2012年 今年のこの1問 その1
twilight!

お元気ですか。
宵闇が余りに美しかったので、思わずパチリ!
冬の澄み切った空気の中、
茜色から群青色への美しいグラデーションに
寒さも忘れて見入っていました。
そのせいで少し手がかじかんでしまい、
ぶれた写真になってしまったのが素人の悲しさです。
さて、岡山県の中学入試もおわったのですが、
早速、「今年の1題」をみつけました。
平成24年度の岡山白陵中学の中学入試問題の4番-(2)です。
5年生のお子さんにはちょっと難しい問題かもしれませんが、
知っている知識だけでも解けるかもしれませんよ。
チャレンジしてみませんか?
【問題】
ある店でリンゴを50個仕入れました。定価を1個200円として、1日目は定価で何個か売り、2日目は定価の2割5分引きで何個か売りました。3日目になると、売れ残っていたリンゴの3分の1が痛んで売れなくなってしまっていたので、残りのリンゴを2日目の2割引ですべて売ったところ、3日間の売上の総額が7000円となりました。リンゴが売れなかった日はないものとして、次の問いに答えなさい。
(1) 略
(2) 1日目、2日目、3日目に売ったリンゴの個数をそれぞれ求めなさい。
算数が苦手なお子さんにとっては「うわ~、売買損益算や!」と、
見たとたんにイヤになったかもしれません…。
この問題を売買損益算の「多数売り(商品の個数が複数個)」の問題と判断し、
「表に整理する」という方針をたてるとどうなるのでしょうか?

まとめてみると「空欄」ばかりで、「???」となりそうですが…。
ここで、「文章題で困ったら?」の鉄則、「割合から取りかかる」の出番です!
もし、この表が、下の図のような問題だったとしたらどうでしょう?

これならば、つるかめ算を利用する売買損益算とわかりますよね!
そうなんです!
この平成24年度の岡山白陵中学の中学入試問題の4番-(2)は、
「つるかめ算を利用する売買損益算」の上級問題なんです。
どこが上級かというと、傷んだリンゴと3日目に着目してみます。
天秤法をつかうと…

ア=80円 が求められます。
すると、

となり、「3種のつるかめ算だ!」とわかります。
もし、50個すべてが80円で売れたならば総額は4000円ですから、
(200-80)円×(イ)個+(150―80)円×(ウ)個=3000円 とわかります。
「不定方程式」タイプですね?
この(イ)、(ウ)にあてはまるのは、
(イ、ウ)=(25個、0個)、(18個、12個)、(11個、24個)、(4個、36個)です。
しかし、「売れない日はなかった」ので、(25個、0個)は不適当です。
また、
イは1日目の200円で売れたリンゴの個数、
ウは2日目の150円で売れたリンゴの個数をあらわしているので、
傷んだリンゴと3日目に120円で売れたリンゴの個数の和は、
50個-(18個+12個)=20個
50個-(11個+24個)=15個
50個-(4個+36個)=10個
となりますが、「売れ残っていたリンゴの3分の1」から、
傷んだリンゴと3日目に120円で売れたリンゴの個数の和は3の倍数で無ければいけません。
したがって、これらの条件をすべて満たすのは、
1日目=11個、2日目=24個、傷んだリンゴ+3日目=15個です。
③=15個より、②=10個が3日目に120円で売れたリンゴの個数ですね。
というわけで答えは、順に11個、24個、10個となります。
いままでになかった「値段の平均」と「3種のつるかめ算」、
それに最後の「整数条件」の組合せが見事な問題です。
算数が苦手な受験生には大変でしょうが、
今年も素敵な問題が見られそうで、とっても楽しみです!


お元気ですか。
宵闇が余りに美しかったので、思わずパチリ!
冬の澄み切った空気の中、
茜色から群青色への美しいグラデーションに
寒さも忘れて見入っていました。
そのせいで少し手がかじかんでしまい、
ぶれた写真になってしまったのが素人の悲しさです。
さて、岡山県の中学入試もおわったのですが、
早速、「今年の1題」をみつけました。
平成24年度の岡山白陵中学の中学入試問題の4番-(2)です。
5年生のお子さんにはちょっと難しい問題かもしれませんが、
知っている知識だけでも解けるかもしれませんよ。
チャレンジしてみませんか?
【問題】
ある店でリンゴを50個仕入れました。定価を1個200円として、1日目は定価で何個か売り、2日目は定価の2割5分引きで何個か売りました。3日目になると、売れ残っていたリンゴの3分の1が痛んで売れなくなってしまっていたので、残りのリンゴを2日目の2割引ですべて売ったところ、3日間の売上の総額が7000円となりました。リンゴが売れなかった日はないものとして、次の問いに答えなさい。
(1) 略
(2) 1日目、2日目、3日目に売ったリンゴの個数をそれぞれ求めなさい。
算数が苦手なお子さんにとっては「うわ~、売買損益算や!」と、
見たとたんにイヤになったかもしれません…。
この問題を売買損益算の「多数売り(商品の個数が複数個)」の問題と判断し、
「表に整理する」という方針をたてるとどうなるのでしょうか?

まとめてみると「空欄」ばかりで、「???」となりそうですが…。
ここで、「文章題で困ったら?」の鉄則、「割合から取りかかる」の出番です!
もし、この表が、下の図のような問題だったとしたらどうでしょう?

これならば、つるかめ算を利用する売買損益算とわかりますよね!
そうなんです!
この平成24年度の岡山白陵中学の中学入試問題の4番-(2)は、
「つるかめ算を利用する売買損益算」の上級問題なんです。
どこが上級かというと、傷んだリンゴと3日目に着目してみます。
天秤法をつかうと…

ア=80円 が求められます。
すると、

となり、「3種のつるかめ算だ!」とわかります。
もし、50個すべてが80円で売れたならば総額は4000円ですから、
(200-80)円×(イ)個+(150―80)円×(ウ)個=3000円 とわかります。
「不定方程式」タイプですね?
この(イ)、(ウ)にあてはまるのは、
(イ、ウ)=(25個、0個)、(18個、12個)、(11個、24個)、(4個、36個)です。
しかし、「売れない日はなかった」ので、(25個、0個)は不適当です。
また、
イは1日目の200円で売れたリンゴの個数、
ウは2日目の150円で売れたリンゴの個数をあらわしているので、
傷んだリンゴと3日目に120円で売れたリンゴの個数の和は、
50個-(18個+12個)=20個
50個-(11個+24個)=15個
50個-(4個+36個)=10個
となりますが、「売れ残っていたリンゴの3分の1」から、
傷んだリンゴと3日目に120円で売れたリンゴの個数の和は3の倍数で無ければいけません。
したがって、これらの条件をすべて満たすのは、
1日目=11個、2日目=24個、傷んだリンゴ+3日目=15個です。
③=15個より、②=10個が3日目に120円で売れたリンゴの個数ですね。
というわけで答えは、順に11個、24個、10個となります。
いままでになかった「値段の平均」と「3種のつるかめ算」、
それに最後の「整数条件」の組合せが見事な問題です。
算数が苦手な受験生には大変でしょうが、
今年も素敵な問題が見られそうで、とっても楽しみです!

