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秀才児の育て方

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更新: 2017年05月23日 公開:

見て触れて楽しんで リアル体験が秀才を

今回は受験とは直結しませんが、「秀才児を育てる」というテーマでお話しします。

「英才教育をしてきたのに思うような結果が出ない」
「ほかの子より早くからたくさん習いごとをしたのに成績がアップしない」

という声をよく聞きます。
本当のことを申し上げて、私は無理のある早期英才教育は役に立たないと考えています。
なぜなら子どもの脳は、特別なことをしなくても育つようにプログラムされているからです。しかもバランスが取れていて、成長は非常に安定しています。

では、どうしたら脳の成長プログラムをスムーズに活かせるのでしょうか?

実は、幼児から低学年のうちに、生き物や自然と実際にふれあい、興味を持ったことを尊重して熱中することが大切なのです。見て、触れて、楽しんでというリアルな体験が脳を育てていくからです。友だちと遊んだり、ひとりで遊んだり、家の手伝いをして、他者と自身のコミュニケーションを通じて、脳が学習に結びつく刺激を受けるのです。

短時間のお出かけや買い物も刺激がたくさんあるので、ぜひお子さんを連れ出してあげてください。お金をかけた、大きな旅行でなくても構いません。

親御さんと一緒にした体験は、お子さんを刺激して、脳に刻み込まれています。

身の回りの因果関係への理解 興味あるものが脳を刺激する

低学年での学習は、新しい学習内容に関して、どのくらい反復したかを注意深く見ていきましょう。通常新しいことを習得するのに、6~8回の反復が必要と考えられていますが、少ない回数で理解、取得しているようなら、何度も反復させる必要はありません。

特に低学年は、お子さんの集中力や持続力には差があって当たり前です。
持久力のあるタフな子、少しずつ進んでいく慎重な子、ぱっとわかるタイプの子...小学生のうちは差が大きいと理解してください。
スポーツや音楽など、興味があるものには思いっきり取り組みましょう。受験に、必ず役に立ちます。集中して楽しんでいるときは、どんなことであれ、脳が刺激を受けています。

さらには、お子さんの、身の回りの因果関係を理解させていくとよいでしょう。小さなお子さんは、東京がどこにあるか分かりません。けれども「東京って日本のどこにある?」と興味を持てば、日本の地図を調べることになります。そして東西南北や都道府県の位置関係を理解するのです。

3年生、4年生になると知識としての「公式」が出てきます。けれども「公式」を丸暗記させるだけでは定着していきません。丸暗記にならないよう、意識的に理由が説明できるように質問し、知識が生きたものになるよう導きましょう。

解答を頭に入れて、情報を覚えるだけでは役に立ちません。高学年になる前から、意識的に「考える」という作業に連れ出すことが大切です。理科では、いくつかの重要事項のつながりや因果関係を理解した上での暗記、社会は人物の関連や歴史的な事件との関わりを読み取った上での暗記が必要になります。
すべて事象の因果関係を知って、知識と知識がつながっていくことが大切なのです。

何とつながっているか どうしてそうなるか?

「理解をする」とは、「それが別の何とつながっているか」を知ることです。
さらに「何とつながっていて、どうしてそうなっているのか」を知ることが大切なのです。

近年、有名大学を卒業して就職し、「教えられないと何も出来ない」という社会人が増えているといいます。これは、理解せずに丸暗記の学習を続けていた結果かもしれません。

受験はゴールではなく、お子さんにとっての通過点です。
個性は違がいますが、お子さんは、個々に秀才児になるプログラミングを持っています。
本当の意味で、「理解する」という頭に育てるということが、非常に大切なのです。

この記事を書いた人
主任相談員 辻 義夫主任相談員 辻 義夫
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