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算数の成績を上げる最速の方法とは?

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更新: 2017年05月25日 公開:

図を描かないお子さんは、すごい損をしている

途中式を書いたり図を描くことをいやがらないお子さんは、成績が上がりやすいという事実があります。
その理由の1つは、書く(描く)ことによって頭の中が整理され、思考が次の段階に発展しやすくなるということです。

人間の記憶は有限です。
1つのことを考え、それを覚えたまま2つ目のことに取り組むためには、記憶しておく力が必要になります。
それがさらに3つ、4つとなっていくと、記憶力だけで対応するのが難しくになります。

そこで、いま頭のなかにあることをノートに書き、頭の中の記憶をいったん「解放」し、まっさらな状態で次のことを考えるのです。

書く(描く)ことで、いったんそれを「忘れる」ことができるから、次のことを考えられるわけです。
この「書く(描く)メリット」をしっかり理解できているお子さんは、その効果を最大限に享受でき、成績が上がりやすいのです。

さらに図を描くメリットはまだあります。
それは、数字や言葉だけを見て考えていてもわかりづらいことが、図に書き表すことであっという間にわかることです。

書く(描く)ことを嫌がるお子さんの多くは、書く(描く)ことは面倒で、自分にとっていいことなんてないと思っています。

それは
「書いてよかった」
という経験がないということでもあります。

「書いてよかった」が成績を引き上げる

「面倒がって途中の式を書きません」
「図を描かないで頭の中だけで解こうとするんです」

という声をよく聞きます。
多くのお母さんに共通する悩みですが、こういうお子さんには、
「書いてよかった」
という経験をしてもらうことで、
「なぜ書かなくてはいけないのか」
を理解してもらう必要があるのです。

でも、お母さんが一生懸命
「なぜ書かなければならないか」
を説明しても、なかなかお子さんは書いてくれません。
効果的なのは、お子さん自身に
「書いてよかった」
という経験を、たくさんしてもらうことです。

たとえば、

10000 × 10000 − 10001 × 9999

の答えを暗算で出すのは困難です。
筆算するにしても面倒だとお子さんは思うでしょう。
しかし、下のような図を書いて考えると、ほとんど計算すらすることなく、答えは1だとわかります。
10000*10000-10001-9999の図
10000 × 10000の答えを、たて10000、横10000の四角形の面積と考えるのです。
すると、10001 × 9999の四角形との面積の差は、図の中のはみ出た部分(AとB)の差だとすぐに分かるのです。

こういう経験をすることで、お子さんは
「書く(描く)ことって役に立つことなんだ」
と実感するわけです。

書けば書くほど、勉強も楽しくなる

図を描き字を書くには、もちろん手や指の筋肉を動かすのですが、その筋肉も使えば使うほど鍛えられ、書く(描く)のが速く、正確になります。

特に図を描くには指を大きく動かす必要があり、字を書くこととはまた別の手指の筋肉が鍛えられることになります。

書く(描く)ことに慣れてくると、書く(描く)ことが快適になり、ますます書くことへの気持ちのハードルはなくなっていきます。
速く、正確に書くことは、中学受験にとって非常に大きなアドバンテージになります。
実際の入試の場面でも、例えば算数なら書く速度で10分近くの考える時間に差が出ると言われていますし、国語の記述なら言わずもがなです。
この状態になれば、成績にも好影響が出てくると期待できるわけです。

まずは「書いてよかった」という経験を1つでもお子さんにさせてあげられるよう、材料探しをしてみていただきたいと思います。
とくに算数の平面図形や速さの単元は、図をたくさん描く良いチャンスです。
是非意識して取り組んでいただきたいと思います。

この記事を書いた人
主任相談員 前田 昌宏主任相談員 前田 昌宏
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