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中学受験を大きく左右する算数、成績が伸びない理由とその対策とは

中学受験を大きく左右する算数、成績が伸びない理由とその対策とは
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算数は中学受験において大切な科目とも言えます。
しかし、算数の勉強を嫌がる子や成績がなかなか伸びない子がいるのも事実です。
ここでは、それぞれの原因別の対策について考えてみます。

算数は、積み重ねが大切な科目

中学受験において、塾のクラスによる学力差は、科目でいえば算数が最も大きくなります。
国語、理科、社会において、下位のクラスで教えない問題というのはあまりないのですが、算数は授業の内容が大きく異なるといっても差し支えないほどです。

たとえばSAPIXの大規模校ならクラスは成績順に20以上あります。
下位クラスでどうしても成績が伸びない子は、それ以前の学習でどこか大事なものが欠けていることが多いようです。
計算練習の量が決定的に不足しているとか、身体感覚で理解しておくべき十進法がはっきり身についていないとか、そういうことです。

このような場合、特定の苦手な単元をいくらがんばっても解決にならないことがほとんど。
低学年の算数を学ぶ段階で、「なるほど!」という深い納得を得ながら勉強を楽しみ、積み重ねてきたかが大切なのです。

また、4年生後半で150点満点中100点くらいとれている子が、5年生になってガクンと成績が下がる場合があるのですが、これはたいてい、暗記頼みのパターン練習で算数をこなしてきた弊害が出た結果です。

あなどれない、学習スケジュールの大切さ

これは算数だけの話ではないのですが、子どもの受験勉強に対してあまり神経質にならないようにしてください。
塾から帰ってくるなり「今日はどうだった?」「ちゃんとわかった?」「宿題は?」「予習は?」などと責め立てるような言い方をしないように気をつけましょう。

それよりも、子どもの学習スケジュールを一緒に立ててあげるのがよいと思います。
まず、最初の1週間はその日にやりたいことを全部書き出して、終わるところまでやらせます。
終わらなかった分は「積み残し」として、翌日あるいは土日など、時間に余裕がある日まで持ち越すようにします。
こうして1週間をすごしてみると、「1週間にどれくらいのボリュームならこなせるのか」がわかってきます。
それを基準にして、次の1週間のスケジュールを立ててみましょう。

完璧にすべてをこなすことを目的としたスケジュールでは、いつか必ずパンクしてしまいます。
「塾がある日は学習時間を短くする」「土曜日は積み残した分を消化する日」「日曜日は学習予定を入れない」など、それぞれの子どもの状況に合ったルールを決めるとスケジュールを立てるのがより楽になります。

計算や漢字の練習は、できれば朝の時間帯にやる習慣をつけましょう。
両方合わせて15分程度で十分です。
朝ごはんの前などの習慣にすると、効率よく身につくと思います。

勉強しない原因を見極める

子どもにいくら言っても勉強を始めない場合は、4年生以前の習慣の問題か、塾の勉強に不安や不満があるなど、その原因を見極めたうえでの対策が必要です。
親が「あれをやりなさい、これをやりなさい」と口うるさく言うのは逆効果になる可能性があります。
親にそう言われること自体が嫌で、それに反発している子もいるからです。

小学校低学年から、受験の先取り学習をあまりさせすぎてしまうと、4年生くらいですでに勉強がいやで仕方なくなっている場合もあります。
こうした場合は、いったん勉強の量を劇的に減らすか、基礎レベルに戻ったりする「リセット」が必要になることもあります。
判断がとても難しいので、塾の先生など第三者に相談するのがいいかもしれません。
塾を一時期中断して、家庭教師などの手を借りて相談しながら再始動するという選択肢もあります。

算数の成績が伸びない原因とその対策

4年生の段階で算数の成績が伸びないときも、まずはその原因について考えるようにしましょう。
計算力が不足している、九九をしっかり覚えきれていない、十進法の概念があいまいなど、それぞれの子どもによってちがいます。
授業スピードの速い塾にお通いの場合は、ノートの取り方や授業の聴き方に問題があるのかもしれません。

とにかくたくさん計算をやらせたり、難しい問題に取り組ませても、解決しません。
落ち着いてテキストをさかのぼり、子どもがつまずいている原因に合った立て直し方法を考えてあげましょう。
もし4年生になってもたとえば「8+3」といった繰り上がりのある足し算を指折り数えているなら、「8はあといくつで10になるのか」というところをもう一度しっかりやらせる必要があります。

意外かもしれませんが、九九をちゃんと覚えていなくてつまずく子も結構います。
掛け算より割り算を極端に嫌がる場合は、九九の記憶が不完全である可能性があります。
特に桁数の多い割り算で「商の見当をつける」という問題のときに九九がぱっと出てこないととても手間取り、間違いも増えます。
その場合は、九九を上からではなく下から言う練習をしばらく続けてみたり、百マス計算を毎日やらせるなどの対策をしてみてください。

算数は学年が上がるにつれてどんどん難しくなっていくので、できるだけ早い時期に立て直すことが大切です。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康 主任相談員 西村 則康 西村先生に家庭教師に来てほしい方はこちら
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