中学受験の勉強を始めた4年生の学習で身につけたいこととは

中学受験の勉強を始めた4年生の学習で身につけたいこととは
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同じ問題を繰り返し解く「暗記型学習」の罠に気をつけて!

サピックスや日能研、四谷大塚といった大手進学塾の時間割を見ると、4年生は夕方5時ごろから夜8時前後までの授業を週に2~3日受けるようになっています。
5年生では週3~4日、6年生になると平日は夜9時ごろまでに加えて土日も塾に通うようになりますから、それに比べると余裕のあるスケジュールといえますね。

そこで4年生のうちに、予定や目標を立てて勉強をするくせをつけておくといいでしょう。
塾のある日とない日にはそれぞれ何をするか、土日はどう使うのか、お子さんと話し合いながら決めましょう。
ここで規則正しく勉強する習慣がつけば、5~6年生の学習サイクルにうまく乗ることができます。

ただ、注意してほしいことがひとつあります。

時間に余裕があると、塾で出された宿題や、テストで間違えた問題を何度も繰り返して解く「繰り返し学習」に時間を割きがちです。

これは暗記型の勉強法としてとても効果があるものですが、一方で、

  • 式や答えを丸暗記しているだけで、深く考えて答えを導き出しているわけではない
  • 少し条件の違う類題を出された場合、応用がきかない

という弊害に陥ってしまう可能性があるのです。
お子さんだけに勉強を任せていると、問題がぐんぐん解ける充実感から、この学習法にはまってしまうことがありますから、お母さんが目を配ってあげましょう。

4年生のうちに集中力と思考力を身につけて

では逆に、どんな学習習慣を身につければいいのでしょうか?

最初に意識したいのは、集中力を育てることです。
約3年間にもおよぶ受験勉強では、勉強に飽きてしまったりスランプに陥る時期、くじけてしまいそうな時期がかならずやってきます。
でも集中力がある子なら、それを乗り越えてまた勉強に意欲を燃やすことができるものです。
その力を、ぜひ4年生の早い時期に身につけさせてください。

まずはお子さんが好きなことの中から、勉強に結びつくものを見つけて、思い切り没頭する時間をつくるといいでしょう。
読書が好きなら、国語の読解問題をたくさん集めて解いてみる。
興味がある植物や昆虫などを、図鑑で徹底的に調べる。
パズルやクイズ形式の問題なども、取り組みやすいと思います。

それと同時に、ものごとを深く考える=「熟考」の習慣をつけるのも大切です。
これには日常会話の中で、親御さんからお子さんに、「なぜだろう?」「どうしてだと思う?」という問いをたくさん投げかけるのが効果的です。
自然現象の不思議や社会のしくみ、人間の言動など、疑問に感じたことを親子で話し合ううちに、自然と思考力が育っていきます。

さらに、塾の勉強への取り組み方にも工夫が必要です。

塾で勉強したあとは、出された宿題を解いたり、苦手分野の挽回に時間を割いたりするお子さんは多いでしょう。
それももちろん大切ですが、その前に学習した内容の復習を、できればその日の夜にしてほしいのです。

学んだことを脳に定着させるためには、記憶が新しいうちにおさらいをする必要があります。
とはいえ塾があった日の夜は、お子さんも疲れているでしょうから、長時間机に向かう必要はありません。
お母さんから「今日は何を勉強したの?」とたずねて、簡単に説明させるだけでも十分効果がありますので、ぜひ習慣づけてください。

また、塾には週例テスト、月例テスト、組分けテストなどさまざまなテストがあります。
塾通いに慣れてくると、1週間の勉強の結果として、毎週のテストでよい点数をとることが目的になってしまいがちですが、あくまで最終目標は志望校への合格であることを忘れないでください。

そのために、何月までに苦手分野を克服する、何月の模試では偏差値いくつを目指すなど、長期的な計画と目標を持つことも大切です。

これから続く長い受験勉強に負けないよう、4年生のスタート時点でよい習慣づけができるといいですね。

この記事を書いた人
主任相談員 辻 義夫 主任相談員 辻 義夫
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