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子どもを合格させる親の関わり方とは?

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中学受験に向けて頑張る本人のために、親ができることとは一体何でしょう?
まさか当日、代わりに試験を受けるわけにもいかないし(過去にはそんな事件もありましたが)、勉強を教えてあげようとすれば、喧嘩になるばかり......。
今日は、そんなお悩みに答えたいと思います。

1.「中学受験は親が9割」って本当?

受験勉強はもちろん本人にしか出来ませんし、当日試験を受けるのも本人です。
では、「中学受験は親が9割」などと言われている理由は何なのでしょうか。

ひとつは、中学受験生の年齢にあります。
高校・大学受験の頃にもなれば、お子さんは自力で志望校や塾を選び、学習計画を立て、スケジュール管理を上手にこなせるかもしれません。

しかし、中学受験生というのは、わずか10~12歳の少年少女です。
どんなにやる気があっても、まだ上手に自己管理は出来ません。
ついつい頑張りすぎて睡眠不足になったり、スケジュール管理に失敗してしまったり、志望校や塾選びも、何からどう始めて良いかわからない場合がほとんどでしょう。

親御さんが、それらの部分をしっかりフォローしてあげること。
これこそが、中学受験生の親御さんに必要とされる、最も重要なサポートなのです。

2.合格させる親は、塾をどう使っている?

中学受験対策として、ほとんどのご家庭が塾を活用しています。
中でも増えているのは、大手集団塾+家庭教師、もしくは、大手集団塾+個別指導などのパターンです。
ここで、塾を活用するときに気を付けたい3つのポイントをお話します。

(1)集団塾と個別指導塾(・家庭教師)の特長を知る

中学受験対策においては、サポートする講師が専門知識を備えていることはもちろん、 中学校の情報や受験の動向に敏感であることも重要です。

集団指導塾の場合

集団指導塾(特に、大手の集団指導塾)の場合、学校側から塾が開催する学校説明会に出向くこともありますし、講師陣が長年入試問題の研究を重ね、それらを踏まえたカリキュラムや模試が採用されています。
さらに、その内容には毎年修正が加えられており、この点において非常に優れているといえます。
ただし、周りの受験生のがんばりも見え、切磋琢磨できる反面、「講師の目が生徒一人ひとりに行き届かない」「わからない部分がそのままになりがち」等のデメリットもあります。

個別指導塾(・家庭教師)の場合

優れた講師ならば、集団塾のカリキュラムも熟知していて、適切な学習計画を組むことも可能です。しかし多くの場合は、親御さんがその負担を負うことになるでしょう。
カリキュラムが本当に大手の進学塾と比べて遜色ないものかといった心細さや、周りが見えずマイペースになりがちという点はありますが、オーダーメイドの授業を受けられ、短期間で大きな効果を望めるというメリットは見逃せません。

(2)塾は「活用」するもの

このように、集団指導塾の方が良い、個別指導塾が良いとは一概には言えません。
最も効果的なのは、カリキュラムのしっかりした大手集団塾を使用しつつ、個別指導塾や家庭教師で苦手な部分を克服したり、得意な部分をさらに伸ばすという「合わせ技」です。
最大限の結果を得るために、塾を上手に「活用」しましょう。

(3)偏差値だけに惑わされない

受験生の習熟度や学校の難易度を表す「偏差値」ですが、これはあくまでも目安と考えましょう。
たとえば、大手集団指導塾のサピックスや四谷大塚、日能研などの偏差値表を見比べると、 同じ学校でも大きく異なる数値が示されていることがわかります。
また、たとえ偏差値が高くとも、お子さんと相性の良い問題ばかりが出題される学校はお子さんにとっては易しい(合格しやすい)学校といえますし、その逆も考えられます。
さらに、模試で示される個人の偏差値も、母体となる生徒の習熟度や時期によって変動します。
学校選びや状況判断は偏差値のみに惑わされず、慎重に行いましょう。

3.勉強以外で親がやるべきことは?

初めに少し触れましたが、中学受験において親にできる最大のサポートは、勉強以外の部分にこそあるものです。(勉強を見てあげようとすると、親子間では喧嘩になりがちです。親は先生ではなく、コーチの立場に徹することをおすすめします。)

まず初めに

ご家庭の方向性を統一しましょう。

受験勉強は山あり谷ありです。成績が下がるたびに、親御さんの意見が真っ二つで喧嘩ばかり......という状況では、お子さんは勉強どころではなくなってしまいます。
受験勉強を始める前、もしくはなるべく早い段階で、ご家庭の方向性をよく話し合っておきましょう。方向性が統一されていれば、様々な場面でスムーズな判断・対処ができます。

精神面・体調面のケア

お子さんは多感な時期です。

受験期のお子さんは、ただでさえ多感な時期です。親が目先の結果に一喜一憂せず、どんなときも冷静にふるまいましょう。本人の頑張りが見えたら、小さなことでもぜひ褒めてあげてください。
お子さんの気持ちに寄り添って、できるだけ具体的に褒めてあげられると、なお効果的です。

しっかり眠らせましょう。

睡眠時間をむやみに削らないように気を付けましょう。積極的に十分な睡眠をとることは、お子さんの成長や体調だけでなく、成績にも良い結果をもたらすことが分かっています。
(詳しくは、『中学受験生の睡眠時間はどれくらい?』をご参考ください。)

スケジュール管理が命!

中学受験において、スケジュールの管理は最も重要な親の役割であるといっても過言ではありません。
小学生のお子さんが、自力で学校・塾・家庭教師等のスケジューリングをするのは至難の業です。
睡眠や学校の宿題をする時間も考慮に入れ、無理のない「週間スケジュール」を親子で作りましょう。
夏休みなどの長いお休みには、克服すべき課題を親子で検討し、しっかりした長期スケジュールを組めると理想的です。常に合格を見定め、「逆算」して計画を立てるように心がけましょう。

寄り添った声かけをしましょう。

大人もそうですが、精いっぱい頑張っているのに「もっと頑張れ!」とはっぱをかけられたり、思うように成果が上がらないときに「なんでできないの?」と責められるのはつらいものです。
「なんでできないの?」ではなく、「どうしたらできるようになると思う?」
「もっと頑張りなさい」より「いつも頑張っているよね」
うまくいかないとき、一番苦しいのは受験生本人です。追い詰めることはせず、寄り添い、励ましながら軌道修正してあげましょう。お子さんのモチベーションを上げることも、親御さんの大切な役割です。

お父さんにお願いです。

中学受験において、多くの場合は、お母さんが日々のサポートをする役割を担うことになります。お子さんが行き詰っているときや、思うように成果が上がらないときは、お母さんも大変つらく、時には感情が爆発しそうなこともあるでしょう。
そんな日はぜひお母さんを休ませて、普段の頑張りをねぎらってあげてください。お子さんの前で「お前に任せていたせいだ!」となじったり、「だからはじめから受験なんてしない方が良いと思っていたんだ」などと捨て鉢な発言をするのはもってのほかです。
お子さんが穏やかな気持ちで勉強に集中できるために、ご家庭(特に夫婦間)での意見の一致、協力は欠かせません。

以上、今回は見落としがちなサポートに主に焦点をあててみましたが、当然ながら経済面の援助、塾への送迎、入試説明会への参加などなど、数えきれない親御さんのサポートがあっての中学受験です。
親御さんだって、受験を投げ出したくなったり、落ち込んだりすることがあるかもしれませんし、ご家族間の喧嘩も、無しでは通れないでしょう。
しかし、ご家族がお互いを思いやり合い、一丸となって臨むことが、中学受験に想像以上の良い効果をもたらすことは確実です。
そして、ご本人が合格切符をつかむころには、ご家族の絆も一層深まっていることでしょう。
そんな素敵な春を楽しみに、笑顔で受験期を乗り切ってくださいね!

この記事を書いた人
主任相談員 小川 大介主任相談員 小川 大介
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