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中学受験、もう点数に一喜一憂しない!プロが教える「最強のテスト直し」戦略で合格を掴む!

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公開: 最終更新日:2025年09月15日

こんにちは!
中学受験情報局 主任相談員の辻義夫です。

中学受験という大きな目標に向かって日々頑張っているお子さんを持つ親御さんたち。塾から返ってくるテストの点数に、喜び、不安、時には落胆…様々な感情が渦巻いているかと思います。

しかし、私たちが最も大切にしてほしいのは、実はその点数そのものよりも、その後に続く「テスト直し」なのです。

「テスト直しが大事なのは分かっているけれど、具体的にどうすればいいのか…」そう感じている親御さんは、決して少なくありません。

忙しい共働き家庭のお母さんから、「仕事が忙しくて、口頭で確認するだけで済ませてしまい、成績が下がってしまった」というお悩みを聞くこともあります。

今日は、皆さんのそんなお悩みを解消し、テストを「ダメ出し」の場ではなく、「お子さんが理解できているかを分析し、次へと繋げる」場へと変えるための、具体的なテスト直し戦略をお伝えしたいと思います。

中学受験におけるテストや模試は、偏差値に一喜一憂するためのものではなく、「現在理解していることはなにか」を客観的に把握し、今後の学習方針を定めるための重要なきっかけであると私は考えています、

それでは、テスト直しについて詳しく解説していきましょう。

1. テストは「ダメ出し」じゃない!努力を褒め、次に繋げる「分析ツール」

まず、皆さんは「テスト」に対してどんなイメージをお持ちですか?「いつも緊張して実力が出せなかった」「嫌な気分になってばかり」といったネガティブな声が聞こえてきそうですね。そして多くの方が、「テスト=できていないところを調べるもの」という認識をお持ちかもしれません。

しかし、私たち学習のプロは、テストからもっと深い洞察を得ています。なぜなら、プロから見ると、テストとは、決して「ダメなものを見つける」だけのものではありません。「これまでの努力を認め、褒めるため」のものであり、同時に「今何ができていて、何ができていないのか」「なぜできていないのか」「いつ何をすればできるようになるのか」を明確に「分析する」ための本質的なツールなのです。

そして、お子さんにとっても、自分の弱点と真正面から向き合い、その原因を分析し、具体的な改善策を自ら考え、着実に成長していくために学習を振り返るきっかけとなるものなのです。

中学受験における理想の学習サイクルは、「目的意識」→「授業」→「宿題」→「テスト」が円を描くように順調に回っていくことです。もしお子さんの成績が伸び悩んでいるのであれば、このサイクルのどこかのステップで学習のやり方を間違えている可能性が高いと私たちは考えています。

もし、テスト直しが正しく機能しているのであれば、この学習サイクルがどこで滞っているのかを突き止め、効率よく成績をアップさせるための羅針盤となり得るのです。

注意していただきたいこととして、この学習サイクルをビジネスでよく知られるPDCAと捉えてしまうことは控えてください。PDCAを中学受験に当てはめることを勧めている方もたくさんいらっしゃいますが、私は、中学受験においてPDCAを当てはめることは、お子さんにとって大きなストレスとなり、結果成績に大きな悪影響を及ぼすこともあると思っています。

(詳しくは西村則康著「中学受験! 合格する子のお父さん、受からない子のお父さん」で詳しく解説しています。)

では、具体的にどのようにテスト直しを行っていくのかを紐解いていきましょう。

2. 間違いの「原因」を徹底的に分析し、具体的な対策を立てる

効果的なテスト直しを実践するための最初の、そして最も重要なステップは、「なぜ間違えたのか」という原因を具体的に分析することです。同じ「×」という結果であっても、その間違いには幾通りもの原因があり、その原因によって対策は全く異なります。

お子さんと一緒に、原因がどのタイプに該当するかを考えることで、「この間違いはちゃんと整理できていなかったから解けなかったんだ」「全然覚えてなかった」「理解できてなかった」と、しっかりと自分で何がだめだったのかの原因に気づくようになっていきます。

では、間違いの原因について解説していきます。

間違えの原因は、大きく以下の4つのタイプに分類できます。

タイプ①:知識がないから間違えた

■特徴:
問題を解くために必要な基本的な概念、用語、公式などを、そもそも知らなかったり、覚えていなかったりする状態です。

■対策:
このタイプの間違いには、「とにかく覚える」しかありません。重要なのは、ただ漠然と覚えるのではなく、計算単元であれば「なぜそうなるのか」授業を振り返り、暗記単元であれば「因果関係や周辺知識も合わせて」覚えるのかが重要です。

テストに出ているということはすでに授業で習っている問題なのです。その習った記憶を思い起こすことができるように、「授業で先生はどうやって解くって言っていたの?教えてほしいな。」など声をかけてあげることがまず第一歩です。

タイプ②:知識はあるけれど、その場の判断・作業ミスで間違えた

このタイプへの理解は非常に重要です。ぜひ、最後まで見てください。

■特徴:
問題の知識は持っているにも関わらず、問題文の読み間違い、計算ミス、写し間違いなど、不注意や焦りによるミスです。

毎年数百人のご相談を受ける中でお話を聞いていると、このいわゆる「ケアレスミス」に見える間違いについて、「今回はたまたま」「ケアレスミスだった」と軽視しているお子さん、親御さんが非常に多いです。

しかし、この間違いには「適当に読んでしまうクセがついている」「本当は正しく理解できていない」「解く手順を省略するクセがついてしまっている」といった本質的な原因が隠れていることがしばしばあります。単に集中力が欠けていたと結論づけるのは早計です。

■対策:
「ミスちゃった」「ちょっと失敗」「おしかったのにな」といった言葉を頻繁に出すお子さんに対しては、「どうやって解くのか教えてくれる?」と聞いてみることをおすすめします。

その時点で、解説をするのにつまづいてしまうようなことがあれば、タイプ①の場合があります。

また、「問題用紙への書き込みが筆算だけになっている」「まったく線分図や表、図が抱えていない」場合は、「解く手順を省略するクセがついてしまっている」ことが原因になる可能性があります。タイプ③に当てはまる可能性があります。

それらの様子がない場合は、自分が書いたメモを適当に見てしまい、解答用紙に写し間違えてしまっていたり、文章を読み飛ばしてしまっていることがあります。

この状態に対して、単に「次はちゃんと読む」「集中する」といった漠然とした目標では改善に繋がりません。親御さんはお子さんに「じゃあ、どういう読み方にする?」「計算するときにどんなことに気をつける?」と、具体的な行動を促し、一緒にアイデアを出すことが重要です。例えば、「問題文の条件に必ず下線を引く」「問題への書き方を整理する」といった具体的な方法を習慣化させるようサポートしましょう。

ミスの原因を正確に突き止めるためには、テスト中の様子を上手にお子さんから聞き出すことや、日頃お子さんが問題を解いている様子をよく観察することも有効です。これはプロの目から見てもとても難しいことではあります。実際に家庭教師の先生でもできる方は限られていると思います。

>タイプ③:解き方が習熟できていなかったため、テストの時に解けなかった

■特徴:
知識は持っているものの、その知識を使って問題を解く練習量や経験が不足している、いわゆる「演習不足」の状態、あるいは、解く練習量は十分だが、「正しい手順で解く」ことをせず、省略をしてしまうクセがついてしまっているパターンがこれに当たります。

解法をスムーズに引き出したり、応用問題を解いたりする力が不十分な状態になってしまっています。

この状態は学年が進めば進むほど加速していきます。なぜなら、学年を追う事に演習量はどんどん増えていき、手順も複雑化していくからです。

■対策:
これには、正しい解法を実施できるように粘り強くトレーニングをすることが必要です。

ただし、問題集を買って演習量を増やすだけでは、学年が進むごとにどんどん厳しくなっていきます。私はこの手段を「絶対的な悪手」と捉えていますので、絶対に行わないでください。

特に、「これは絶対にやりなさい」「この問題集を3ページ毎日やりなさい」といった形でお子さんに指示するだけになってしまうと、より楽な方法を選ぼうとするようになり、手順を省略してしまうようになってしまったり、できないことが増えてくると精神的にも追い込まれてしまう事になりかねません。

この手段を行ってしまったがために、お子さんの「やらない」「やりたくない」というモチベーションの低下を生み出し、さらには、やらないことで親御さんとの軋轢を生み、喧嘩につながってしまうということになってしまったご家庭を「本当に」たくさん見てきました。

粘り強く正しい解法を実施できているかを確認し、やろうとしていればしっかりと褒めてあげることを実践してください。

「できていれば」ではなく、「やろうとしていれば」です。その積み重ねが正しい解法で行うようになることにつながり、答えを導くことができるようになっていく土台になっていきます。ご家庭ではできないと言う場合は、個別指導や家庭教師を考えましょう。

タイプ④:そもそも理解できていない

■特徴:
テストを受ける前から「これはムリだ」と感じていた問題や、何度説明されても根本的に理解ができない問題です。現時点の学力では、概念自体を捉えきれていない状態ですね。

「同じ小学生で、同じ授業を受けてるんだから、理解できないわけがない」という考えをお持ちの親御さんはさすがにいらっしゃらないとは思いますが、事実、根本的に理解できないということはしばしばあります。

授業を受けた直後には、手順として実行できていることはあるんです。親御さんからも「週テストでは解けるんです。」という声はあるのですが、その後に続くのは「マンスリーになると解けてたはずの問題が解けなくなってるんです」という言葉が出てくるんですね。

復習が不十分なわけではありません。塾ではしっかりとマンスリーでも対応できるように課題を提供しているんです。

いざテストになり、問題を眼の前にすると、習ったことがごちゃごちゃになってしまい、何を使えばいいのかわからなくなり、手がつけられなかったり、的はずれなことを書いてしまうんですね。

このタイプもタイプ③と同じく、学年が進む事に加速していきます。なぜなら、算数や理科は特にですが、前に理解したことの上に積み重ねるように単元が進んでいくからです。

「次の関連する単元が出てきたときに、再度復習できるから理解できる」ということは絶対にありません。前より難しい単元になっているのに、前段階の単元が理解できていない状態で理解できることは無いと思っていただいていいでしょう。

■対策:
このタイプの間違いは、自力でいくら時間をかけても解決することはまずないと考えてください。もちろん、親御さんの解説でも難しいでしょう。教えることのプロである先生が解説して、類題も与えられ実施してきた状態でも理解できていないのですから。

ですので、まずは、塾の先生に質問して解決法を考えたり、個別指導を受けるのが最も効果的です。

3. 正答率を基準にした戦略的な問題の取捨選択

テスト直しは大切ですが、間違えた問題を全て解き直す必要はありません。また、際限なく時間をかけてしまうのも非効率的です。

限られた時間の中で最大の学習効果を得るためには、取り組むべき問題の「取捨選択」が非常に重要になります。その際に活用してほしいのが、テストの後に配られる小問ごとの「正答率」表です。

塾のテストは、成績トップ層、つまり最難関校を目指すお子さんに合わせて作られているため、彼らですら解けなくても良いような、極めて難しい問題も含まれています。すべて難しい問題に手を出すことは、多くのお子さんにとって非効率的であり、入試で合格点を取るためには、正答率の高い基礎的な問題を確実に得点することが不可欠なのです。

お子さんの目標と現状に合わせて、優先的に取り組むべき問題を選びましょう。最も効果的なのは、間違えた問題のうち、全体正答率の高い問題を最優先で解き直すことです。

なぜなら、多くの受験生が正解している問題を落とすことは、集団の中での相対的な立ち位置(偏差値)を大きく下げることに直結するからです。入試の合否は、難問をどれだけ解けるかではなく、多くの受験生が確実に得点する問題をいかにミスなく解くかで決まる場合が多いのです。

その具体的な方法として、以下の「正答率を基準にした計算式」が非常に有効です。

■目標偏差値からの逆算:

お子さんの目標とする偏差値を100から引いた数字を、テスト直しの基準となる正答率とします。

例1: お子さんの平均偏差値が45くらいだとして、ひとまずの目標偏差値を55に置いているとしましょう。

▪ 100 − 55 = 45
▪ この「45」という数字を基準とし、正答率が45%を超える問題に絞ってテスト直しに取り組みましょう。これは、目標とする偏差値帯の子どもたちが正解すべき問題、あるいは正解できる可能性が高い問題であることを意味します。

例2: 志望校の偏差値が60の場合。
▪ 100 − 60 = 40
▪ この場合、正答率40%までの問題は解けるようにしておく、という具体的な目標設定ができます。

この基準を設けて厳守することで、「もっと多くの問題を解けるようになってほしい」という親御さんの自然な「欲張りすぎ」を防ぎ、今最も取り組むべき問題に集中し、限られた学習時間を最も有効に活用できるようになります。

結果として、お子さんは無理なく、小さな階段を一つずつ確実に登るイメージで着実に実力をつけていくことができ、長い目で見て大きな成果へと繋がるでしょう。

一方で、正答率が低い難問であっても、「あと少しで解けそうだった」という問題であれば、取り組む価値は大いにあります。他の子が解けない問題を解けるようになることは、入試において大きな得点源となり、合否を分けるポイントとなる可能性があるからです。このような判断は、お子さんの現状と志望校レベルを考慮して行う必要がありますね。

4. 科目別・合格力を高めるための解き直し戦略

中学受験の主要4科目には、それぞれ特性に応じた効果的な解き直し戦略が存在します。

その前に「テスト直し」に取り組む上で、持っておいてほしい感覚をお伝えしたいと思います。これは、さきほどの「褒める」とは別軸のお子さんのモチベーションを作るための1つの事例です。ポイントは「好奇心」です。

日常と学習の橋渡し:「驚き」から学ぶ理科の面白さ

主任相談員 辻義夫

特に理科という科目は、子どもたちにとって日常生活とはかけ離れた「お勉強」だと感じられがちです。

以前、サピックスのテストで、こんな問題が出たことがありました。「入浴剤を湯につけると、あわが発生しました」。大人の皆さんなら、もちろんこの泡は二酸化炭素だとすぐにわかりますよね。

ところが、子どもたちからは全く違う反応が返ってくるんです。「え?入浴剤?こんなの理科なの?」と。彼らにとって、理科はこれほど日常生活とはかけ離れたものになってしまっているんですね。

私がお伝えしたいのは、「実は、理科って身のまわりで起こっていることそのものなんだよ」「これって理科なんだ!」とびっくりする体験が必要です。

あるいは、テスト直しの中で「答えを直して終了」ではなく、「へー、あの泡は二酸化炭素なんだ!」と驚く体験をするのでもいいんです。親御さんが関われるとすれば、ぜひお子さんと一緒に、目の前の現象に驚いてあげてほしいのです。

「だって、湯につけただけでブクブク泡が出るって、不思議じゃない?」と問いかけたり、「言われれば二酸化炭素だって理解できるけど、なんでお湯につけただけで出るんだろう?」といった素朴な疑問を、お子さんと一緒に探求する姿勢を示してみてください。

この「ワクワク感」や「探求心」が芽生えることで、お子さんの理科に対する勉強の仕方が大きく変わり、最終的には理科が大好きになるはずです。

算数

算数の解き直しでは、答えだけでなく、手順を正しく行えているかを確認することが極めて重要です。ノートに解法の筋道を丁寧に書き出し、図や線分図を用いて視覚的に整理する訓練を行うことで、マンスリーや月例などにもしっかりと対応できるようになっていきます。

守破離という言葉がありますが、まずは「守」をしっかりと実行できるようにしましょう。「先生はどんなふうに教えてたんだっけ?教えてくれる?」といった形で声かけをし、正しい手順を思い起こせるようにサポートをしていきましょう。

その中でただの類題だけではなく、似た解法を使う問題と比べて、共通すること、違うところを見ていくことでより理解を深めることができるようになっていきます。プロの家庭教師の先生は、この作業を行いながら、理解を深めるような作業を行いながら、復習も行っていくということを常にタイミングを考えながら実行しています。

国語

国語の読解問題では、漫然と文章を読み直すのではなく、「本文中のどこに答えの根拠があるか」を明確にすることが重要です。特に、物語文では主人公の心情の変化、論説文では筆者の主張と事実を示す箇所に線を引くことが有効な手段となります。設問に対応する部分だけではなく、素材文全体に線を引いていくことで、その線の中に解答のヒントがあったんだということを実感し、解答を導く手段を身につけられるようにしていきましょう。

語彙力強化のためには、辞書で言葉の意味を調べるだけでなく、「自分の言葉で言い換える」習慣をつけられるとよいですね。それには、親御さんが積極的にお子さんが習った語彙に対して、大人の言葉としての言い換えをしていくことで、言い換えることに対する意識が身につき、「自分の言葉で言い換える」習慣へとつながっていきます。

この作業を通じて、国語の核となる換言力や表現力が養われます。また、音読は語彙や表現になじむための有効な手段であり、言葉の意味や使い方を身体的に習得できます。

理科・社会

理科・社会の解き直しは、単なる用語の暗記ではなく、「なぜそうなるのか」という因果関係を理解することに重点を置くべきです。歴史上の出来事をストーリーで捉えたり、日常生活の事象と関連付ける「エピソード記憶」を活用したりすることで、知識はより深く定着します。「まんが日本の歴史」を読むなど、すごくおすすめしています。

また、情報を体系的に整理するため、図や表、年表を自分で作成することが有効です。白地図に地名を書き込む、ニュースや新聞に日頃から触れ、学習内容と現代社会とのつながりを意識するといった学習法も、単なる暗記に終わらせないための重要なアプローチです。

最近ではyoutubeなどでも、きれいにまとめられた社会の授業や、歴史を面白く話してくれる動画なども出ていますので、積極的に取り入れられるとよいでしょう。

5. テスト直しを強力にサポートするノート活用術

効果的なテスト直しを実践するためには、適切なツールの活用も欠かせません。その代表格が「ノート」です。

解き直しノートは、単に問題を書き写すためのものではなく、自分が間違えた問題や苦手な問題だけを集めた「自分だけの問題集」であり、効率的な復習ができます。

ノート作成の本質は、間違えた理由や正しい解法を、「自分の言葉」で整理し、「授業で得た知識」と紐づけ、理解をし直すことにあります。このプロセスを通じて、曖昧だった知識が明確化され、「勘違い」や「理解不足」に自ら気づくことができるのです。

解き直しノートについては、こちらの記事で詳しく書いていますので、ぜひ御覧ください。
【苦手対策】やる気と成績が上がる「解き直しノート」の作り方

まとめ:テストは成長の証、そして、テスト直しは学力向上のための習慣化

テスト直しは、単に間違えた問題を修正する作業以上のものです。それは、お子さんが自分の弱点と真正面から向き合い、その原因を分析し、具体的な改善策を自ら考え、着実に成長していくためのとっても大切な学習プロセスなのです。そして、お子さん自身のモチベーションを向上させ、自立心を育む親御さんの関わり方を作るきっかけになります。

中学受験におけるテスト直しは、子どもが自ら成長するための最も強力なツールであると再認識して、このツールを単なる「作業」で終わらせず、「学習能力を向上させるきっかけ」と捉え、成績の良し悪しに一喜一憂するのではなく、テスト直しを通じて「知識の定着」のみならず「学力向上のための習慣化」ができていくことで、合格を掴み取り、子どもが一生涯使える学習能力が身についていきます。

「2025年度版 中学受験ハンドブック」では、単元毎についての学習についても丁寧に触れています。ぜひご活用いただき、よりお子さんにとってよい中学受験にしていただければと思います。

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