学力にもつながる 子どもの長所を簡単に、たくさん見つける方法とは
「子どもをどうほめていいのかわからない。」
そんな悩みをきくことがありますが、私に言わせると、ほめるところのない子どもはいません。
ここでは、子どもの長所を見つける簡単な方法について考えてみたいと思います。
できなかったことではなく、できたことに注目する
わが子を人前でほめることに慣れていない日本人にとっては、子どもをほめるのは少しハードルが高いと感じることもあるかもしれません。
でも、子どもの長所の見つけ方はとても簡単で、ほめるポイントも実はたくさんあります。
たとえば、よくあるシチュエーションとしては、学校や塾のテストを持ち帰ったとき。
よい結果のときもあれば、そうでない場合もあるでしょう。
親としては、どちらかといえば、あまりよくない結果や、よくできなかった教科が気になってしまうと思います。
でも、それをひとまずやめて「できたこと」に目を向けてみましょう。
今回はちょっとひどいなあ、ほめるところがない…と思うときにも、ほめるポイントは必ずあるものです。
100点満点中30点であっても「最初の問題、本当によくできているね。漢字もほとんどできていてすごいじゃない。」と言ってあげられることもあれば、まちがった問題でも「このむずかしい問題の意味がよくわかったね。式も合っているし、惜しかったね。次回はできそうだね」というように、できたことを探してあげてることもできます。
宿題が思うように進んでいなくても「時間がかかっても、全部やろうとがんばっているね」「答えを見ないで自分でチャレンジしようとしているんだね」など、その過程でほめるポイントがたくさんあります。
そのままの子どもを認め、ねぎらって、ほめるところをたくさん見つけてあげましょう。
子どもの「気になる部分」をとらえ直してみる
子どもはいろんな顔を持っています。
学校や塾でがんばっていても、家ではのんびりしていて「この子、大丈夫かしら」と親が心配になったり、逆に家ではがんばっているのに、学校や塾では叱られることが多いということを知って、親として不安を感じることもあるでしょう。
わが子を目の前にすると、いろんなことが気になり、きりがないと思います。
「もっとここを直したほうがいいのに」「こうやればうまくいくのに」と口出ししたくなることもたくさんありますね。
そういった、子どもの気になることについて、紙に書き出してみてください。
そして、その裏にあるいいことを見つけてみるのです。できれば、子どもが学校に行っている間や寝ている時間にやると、より冷静に考えられるでしょう。
以下が具体例です。
- 「部屋が散らかっている」→いろんなことに興味がある。活動的
- 「最近、口答えが多い」→語彙力が豊かになってきた
- 「服を脱ぎっぱなしにしている」→おおらか
- 「なかなか宿題に取りかからない」→ほかにやりたいことがたくさんある
イメージしやすい誰かで考えてみる
自分の子どものこととなると難しいなら、知り合いの子どもや、子どもの友達でやってみると、客観的に考えられるので、うまく「気になること」から「いいこと」を見つけることができるかもしれません。
もしくは、夫婦で話しながらやってみると、コミュニケーションにもなりいいですね。
子どもの長所やほめるポイントがたくさん見つかりますので、ぜひお試しください。