて、ここからは勉強の時間だ、と気持ちを切り替えるのにあいさつは役立つのです。
ご家庭で教えていてうまくいかないという場合、ぜひ試してみてください。

マイナス表現を意識的にプラスに切り替える

同じことを伝えるときも、伝える側の気分でついついネガティブな表現を使ってしまいがちです。
「宿題をしなさい」ということを伝えるときに「早く宿題始めなさいよ。でないとまた遅くなるわよ。」と伝えられるのと「そろそろ宿題始めれば?早く終わってあとが楽になるよ。」と伝えられるのとでは、伝えられた側への「伝わり方」は大きくちがいます。

前者の言い方からは「どうせあなたは早く始めないんでしょ」という伝える側のネガティブな気持ちが伝わるのに対して、後者の言い方の伝わり方は逆です。
親子間では「この子にどうしてもできるようになってほしい」という強い思いから、ついついネガティブな表現になってしまいがちです。
ポジティブな伝え方をすることで、お子さんが前向きに勉強に取り組めるよう、意識的に取り組んでみましょう。

「うるさく言わないとやらない」という方もいますが、実は「うるさく言われるからやらない」という側面も親子間ではあり、うるさく言わずに言い方を工夫することで好転することも多いものです。

1日の終りはねぎらいの言葉で

睡眠は重要です。そして、睡眠につくときの子どもの心理状態も重要です。
今日はいい日だったな、明日も楽しみだなと思いながら眠りにつくのと、お母さんにお小言を言われて憂鬱な気持ちで眠りにつくのでは、睡眠の質も違うものです。

お子さんに対してだけではなく、お父さんお母さんの間、そしてご自身に対しても、一日の終りはねぎらいの言葉で締めくくりたいものです。
今日もがんばったね。えらいね。明日も元気にがんばろうね。
そんな言葉で一日が終わるといいですね。

気持ちよく眠りにつき熟睡できれば、寝覚めも良くなります。
そしてそれが習慣になれば、親子とも毎日の生活の質がワンランクアップします。

お子さんに対しては、次の日の朝ごはんに何を食べたいか聞くなど、「明日も楽しみ」という気分で眠りにつかせてあげれば、翌朝起きる楽しみも増えますね。

以上、細かなことですが、ちょっと気をつけるだけでお子さんの学習にも大きな影響を与える、声かけによる習慣への働きかけ。ぜひ取り組んでみてください。

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