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勉強を「自分ごと」として取り戻すためにできること

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かしこい塾の使い方2019年11月13日17時40分
■低学年のお子さんは「ちょっと手抜き」くらいでちょうどいい

東京渋谷、大阪梅田などで定期的に、少人数の相談会を行っています。
主任相談員を務めさせていただいている、中学受験ポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」と家庭教師「名門指導会」の共催という形です。
参加くださるのは高学年にのお子さんのお母さんが多いのですが、中にはお子さんがまだ低学年というご家庭もあります。
低学年なのにすでに「塾の宿題が大変で...」というご相談も悩ましいのですが、それ以前に「この学年で、塾のことにどれくらい『必死』になればいいのでしょう」というご相談もあります。
乱暴な言い方をすれば、3年生までは塾に通わせているとしても、宿題は「ちょっと手抜き」くらいに考えていて丁度いいのですが、そのあたりは生真面目なお母さんほど「ちゃんと、完璧にやらせなくちゃいけないんじゃ...」と心配になってしまうようです。
私はおもに理数系の科目に関してご相談を受けるのですが、少なくとも4年生くらいまでは意識的に「塾の宿題一色」の生活にしてあげてほしくないを思います。
・・・正直なところ、高学年になってもそうであってほしいのですが、さすがに6年生の受験間近の時期ともなるとそうはいきませんね。
だからこそ、低学年のうちは「必死で塾の宿題を追いかけなくても結果が出せる」学習サイクルをつくってほしいと考えています。
そんなお話をすると、多くのお母さん、お父さんは「やっぱりそうですよねぇ。」とおっしゃるのですが、いざ毎週の宿題を目の前にすると、どうやって「手抜き」をすればいいのか迷ってしまうようです。


■「無駄な繰り返し」をなくす
「手抜き」というと聞こえが悪いのですが、単純に「無駄な繰り返しはしない」と意識するだけでも良いと思います。
もうお子さんが完全に「できる」と判断できる問題についても、一通り「2回目の演習」をさせているご家庭は意外と多いのです。
理由は簡単で、「他に何をさせていいかわからない」からだといいます。
塾から与えられれいるのはテキストのみで、ほかにどんなことをさせればいいかもわからないので、とりあえず塾の宿題を繰り返させる、そんなご家庭も多いのです。
でも、もうすでに理解できていて習得しているのなら、それ以上の繰り返しにはあまり意味がありません。
その時間に、もうちょっと楽しくて、親子で手軽にできる勉強をしてみませんか?
そう思うのです。
たとえば理科なら、テストに出てきたことがらや生物名の中で「知らないもの」はないでしょうか?
また知っているつもりでも、詳しく説明できるかと言われれば、そうでもない・・・そんな事柄はないですか?
そんな「今後テストに出るかも、出ないかもしれないけど、とりあえず知らなかった」ものについて調べてみるのです。
「そんなの調べたって、テストに出なければ意味ないんじゃ...」
そんな気持ちは一旦気持ちの端っこに、いや外側に追いやってしまって、とにかく「へ〜、そうだったんだ」という経験をお子さんとともにしてみましょう。
そうすると、調べれば調べるほど、次から次へと疑問が出てくるかもしれません。
それをまた延々と調べていく...
算数なら、とにかく素数を数えだしてみる、といった経験もいいと思います。
そんな経験をお子さんと一緒にすることで「勉強というのは、与えられたものだけを『こなす』ものではないんだ」ということをお子さんは実感すると思います。


■高学年になっても「塾に振り回される」ことがないように
この気持ち、感覚こそ、高学年になっても「塾に振り回される」ことなく結果の出る勉強ができる大元になっていきます。
高学年のお子さんの親御さんから「うちの子、勉強に取り組むのがイヤイヤで、困っています」といったご相談を受けることもありますが、それは「やらされている」という感覚をお子さんが強く持っているからです。
大人だってそうですが、強制的にやらされていると感じることに対して、モチベーションは上がりません。
いかに「自分ごと」として取り組めるかが鍵なんですが、それには義務感や強制力に訴えてもうまくいきません。
もしも今「やらされ感」一杯で勉強しているな、と感じるなら、少し勉強のしかた、勉強に対する視点を変えて取り組んでみましょう。

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2019年10月24日、コスモプラネタリウム渋谷「中学受験で遊ぼう!」にて、子どもたち、親御さんたちと記念写真。
月の満ち欠けを「授業」ではなくみんなで「体験」したのでした。
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かしこい塾の使い方2019年11月13日17時40分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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