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「のんびりやさん」は中学受験には向かない? 効果的な塾(校舎)選びと勉強方法とは

「のんびりやさん」は中学受験には向かない? 効果的な塾(校舎)選びと勉強方法とは
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「中学受験の勉強は量の多さとスピードが勝負」というイメージを持っている方は多いかもしれません。
マイペースな性格のお子さんの親御さんの中には「うちの子は中学受験に向かないのではないか」と心配する方もいらっしゃいます。

今回は、「『のんびりやさん』は中学受験には向かない? 効果的な塾(校舎)選びと勉強方法とは」と題してお話しします。

「のんびりやさん」には中学受験は向かない?

「うちの子は本当にのんびりしているから、中学受験の勉強にはついていけないんじゃないでしょうか」というご相談はよくあります。

学校の授業でもノートを取りきれなかったり、宿題にも時間がかかる、そんなお子さんの場合、お母さんが不安になるのもよくわかります。

しかし、のんびりしているように見えるお子さんも、単にのんびりしているのではなく、しっかり納得しながら学んでいる子も多いのです。
私は十数年間一斉授業塾で、そしてその後十数年間は「SS-1(エスエスワン)」という1対1の個別指導で教えてきましたが、特に1対1で教えるようになって、「のんびりしている子が中学受験に向かないわけではない」と強く感じるようになりました。

お母さんが「うちの子、ほんとにのんびりしてて・・・」と仰ると、私は「じっくり考えるタイプなんですね」と答えますが、光のあて方で短所も長所となることが多いことを経験的に知っているからです。

でも思考が「じっくりタイプ」の子は、塾選び、校舎選び、そしてバックアップ体制が重要だとも痛感するようになりました。

学習には「納得する」ことがとても重要です。
納得することで、気持ち的にも「よし、次に進もう」と思う子(ほとんどの子が本来そうなのですが)の場合、そのテンポが授業のテンポとかけ離れていると、強いストレスを感じます。

腑に落ちないままもやもやとしているうちに、さらに授業は速いテンポで展開していく・・・。
この状況が続くと成績は上がりません。

ですから、塾への問い合わせの際によく相談し、できれば授業を見学させてもらって「授業展開の速さ」を確認してみてください。
また、どうしても塾の授業は「全員が納得いくまで説明する」時間が不足します。完全に納得、理解しているのは一握りの子どもたちで、多くの子は「たぶんわかった」「なんとなくわかった」状態です。

お子さんが塾から帰ってきたら「今日はどんなことを習った?」と聞いてあげて、その日の授業を反芻、理解を深めさせてあげることが必須となります。

「早ければ(速ければ)いい」は間違い

なんでも要領よく早くできるお子さんを見ると、一見良いように見えますが、必ずしもそうともいえません。
要領の良いお子さんは「早く読む」、「早く解く」ということに夢中になりやすいのです。

なぜそれが良くないのでしょう。

小学4年生まではなかなか実感しづらいのですが、小学5年生くらいから問題文が長くなり、問われることも難しくなるからです。


  • 問題文を最後まできちんと読まずに「多分こうだろう」という直感で早く解き始めようとする
  • 計算を急いでしまう
  • 答えを出したことに満足する

問題文が求めることを読み違えたり、計算ミスをしたり、答えを導き出す過程でたくさんの要注意点が出てくるのです。

いわゆる「できる子」というのは思考のスピードが速いと思われる方が多いのですが、それは別に間違いではありません。
たしかに、学力が高いお子さんは思考スピードが速いお子さんが多いです。
ただし、「思考スピードがゆっくり=できないお子さん」ではありません。
学力が高いお子さんの中にも一定数、比較的ゆっくり考えることを好むお子さんがいます。

お子さんに合った塾、校舎を選びましょう

比較的ゆったりしたペースで学習したいタイプのお子さんの場合、塾、校舎選びにもポイントがあります。

サピックス、特に上位クラスであるアルファクラスは、授業の展開が非常に早いでので、注意が必要です。
四谷大塚は数年前のテキスト改訂で算数の進度が速くなりましたが、他教科はそれほどでもなく、全体的に見ればサピックスより間口が広い塾です。

カリキュラムの進度面では日能研がもっともゆっくりです(他塾では5年生まででほぼ入試に必要な内容を終えますが、日能研は6年生の前半までかかります)。
ただし、いろんな面で「校舎長裁量」が認められているのが日能研。
必ず校舎長と話をして、お子さんにあった校舎なのかを確認しましょう。
これは他塾から日能研への転塾を検討する場合も同じです。

長い目で見守る

お子さんの生活、苦手なこと、得意なことは経験により変わります。

「あれだけ苦手だったのに!」
「夢中になるものが変わった」

これからもたくさん出てくるでしょう。
ある先生との出会いで、大嫌いだった科目に夢中になり始める子もいます。

お子さんそれぞれに、伸びるポイントとタイミングがあります。
お子さんによって思考のスピード、好みがありますが、いちばん心地よく受け入れられるスピードか、あるいはちょっとだけ速いスピードで考えさせてあげるのがいちばんだと感じています。

そんな塾、教室、先生に出会えたら、お子さんはグングン伸びていくはずです。

この記事を書いた人
主任相談員 辻 義夫 主任相談員 辻 義夫
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