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苦手を克服するには

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更新: 2017年05月24日 公開:

また出てくるから大丈夫 ではない

多くの進学塾のカリキュラムは、「スパイラル方式」と呼ばれるものです。スパイラルとはらせんのことで、同じ単元を繰り返し何度も習うことを意味しています。たとえば算数で、図形の面積の問題は4年生で学習し、5年生、6年生でも学習します。少しずつレベルを上げながら何度も学習していくので、理解が深まっていくという利点があります。

ある単元の理解がうまくいかなかったときに、塾の先生から「また出てきますよ」と言われることがありますが、また出てくるから今わからなくても安心、と考えてはいけません。なぜなら先述のように、次に出てくるときには今よりもレベルの高い内容になっているからです。また、たとえば同じ図形でも、高学年での面積の問題は、より比の考え方を多用するものになっていたりと、前回までに学んだことをベースとして、応用、発展的な内容を学習するというスタイルになっていることがほとんどです。

苦手はなぜできるのか

得意、苦手な単元や分野は、いきなりあるときからそうなるわけではありません。塾の授業中、「少しわかりにくいな」と感じたけど、そのまま放置してしまった、質問の機会がなくそのまま先生が先に授業を進めてしまった、ということが積み重なって、だんだん理解の度合いが低くなっていくのです。

その場で、すぐに理解できるまで質問したり、説明を聞くことができればよいのですが、残念ながら多くの子どもたちの中で受けている塾の授業では、お子さん一人のためにあまり授業の進行を中断して説明することはできません。

こうやって苦手分野、単元ができていくのです。

次頁では、できてしまった苦手の克服方法を考えてみましょう。

苦手克服の方法

ここでは、できてしまった苦手単元の克服方法を考えてみましょう。苦手を克服するのに、ご家庭で自力で克服するのか、塾や家庭教師などを選ぶのかをまず決めましょう。

ご家庭で克服する

苦手を家庭で克服するには、一定の条件が揃う必要があります。まず、良質な参考書など、お子さんが自分で読めば理解できるようなものを揃えましょう。単元別、テーマ別に編集されているものも市販されています。お子さんと書店に出向き、一緒に選ぶのもよいでしょう。塾の先生に意見を求めるのもよい方法です。

あまり欲張ったテーマにせず、ひとまず1テーマ選んでみて、計画を立ててみましょう。「速さの克服」というと大きくて大変なテーマですが、「通過算の克服」ならそんなに大変ではありません。1つのテーマで手応えを感じたら、お子さんのモチベーションも上がるはずです。

苦手克服は重要とはいえ、一方で毎週の塾の宿題もあり、時間の確保が最大の問題です。年度の後半、特に秋以降は祝日ごとにいろんなイベントやテストが行われますが、内容を吟味して受けるべきものとそうでないものを取捨選択しましょう。空いた祝日などを苦手克服の機会に充てます。

次頁では、家庭教師や個別指導教室の利用のしかたを考えます。

塾や家庭教師を利用する

塾や家庭教師を利用する場合も、基本的な手順はご家庭の場合と同様です。あまり欲張らないというのも共通ですが、克服しようとしている単元の重要度を教えてもらい、重要なものから克服していくという考え方もあります。使うテキスト等は講師の方と話をして決めるのがよいでしょう。

塾の先生に質問しに行くことですぐに解決すればいいですが、すでに苦手になっている単元ですから、授業前後のちょっとした質問程度では解決しないかもしれません。そんな場合は家庭教師、個別指導などの選択も視野に入れて検討しましょう。

短期的に、1つ2つの苦手単元を克服するような利用のしかたができるのか、そのような利用のしかたをする場合、どんな手順で授業が準備され、行われるのか。事前にチェックすべきことは多いです。よく話し合い、内容と回数を決定します。体験授業などがあるなら、まずその体験授業で苦手な単元を扱ってもらいましょう。

授業は、できるだけお父さん、お母さんが見学するようにします。授業を受けているときのお子さんの反応から、理解が進んでいるかどうか確認ができるからです。

家庭教師でも個別指導でも同じですが、積極的に希望を述べ、具体的に授業で何を達成したいのかを明確にするのがポイントです。図をうまく書けないのか、書こうとしないのか、そもそもその単元が全くわからないのかによっても、授業で取り組まなければならないことは違います。

事前に先生とよく話し合い、苦手克服の体験をぜひお子さんにさせてあげてください。

この記事を書いた人
主任相談員 小川 大介主任相談員 小川 大介
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