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塾選びについて

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かしこい塾の使い方 2011年02月21日19時05分
進学塾での新年度が始まり、お子さんたちは元気に塾にお通いだと思います。学年がかわると通塾日数が増えたり、宿題が増えたりして、懸命に慣れようとしている時期ではないでしょうか。

また、そろそろ学校での新学年が近くなってきたので、そろそろお子さんを進学塾に通わせようかと考えている方も多いと思います。

何度かお伝えしてきたように、進学塾は「入塾させたから、あとは放っておいても大丈夫」というものではなく、どのように利用していくかをしっかり考えることが大切です。

「塾に入れたから安心」「個別指導の先生がわからないところを教えてくれるから大丈夫」と高をくくってしまうのは危険だということです。

塾に通わせる場合は、その塾のコンセプトをよく理解し、お子さんがその塾でうまく力をつけていくにはどのような利用のしかたをすればよいのか、よく吟味するようにしましょう。

難しく聞こえるかもしれませんが、方法は簡単です。

検討中の進学塾に連絡をとり、話を聞かせてほしいと依頼するのです。中小の進学塾では、その塾の塾長先生や教室責任者が相談に乗ってくれることが多いでしょう。大手の進学塾では、事務職員の方が窓口になっていて「まずは入塾テストを受けてみてください」とか「体験授業に参加してみては」という話になるかもしれません。

実際に教務に関わる講師(塾長なども含む)に話を聞ける場合は、ご家庭の方針と目標や志望校などを告げ、そこに向かってどのような対策を考えてくれるかを中心に話を聞くとよいと思います。塾にできること、できないこと、そしてご家庭がしてほしいことをお父さん、お母さんにわかるように丁寧に説明してくれるなら合格。わかりにくい説明やおしつけがましい説明なら、お子さん相手にはもっとわかりにくい説明をすると考えて間違いありません。
相手が事務職員の方の場合はあまり深いところまで聞くことができないと考えられるかもしれませんが、行き届いたサービスをする学習塾であれば、事務職員であってもその塾のコンセプトなどを深く理解しているはずですから、わりと突っ込んだところまで質問してもOKです。その際、事務職員として説明できることと、教務に関わる講師でなければ説明できないことをきちんと区別できているかどうかに注意して下さい。教務に携わる講師にしか答えられないことを、きちんと取り次いで知らせてくれるかということも大切なポイントですね。

いずれにしても、塾も個別指導教室も「万能」ではありませんから、「何でもできます」といったようなことをおっしゃるところは敬遠するのが賢明です。
また、テキストやカリキュラムなど、できれば実物を見せてくれるところが望ましいですし、公開テストを実施しているのか、授業ごとの復習テストや確認テストなどはあるのかなども聞いておきましょう。また公開テストに関しては、受験者数が何人くらいなのか(受験者数があまりに少ないと、結果データの信頼性が低くなります)などを確認しておくことも大切です。

受講が始まったら、どのくらいの割合で塾とご家庭の連絡があるのか、つまり担当の先生との面談や教育相談の機会がどれくらいあるのかも、事前に確認しておきましょう。


特に受験期間中になると、不安な気持ちになったり、迷いが生じたりということがあるものです。そういったときに塾の先生と密に連絡が取れるのかそうでないのかでは、大きな違いがあるものです。実績や規模の大きさだけでなく、そういった部分もしっかり調べて塾選びをしたいものですね。
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かしこい塾の使い方 2011年02月21日19時05分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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