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『勉強しているのに上がらない』の解決法

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中学受験 2013年04月25日10時00分
こんにちは!
「かしこい塾の使い方」
主任相談員の小川です。


昨日は面談が重なる日でした。

SS-1の自由が丘教室で
会員様の学習相談、

その後は成城学園前教室に移動して、
新規の方の学習カウンセリングを
行ってきました。

もちろん、
お困りの内容はそれぞれ違います。

しかし悩みの大本をたどると、
根っこは同じだということにも
気づきます。

『努力しているのに
成績が上がらない』

この悩みです。

「勉強をしていない」ということが、
親ごさんのみならず、
ご本人にも自覚があるなら、
それほど悩むことはありません。

やればいいのですから。

勉強したがらない子を
勉強に向かわせるのは、
親にとってたしかに大変です。

しかし、
「勉強しているのに伸びない」
という悩みよりははるかに
ストレスが小さいものです。

『やればできるようになる』
という希望を、
親も子も持ち続けられるからです。


でも、
「やっているのに上がらない」
これは苦しいですね。

親は、
本人の能力を疑いそうになる。

いらだちと、情けなさと、
なんともいえない申し訳なさに
責められます。

子は、
自分の能力を疑い始める。

「がんばっても無理なんだ」
この心の声が聞こえ始めると
大変です。

答え合わせをしたがらない。

直しをしたがらない。

少し考えて分からないと、
あきらめる。

やる前からあきらめる。

ぐずぐずとして
勉強になかなか取り掛からない。

努力できる子のはずなのに、
徐々に違う姿を見せ始めます。

これは親にとって、
つらい。焦ります。

もちろん頑張らせようとする。

褒めてやる気を引き出そうとする。
時に叱って、まず行動させようとする。

計画を子供と一緒に立てて、
がんばりやすい環境作りもする。

できることは何でもやってあげたい、
というのが親心です。

できることは何でもやって、
早く成績を上げたい。
本人もそう思っています。

でも上がらない。

これが、
『勉強しているのに
成績が上がらない』
という悩みです。


SS-1に寄せられるご相談の内、
半数以上は、この悩みでしょうね。

親子で話し合ったり、
塾の先生に相談したり、
塾併設の個別指導に行ってみたり、
家庭教師センターに連絡したり、

色々とやってみて、
それこそ最後の頼みの綱のようにして、
SS-1にいらっしゃいます。

私たちの本を読まれたり、
お友だちからご紹介されたりして、
知ってくださるようです。

『SS-1メソッドで国語の点数を一気に上げる』
『SS-1メソッドで算数の点数を一気に上げる』
『SS-1メソッドで理科の点数を一気に上げる』
『小川式 声かけメソッド』

そのお気持ちには、
結果でお応えするしかありません。

表面的な面談とアドバイスで
許されるはずもなく。

じっくりと状況をうかがい、
お子さんのテスト、ノートを正確に分析し、
いくつかの仮説を検証しながら、
真実に迫っていきます。


成績が上がらない理由として
代表的なものは次の3つです。

1.学習メニューが無駄に多い
2.学習の技術が身についていない
3.現状分析ができていない


1は、難関校受験に偏った塾で
よく起きる問題です。

サピックスや早稲アカNN
浜学園、希学園、
栄光エクタスといった塾ですね。

また、
中学受験実績をアピールする
私立小学校でも発生します。

聖徳、精華、洗足、
追手門、仁川・・・

挙げだしたらきりがないですね。

こういう塾や小学校では、
難関校に合格できる力を、
質と量の両面から育てようとします。

○難しい問題を
○たくさん解かせる

考え方は間違っていませんが、
生徒が吸収できなければ、
質と量の両方を追い求める指導は
害になります。

最悪なのは、
塾も小学校も過剰な場合です。

子供も親も、「やらせたら伸びる」
という単純で(しかも本人にとっては間違った)
学習観の中で朝から晩まで過ごしています。

間違いに気づけないのですね。

与えられている学習メニューが、
本人にとっては無駄に多い場合、
理解と定着のステップを飛ばして、
問題演習や次の内容のインプットに入ります。

これでは、
いつまでたっても身につきませんから、
力を持続的に伸ばしていくことが、
できなくなってしまいます。


2.も重大な問題です。

◆授業の受け方を知らない
◆記憶サイクルを知らない
◆学習タイプを知らない
◆生活内の快適時刻を知らない

などが含まれているのですが、
この話は次回に続けることとしましょう。
連載している国語講座はその次から再開します。

昨日の雨模様が一転、
本日は爽やかな風が吹いています。

歩く時は胸を張って、
目線をほんの少し上において、
元気よく。

それでは今日も、
出会う方全ての可能性を
拓いて参りましょう!
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中学受験 2013年04月25日10時00分
主任相談員の小川大介
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