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最高の夏を!

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かしこい塾の使い方 2012年06月09日10時00分

夏が近いです。
6月には、学校でプールも始まりますね。

今回は、前回に続き、いい講師、いい教室の見分け方についてです。


「塾の夏期講習って必要ですか?」


・・・よくお父さんお母さんから質問されます。

その質問を通っている塾の講師にしてみれば、いろんなことがわかります。

「夏期講習はこれまでの復習をしますから、絶対に必要です。」
「夏は中学受験の天王山ですよ。絶対に参加してください。」

のような返答は、実は答えになっていません。

少し視野を広げて考えると、復習はその塾でなくてもできますし、夏が受験の天王山ということと、その塾の夏期講習を受けなければいけないということには、直接の関連はありません。

夏の学習目標は何か、そのためにカリキュラムはどのような特徴になっているのか、そもそも毎日長時間塾に拘束するメリット(もちろん塾にとってのではなく、お子さんにとってのです)は何なのか、お父さんお母さんにわかりやすく説明してくれる、そんな講師がよい講師です。

熱意を持って、自塾の講座について研究し、よりよい形で提供しようと行動している講師なら、夏期講習の長所と短所、なぜ塾が夏期講習を行うのか、そしてどのような効果を狙っているのかもわかるはずです。

そして、相手に伝えたいことをできるだけわかりやすく、間違いなく伝わるように努力と工夫をすることが、講師という職業に課された使命でもあります。

「うちの塾には夏期講習があるから、生徒たちは参加するのが当然」
と無条件に考えるような講師に、効果的な指導は期待できません。


だから、「この人の説明だったら、大切な夏を任せてみる価値がある」
と真剣に感じさせられる熱意と内容だと感じたら、お任せするとよいと思います。

これは一斉塾、個別、家庭教師を問わず言えることです。


ところで、残念ながら、経験の豊富な講師が絶対によいとは限りません。
経験をつんで、慣れることで、人間は傲慢になることもあるからです。

ちょっと乱暴ですが、公式化すると

熱意OK × 経験OK = ◎
熱意OK × 経験不安 = ○
熱意不安 × 経験OK = △
熱意不安 × 経験不安 = ×

といったところでしょうか。

まだ6月ですが、夏はあっという間にやってきます。

いろいろな講師に、質問することから始めませんか?
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かしこい塾の使い方 2012年06月09日10時00分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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