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第790回 男子中の入試問題 数の性質 2

「第790回 男子中の入試問題 数の性質 2」

前回は2026年度の男子中の入試問題について、「数の性質」の中から「約数と倍数」の基本問題を中心に見ました。

今回は「約数と倍数」の応用問題を取り扱います。

 

1問目は、約数の問題です。

 

【問題】2026を整数1、2、3、……、2025、2026で割った余りを順番に並べます。割り切れたときには余りを0とします。並べた数について、次の問いに答えなさい。

0、0、1、2、1、……、1、0

(1) はじめから数えて175番目の数を求めなさい。

(2) 最も大きい数を答えなさい。

(3) 1は全部で何個ありますか。

(4) 最初に31が出てくるのは、はじめから数えて何番目ですか。

(立教新座中学校 2026年 第1回 問題4)

 

【考え方】

(1)

はじめから数えて175番目の数は、2026を175で割った余りです。

2026÷175=11あまり101

答え 101

 

(2)

2026、割る数、商、余りの関係は次のように表せます。

割る数>余り ですから、余りが最も大きくなるのは商が1のときです。

2026÷2=1013

割る数は余りより大きく、余りが最も大きい場合なので

2026÷1014=1あまり1012

のように、割る数 1014、余り 1012 が条件にあてはまります。

答え 1012

 

(3)

2026-1=2025

割る数は1より大きい2025の約数です。

2025=1×2025、3×675、5×405、9×225、15×135、25×81、27×75、45×45

なので、割る数が3、5、9、15、25、27、45、75、81、135、225、405、675、2025のとき、余りが1になります。

答え 14個

※ 2025が3を4回、5を2回かけた数なので、約数の個数を(4+1)×(2+1)=15個のように求めることもできます。

 

(4)

(3)と同じように考えることができます。

2026-31=1995

1995=1×1995、3×665、5×399、7×285、15×133、19×105、21×95、35×57

割る数は余りの31より大きい数で、その中で最も小さい数は35です。

答え 35番目

※ 1995=3×5×7×19なので、31より大きく、31に最も近い1995の約数が35と考えることもできます。

 

本問は、「割る数」と「余り」がテーマの問題です。

正解できないようでしたら、(割られる数)=(割る数)×(商)+(余り)と(割る数)>(余り)の関係を確認しましょう。

 

2問目は、倍数の問題です。

 

【問題】A君は次の紙を拾いましたが、一部が塗りつぶされていて読めませんでした。

A君はこの数をとして、次のように考えました。A君の考えは正しいものとしたとき、[ア]、[イ]にあてはまる数を答えなさい。

(早稲田中学校 2026年 第1回 問題1-(3) 問題文一部変更)

 

【考え方】

Nは3の倍数であって7の倍数ではないことがわかっています。

そこで、ベン図を利用して、3の倍数、5の倍数、11の倍数について整理をします。

・②と③の答が「はい」になるとき、Nは3と5の公倍数です。

公倍数は最小公倍数の倍数なのでNは15の倍数です。

また、他の答えが「いいえ」という条件と

99÷15=6あまり9

から、15×1、15×3、15×5 の3個があてはまります。 → ア=3

・②と⑤の答が「はい」になるとき、Nは3と11の公倍数=最小公倍数である33の倍数ですから、33×1、33×2、33×3の3個があります。

ここで、もし、質問①「2の倍数ですか?」の答えが「はい」であれば、条件にあてはまる数は 33×2=66 の1個だけです。 → イ=66

答え ア 3、イ 66

 

本問は、倍数の整理方法と表し方を確認できる問題です。

正解できないようでしたら、ベン図を使って整理できること、Aの倍数=A×整数 のように表せることを確認しましょう。

 

最後は、倍数と規則性の問題です。

 

【問題】1から24までの整数が書かれたカードが1枚ずつあり、左から、1、2、3、…、24と並べます。この並んでいるカードについて、次の2種類の作業を考えます。

作業A:左はしから数えて奇数番目にあるカードをすべて取り除く。

作業B:左はしから数えて偶数番目にあるカードをすべて取り除く。

このとき、次の問いに答えなさい。

(1) 作業Aを4回くり返して残ったカードのうち、左はしにあるカードに書かれている整数を答えなさい。

(2) 作業Bを4回くり返して残ったカードのうち、左はしから2番目にあるカードに書かれている整数を答えなさい。

(3) 作業A→作業B→作業A→作業B→ …… とカードが1枚になるまで作業をくり返したとき、そのカードに書かれている整数を答えなさい。

(4) 作業Aを1回行った後、残っているカードから3枚を一度に取り出して書かれている整数を調べたところ、3の倍数であるものは2枚、4の倍数であるものは1枚、7の倍数であるものは1枚、8の倍数であるものは1枚でした。さらに、整数はすべて2けたでした。この3枚のカードに書かれている整数を小さい順に答えなさい。

次に、1から200までの整数が書かれたカードを1枚ずつ用意し、左から、1、2、3、…、200と並べます。

(5) 作業A→作業B→作業A→作業B→ …… とカードが1枚になるまで作業をくり返したとき、そのカードに書かれている整数を答えなさい。

(攻玉社中学校 2026年 第1回 問題3)

 

【考え方】

(1)

書き出していくと、1回目の作業で2の倍数が残り、2回目の作業で4の倍数が残り、3回目の作業で8の倍数が残り、4回目の作業で16の倍数が残ります。

答え 16

 

(2)

書き出していくと、1回目の作業で2で割ると1余る数が残り、2回目の作業で4で割ると1余る数が残り、3回目の作業で8で割ると1余る数が残り、4回目の作業で16で割ると1余る数が残ります。

答え 17

 

(3)

(1)、(2)から、「4~5回の作業で残りのカードが1枚になる」と予測できますので、同じように書き出します。

答え 22

 

(4)

(1)~(3)から見つかる、作業後に残るカードの枚数や書かれた数字の規則性を利用します。

はじめに作業Aを行うと

200枚÷2=100枚

のカードが取り除かれ、2から始まる公差2の数が書かれたカードが残ります。

ます。

次に、作業Bを行うと

(200枚-100枚)÷2=50枚

のカードが取り除かれ、2から始まる公差4の数が書かれたカードが残ります。

続けて、作業Aを行うと

(100枚-50枚)÷2=25枚

のカードが取り除かれ、6から始まる公差8の数が書かれたカードが残ります。

さらに、作業Bを行うと

(50-25)÷2=12あまり1 → 12枚のカードが取り除かれ、6から始まる公差16の数が書かれたカードが残ります。

残りの枚数が

25枚-12枚=13枚

となりましたので、そのすべてを書き出すことにします。

6、22、38、54、70、86、102、118、134、150、166、182、198

この13枚のカードに作業Aを行うと

22、54、86、118、150、182

の6枚が残ります。

さらに、残った6枚のカードに作業Bを行うと

22、86、150

の3枚が残ります。

この3枚に作業Aを行うと86が残ります。

答え 86

 

本問は、書き出しとそこからわかることを利用する問題です。

枚数の少ない(1)~(3)を通してどのようなカードが何枚残るかを見つけ、(4)を解きましょう。

 

今回は、2026年度に男子中で出された「約数と倍数」の応用問題をご紹介しました。

これらの問題は、割る数と余りなどの関係、ベン図を用いた整理方法、正確に書き出すことなど、数の性質の問題を解く上で大切な知識や解き方を利用しています。

前回に見た問題よりも難しいのですが、正解できない問題については知識と整理方法に分けて課題を見つけ出し、類題を使って課題をなくせるといいですね。

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数の性質の練習問題 / 中学入試の算数問題 2026年08月29日18時00分
主任相談員の前田昌宏
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である前田昌宏が算数の面白い問題や入試問題を実例に図表やテクニックを交えて解説します。
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