中学受験の算数は「論理的な思考力」を鍛える。親ができることとは

中学受験の算数は「論理的な思考力」を鍛える。親ができることとは
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更新: 2020年12月09日 公開:

中学受験の算数は、お子さんの論理的な思考を育んでくれます。
そしてそれは、将来きっと役に立ちます。
でも、受験勉強を続けていくうちに「算数嫌い」になってしまう子も少なくありません。
ここでは、お子さんの算数嫌いを防ぐにはどうしたらいいか、親ができることについて考えてみまたいと思います。

中学受験の算数の勉強で培える力

中学受験は、子どもにとっても親にとっても、過酷な体験かもしれません。
どんなに努力しても、合格するとは限らないからです。
もしかすると、すべての志望校に不合格という厳しい現実を突きつけられる可能性もあります。
中学受験は終わってみないと結果がわからないのです。
さらに、志望校に入れたからといって、それで終わりではありません。
中学校の勉強が始まり、また新たな道を踏み出すのです。

でも私は、これまでたくさんのご家庭を見てきて、合格・不合格の結果にかかわらず、この経験はかけがえのない宝物になっていると感じます。
実際にそういう声もたくさんいただきました。
指導する側としてはもちろん全員を第一志望校に合格させてあげたい気持ちはでいっぱいです。
でも、全員が第一志望校に合格できるとは限らないのです。

でも、子どもの「自分はこれだけがんばることができた」という自信は、のちの高校受験、大学受験に確実につながっていきます。
特に算数の勉強では、「今わかっていることから、次に何を求めることができるのか」「答えを出すためには、何がわかればいいのか」という思考方法が自然に身につきます。
これは社会に出てからの大きな糧になります。多くの大企業の入社試験のSPIに算数の問題が入っていることからも、そのことがわかると思います。

「どうやって解いたのか」を説明する力

算数の勉強を進めていくうえで、子どもが本当に理解しているかを確かめるのはとても大切なことです。
その意味で、子どもに先生役になってもらい、大人が生徒役をする「ミニ授業」は有効です。
これは、子どもの「論理的に説明する力」も養うことになるので、ぜひ実践してみてください。

今の学校の教科書は、たくさん問題をやらせるのではなく、「どうやって解くのか」「なぜその解き方をするのか」「ほかの解き方はないか」ということを重視しているので、演習問題の数がとても少なくなっています。
それに宿題を加えても、子どもが理解したことを定着させるという意味では不足している場合があります。それをカバーするためにも、低学年のうちから「今日やったこの問題をお母さんに教えて」と声をかけ、子どもに先生になってもらって説明をしてもらいましょう。

そうすることで子どもは自分が理解したことを「他人に、わかりやすく、論理的に伝える」ために工夫するようになります。
学校や塾の授業を聞くときも「帰ってからお母さんに説明するためにちゃんと聞いておかなきゃ」という気持ちになるかもしれません。
この「説明する力」は将来の役にも立つので、家庭での「ミニ授業」をぜひ試してみてください。

親がしてはいけないこと

算数を勉強することで論理的思考力を伸ばすことができるのですが、せっかくのその機会を親が奪ってしまうことがあります。 それは、子どもを算数嫌いにさせてしまうこと。

たとえば低学年のうちに、無理やり子どもに計算問題をたくさんさせる親御さんもいるようですが、本人が嫌がっているときにやらせても、まったく意味がありません。
子どもの文字が極端に汚いなら要注意。嫌で仕方ないからとにかく終わらせたい証拠です。ある程度ていねいに書いている分量やレベルを維持するようにしましょう。
また、学校の宿題でもテストでも、とにかく誰よりも早く終わらせたいと考える子どももいます。
ミスが多くてもいいのです。とにかく終わらせることに一生懸命なのです。
そういう子は小さいころから「早く宿題を終わらせなさい」と常に親に言われてきた可能性が高いものです。
「早く終わらせること」ではなく「ていねいにやること」を優先させ、子どもが宿題や計算問題をていねいにやったことに対して褒めてあげるようにしてください。

また「終わったらゲームやっていいよ」と言うのも考えものです。「とにかく終わらせたらすぐにゲームができる」と、雑に取り組むことになってしまいます。
その結果、算数で思うように成績が伸びず「算数は苦手」「嫌い」という気持ちにつながってしまうのです。

学校のテストについても、点数を見るより、まちがった問題をよく確認してあげてください。
設問がきちんと読めてなかったり、自分で書いた文字を読みまちがえるなどの原因でミスをしていたり、その子なりの癖が出ます。
どういう風に解いたかを子どもに説明させ、自分のまちがいに気づかせるのもいい方法です。

勉強は終わらせることより、どういうやり方をしたかが大切だということを親御さんもしっかり意識してくださいね。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康 主任相談員 西村 則康 西村先生に家庭教師に来てほしい方はこちら
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