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【中学受験6年生】偏差値50の呪縛から解放されるためには

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公開: 最終更新日:2022年07月29日

中学受験の勉強が本格化する6年生では、夏休み以降の模試の結果や偏差値を気にするご家庭も少なくありません。
もちろん、合否の可能性の目安として偏差値は重要ですが、必要以上に偏差値を気にすると、志望校選びや中学受験自体が親子にとって辛いものになってしまいます。

今回の記事では「偏差値50の呪縛」について考えてみたいと思います。

偏差値に左右されていませんか?

志望校選びにおいて、偏差値はとても気になる存在です。
6年生になって模試の数が増えてくると、当然その結果が気になるでしょう。それまで子どもの中学受験に深く関わってこなかった親御さんも、あれこれ口出ししたくなる機会が増えます。

偏差値として子どもの現在のレベルが明確になると、焦る気持ちが出てくるのかもしれません。
でも、偏差値を鵜呑みにするのは要注意です。

特に、50以下の偏差値を目の当たりにして、つい「なんでこんなに成績が悪いの?」「これまでなにをしてきたの?」という言葉を投げかけてしまう親御さんもいます。
また、子どもが「この学校に行きたい!」と言っても「偏差値45の学校か…」と偏差値を基準にして親御さんが難色を示すこともあります。

特に、お父さんが一流企業に勤めているようなご家庭では、お父さん自身が偏差値の高い学校を卒業している場合が多く、偏差値が50を切るような学校にあまり価値を見出せないことがあるようです。

偏差値が気になる理由とは

必要以上に偏差値が気になってしまうのは、高学歴のいわゆる「エリート」と言われる親御さんに多い傾向があります。

エリート集団に身を置いていると、学歴の大切さを身にしみて感じる機会が多いものです。
そういうお父さんやお母さんは子どもに中学受験させることが多く、周りの人も同じような考えなので、子どもの中学受験の情報が耳に入ってくることが少なくありません。

「あの家のお子さんは御三家を受験するらしい」
「○○さんのお子さんはサピックスのアルワン(α1クラスというサピックスで優秀な子が集まるクラス)で、偏差値70の筑駒(筑波大付属駒場)を受けるらしい」

そんな話が耳に入ってくると、自分の子が偏差値40台の学校を受験することにコンプレックスを感じてしまい「もっと偏差値の高い学校を受験させたい」と思ってしまうのです。

偏差値を見比べてみよう

各塾の偏差値表をダウンロードして見比べてもうらうとわかるのですが、サピックス偏差値表だけを見るのではなく、四谷大塚偏差値、日能研偏差値、首都圏模試偏差値も合わせて見る必要があります。

また、高校募集がある学校なら、高校受験時の偏差値もチェックしてみるとよいでしょう。
少しネットで検索するとすぐに出てきます。

一例を挙げると、城北中は中学受験ではサピックス偏差値で45〜52の学校ですが、高校受験になると偏差値72になります。
巣鴨中も中学受験では偏差値46〜53ですが、高校受験では偏差値73になります。

こうして偏差値を見比べることによって、中学受験の偏差値40台の学校でも、高校受験では偏差値70以上の難関校になるということがわかるでしょう。
偏差値はひとつの目安でしかないのです。

偏差値より大切な尺度とは

では、偏差値より大切な「尺度」は何なのでしょうか。
それは、その学校の校風がその子に合っているかどうかです。

そもそも中学受験をさせようと思ったのは、我が子を「よりよい環境で学ばせたい」という思いがあったからだと思います。
その「よい環境」というのは、その子にとってどのような環境なのでしょうか。
それは、子どもがその子らしく過ごせる環境、その子の魅力を認めてもらい、それを伸ばしてくれる環境ではないでしょうか。

そのような環境が受験しようとしている学校にあるのかどうか、その校風でその子らしく過ごせるのかどうか、これが偏差値よりも大切な尺度です。
このような視点が抜け落ち、偏差値に囚われていると、これから大きく伸びようとしている子どもの芽を摘んでしまうこともあります。

6年生の秋以降は模試が続き、何度も偏差値や合否判定率などの数字を突きつけられます。

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