「合い言葉」で算数の入試問題を解こう4
第288回「『合い言葉』で算数の入試問題を解こう4 葉っぱ形・120度六角形」
最近の入試問題の中から、
平面図形の問題を「合い言葉」で解くシリーズの第4回です。
ここで、これまでの3回で使った「合い言葉」を整理しておきます。
【求積の工夫】
・斜線部分=全体-白い部分(まわりから引く)
・「差」とくれば、つけたし
・正多角形は円で囲む
・対称図形は一部分に着目する
【相似の見つけ方】
・直角三角形は、角に○・×・直角を書き込む→相似の発見
【補助線の見つけ方】
・円問題の補助線は半径(中心と結ぶ)→おうぎ形・二等辺三角形の利用
・30°問題=正三角形を2等分した直角三角形
それでは今回の「合い言葉」と問題です。
2016年度 洛星中 入試問題 算数より
大問3-(1) 半径1cmの円を4個使って、右のような図形を作りました。斜線部分の面積を求めなさい。
問題文には「半径1cmの円を4個」とありますが、
それぞれの円の中心がどこであるかが書かれていません。
図にも「・」がありませんが、
中央の円の中心が他の3つの円周の交点
ということは間違いなさそうですから、
円問題の補助線を「合い言葉」通りに書いてみます。

「葉っぱ形(通称)」(木の葉形、レンズ形、ラグビーボール形などとも呼ばれています)が、
2つの弓形に分けられました。
弓形は「おうぎ形-三角形」「正方形×0.67」で求めることができない場合、
合い言葉「弓形は移動&合体」を用います。

円の中心がどこにあるのかを厳密に考えるのは難しいので、
小学生でしたら「だいたいこのへんにあるはず!」
で構わない問題だと思います。
その後は「弓形は移動&合体」の合い言葉通りに進めていくようにしましょう。
もう1つ、ご紹介します。
2015年度 西大和学園中 入試問題(女子) 算数より
大問2-(2) 六角形ABCDEFの6つの角はすべて120°で、辺AB、辺CD、辺EFの長さは順に12cm、6cm、7cmとなっています。残りの辺BC、辺DE、辺FAのうち長さの最大の辺は辺(ア)で、長さの最小の辺(イ)より(ウ)cm長いことになります。
120°六角形の問題です。
120°六角形の合い言葉は
「120°六角形は正三角形で囲む」
です。
合い言葉に従って、図を書いてみましょう。

右上の線分図のように、
12cm+辺BC+6cm、6cm+辺DE+7cm、7cm+辺FA+12cm
が等しくなりますから、
長さが最大の辺はDE、
長さが最小の辺はFAでその差の6cmも求められます。
塾のテストや入試問題の大問2~3は
小問集合であることが多いのですが、
そこで出題される平面図形の多くは「合い言葉」で解くことができます。
大問2~3は小問集合で失点すると高得点をとることができませんので、
いま失点が多いようでしたら、
ここでご紹介している「合い言葉」を試してみませんか。

