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冬休みの時間の使い方

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公開: 最終更新日:2021年07月26日

学年最後の復習のチャンス

塾に通うお子さんにとって、冬休みは学年最後の復習のチャンスです。冬休みが終わり、1月が終われば、塾では新学年。それまでに、気になる単元を復習しておくのがよいでしょう。

冬休みは長くて2週間程度。その間にクリスマスやお正月があり帰省をするご家庭もあるでしょうから、あまり欲張った計画は立てられません。しかし、冬休み前の短縮授業などまで含めれば、かなりの復習計画が立てられます。

直前にバタバタと準備することにならないように、前々から準備しましょう。準備すべきことは、「いつやるか」と「何をやるか」です。「いつやるか」は「◯月◯日の午前中」くらいのレベルまで、「何をやるか」は具体的な単元名くらいまでを決めます。

「何をやるか」が決まったら、材料集めです。過去のテストの直し、テキストの解き直し、新たに教材などを購入、いろいろな方法がありますが、過去にやったものをもう一度演習するのを嫌がるお子さんも多いので、例えばテストをコピーし、間違った問題だけをはさみで切り抜いて1枚の紙に貼り付け(解き方を書くスペースも考えて貼り付けましょう)、それをもう一度コピー。すると「間違った問題だけのオリジナルプリント」ができます。このような工夫で、効率よく、飽きずに取り組める工夫をするのも良いですね。

上手に時間を使うためには予定の把握が大切

「いつやるか」「何をやるか」のどちらを決めるにも、一番のポイントは予定の把握です。学校予定、塾の予定、そしてご家庭の予定。学校の予定は、年間予定表があるならそれで把握できます。私立の小学校なら、殆どの場合年間の行事予定カレンダーがあります。

公立小学校の場合、年間予定表がないことも多いですが、少なくとも月間の予定は押さえるようにしておきましょう。午後からの授業がない日はどこか。学校の創立記念日など特殊な休日、イレギュラーな休日や午後休はないか。冬休み前後では、先述の短縮授業期間を把握しておきます。

塾も大手なら年間のスケジュール表があるところが多いので、いつでもすぐに見られるところに貼っておくとよいですね。

冬休みの時間の使い方とは

塾の冬期講習に参加するにしても、6年生以外は講習が一日中というわけではありません。たとえばSAPIXなら、現4年、5年の冬期講習日程は6日間程度、1日の授業時間も3時間程度です。つまり冬休みのはじめの時期や終わりの時期には十分時間があるということになります。

また1日あたりの授業時間も短いので、復習や宿題をした上でも、+αに少しの時間を、冬季講習会で扱われない単元の復習に充てることができます。

日能研も4年生はSAPIXと似たような時間ですが、5年生になると急に日数も授業時間も増えます。授業時間が増えるということは、その分復習すべきことや宿題が多くなるということです。1日の時間の使い方が難しくなりますね。

早稲田アカデミーは4年生で3時間×8日間、5年生では5時間×8日間とボリュームたっぷりです。塾以外のことをそう多くはできないことが予想できますから、復習する単元も厳選する必要がありますね。

関西の浜学園は、4年生、5年生とも全6日程度、2科目の授業の日は拘束時間はおよそ5時間、1科目の日はその半分ということになります。年内に冬期講習は終了し、1月は平常授業に戻るので、1月に入ったら朝〜午後の時間を復習に充てることができそうです。

このように、まずはお子さんがお通いの塾の冬期講習がどのような日程、カリキュラムで動いていくのかをつかむことが切です。冬休みの時間の使い方が大きく変わります。

寒い冬だからこそ、規則正しい生活を

朝は気温も低く、ベッドから出るのが苦手なお子さんもいるでしょう。しかし、休みだからといってダラダラせず、学校があるときと同じくらいの時間に起きるのが結局楽だった、という話はよく聞きます。

朝きちんと起きて日中にしっかり活動することで、健康的な睡眠も得られます。その意味ではからだを動かすことも重要ですね。お出かけなどの際に、意識的にアスレチックなどのメニューを入れておくのもいいですね。

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