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サピックスの夏期講習を乗り切る~社会編①~

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賢い塾の使い方 2010年08月01日07時45分
昨日からSS-1では8月の月例面談がスタートしています。

5年生までの方は、8月にがんばっていくことを再確認した上で、9月以降は何に重点を置くのかといったことや、
反抗期に入ってきたお子さんにどう対応するかといった話になることが多いようです。
新しい発見、気になっていることの解決方針を得ていただいて、面談が進んでいっています。

一方、6年生の方は夏期の学習をどうこなしていけばいいのかといった、目の前の問題についてのご相談がやはり多いですね。
特にサピックスにお通いの方々の苦悩は深い様子です。

「大変だとは聞いていましたが、こんなにやることが多いなんて想像を超えていました」
「もう親子そろって死にそうになりながら、宿題をこなしています」
「やることを減らそうにも、漢字も算数も社会もなんでもチェックテストがあるので、やらないわけにはいかないんです」
「社会のデータバンクが細かいんです。プリント2枚にびっしり書かれていて、とても覚えきれません」
「”有名中”もやる学校を決められていて、提出しなくてはいけないんですけど、朝しかやる時間がなくて、でも直しまで書いていたら朝が”有名中”だけで終わってしまうんです。どうしたらいいんですか?」

などなど。
塾からは、もともと物理的に不可能な学習指示が出されていますから、真面目に取り組もうとなさっている方々が回らなくなるのは当たり前のことです。

工夫が必要なんですよね。

そこで今月は、SS-1の月例面談や授業の際に、サピックス6年生の方にアドバイスさせていただいていることがらを、いくつか紹介していこうと思います。

学習上のポイントとなるのは、実は社会の取り組み方です。


夏休みになって社会の学習メニューが大幅に増えたことに、戸惑っている方が多いのではないでしょうか。


「データバンク」が2枚
  +
授業の直しに加えて「基礎力チェック」が4P


毎回2時間ぐらいかけて、一生懸命暗記しようとしている方が多いようです。


しかし、その学習が効果を上げるのかどうかは人それぞれだいうことに、気を付けなければなりません。

残りの3教科が安定していて、社会だけがネックということなら、それでもいいかもしれません。
知識を少しでも増やして、得点を上げていきたいという気持ちはよく分かりますし、戦略としても正しいでしょう。

しかしその場合は、戦術について検討することをお勧めします。
2時間の学習時間を確保するのも大変でしょうが、そこをあえて3時間の学習時間を確保して、
四谷大塚の『予習シリーズ』など説明が詳しい教材を併用してしまうのです。

社会が苦手なお子さんは、背景理解、関連付けなどが上手くいっていませんから、単発の知識を大量に暗記しても役に立ちません。。

サピックスの社会授業は、先生が早口でしゃべりながら黒板に説明を書き連ねていくスタイルですから、
授業についていけていない子は「ストーリーとしての理解」が欠けていることがとても多いのですね。

そういう時にはサピックスの教材よりも、『予習シリーズ』の方が力になると思います。
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賢い塾の使い方 2010年08月01日07時45分
主任相談員の小川大介
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