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新学年が始まったら実行したい3つのこと

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更新: 2017年05月15日 公開:

学年が上がったら大変になるのかな、となんとなくわかっていても、うまく対応できないことも多いものです。
そこでこの記事では、学年が上がったときに好スタートを切るために、必ず実行しておきたい3つのポイントを考えてみます。

その1 塾カリキュラムの全容と特徴を把握しておく

サピックスは、年間のカリキュラムを学年別、科目別にサイトで公開しています。
詳しいシラバスも配布されますね。
四谷大塚も、サイト上の「予習シリーズ」紹介部分にその具体的な学習の進め方として、年間のカリキュラムを公開し、一般ユーザーが自由にダウンロードできるようにしています。

日能研は、4年生前時期のステージ2から6年生のステージ5まで、学年をまたいだカリキュラム構成ですが、やはりすべてにシラバスが存在します。

そのカリキュラムの全体像を、おおまかにつかんでおくことが大切なのです。
できれば、受験勉強を始めたときに受験直前までをすごくおおまかに、そして学年がわりの時期には、次の学年がどんな1年になるのかを少し詳しく、といった感じです。

たとえばサピックス5年生算数のカリキュラムを見てみると、年間を通して「場合の数」の学習は、夏期講習中の1回のみ。
また「立体図形」も春期講習と夏期講習に1回ずつ、そして1月に1回。
サピックスは講習会まで含めて1本のカリキュラムと考えていることがわかります。
講習会以外の平常時には、数回の授業のあとに復習の回がありますが、基本的には1回1回の単元をしっかり身につけておかなければなりません。
「講習会で復習するだろう」は通用しないカリキュラムです。

一方日能研では、講習会で既習の単元の復習をします。

こうやって、あらかじめ年間の学習の進み方を把握しておけば、講習会を受講すべきかなど「心づもり」ができるので、直前になって慌てることがありません。

その2 授業+宿題の負担が増えると覚悟しておく

学年が上がると、塾に通う日数や授業の時間、講座数などは増えることがあっても減ることはありません。
塾で勉強する内容、日数や講座数が増えるということは、それぞれの授業、講座で出される宿題も増えるということです。
「中学受験情報局」主催のセミナー等で、弁士の先生たちもよく仰ることですが、学年が上がると授業、宿題による負担は1.5倍~2倍になると言われています。

特に6年生は、志望校別の特訓講座などが本格的に始まる夏以降は、非常に忙しい毎日になると覚悟しておかなければなりません。
塾以外の習い事などをどうするか、あらかじめある程度の方向性を決めておくのが賢明です。

また多くの塾では、6年生の前半(夏の前)までにほぼ受験学習の全単元を終わらせ、6年生の後半は入試対策が中心になります。
志望校別の特訓授業、過去問の演習などもあり、苦手分野の学習をじっくり、と言った時間はまず取れません。
6年生の前半、できれば春のうちには苦手対策を講じておきたいですね。

その3 ターゲットとなるテストを決めておく(6年生)

6年生は、具体的な「受験戦略」を考えておかなければなりません。
いつの時点でどうなっていたいか。
たとえばサピックスの場合だったら、まず当面の目標は3月の組分けテストで結果を出すことですが、最終的な受験校をどの時点で決めるか、テストを起点にどのように行動するか、決めておくのです。

7月組分けまでにαクラスに入れなければ、麻布を第一志望としつつも、海城中も現実的な受験校として視野に入れる、そして最終的には9月から12月にかけて行われる「合格力判定サピックスオープン」の結果で受験校を決める、といった具合です。
もちろんそのときの基準も決めておきます。

四谷大塚系の塾なら「合不合判定テスト」が判断の基準になるでしょうし、日能研なら公開模試である「志望校判定テスト」「合格判定テスト」あたりが判断材料となります。

ポイントは

  • 時期(どのテストで判断をするか)
  • 基準(偏差値・順位など)
  • 行動(受験校を見直す・追加するなど)

を決めておくこと。
サピックスなら前述のように9月~12月の「合格力判定サピックスオープン」、四谷大塚なら11月の「第5回合不合判定テスト」、日能研なら11月の「第3回合格判定テスト」浜学園なら10月の「第4回合否判定学力テスト」の結果で最終的な受験校を決めるというご家庭が多いようです。

志望校の変更や受験校の追加を視野に入れ、春先から説明会などの情報収集を始めておきたいですね。
また首都圏は学校が多く、選択肢も様々です。
受験校を考えるとき、校風とともに気にしたいのが、問題傾向のまったく違う受験校を組み合わせないということです。
同じように2校受験するにしても、傾向の似た学校を受験するのと、まったく傾向の違う2校を受験するのでは、勉強の負担はまったく違うからです。
傾向の似た学校については、他の記事でお伝えすることにします。

以上、新学年が始まったら必ず実行したい3つのこと、いかがでしたでしょうか?
年度がわり、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を書いた人
主任相談員 小川 大介主任相談員 小川 大介
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