新6年生の準備をはじめましょう6
「第310回 新6年生の準備6 ~浜学園 1月 公開学力テストに向けて~」
前回は、2月から始まる新6年の授業を希望するクラスで受講するために
この秋にできることを、浜学園について考えてみました。
浜学園のクラス分けは、公開学力テストと復習テストの成績で決まりますので、
前回は、2016年1月10日におこなわれました第514回の公開学力テストについて、
Sクラスを目指すための問題について考えました。
今回は、Vクラスを目指すための問題についてみていきます。
ご紹介する問題は、
正答率が、
①は43%、
②は16%、
③は3%
というものでした。
なかなかの難問のようですが、どのような問題だったのでしょうか。

学習単元としては「素因数分解」に当たる問題ですが、
平常算数のテキストにも、最高レベル特訓のテキストにも類題のない、
初見問題といえるでしょう。
上位クラスに上がるため、
あるいは上位クラスでありつづけるためには、
このような初見問題で「うまく得点する」ことが必要です。
この問題でいえば、
①、②のように「書き出しで正解できる」問題を
失点しないことです。
逆に、
③のような「前問とは逆の流れで解く問題」は、
「解ける」「解けない(パスをする)」の見極めを必要とします。

事実、この問題の③の正答率が3%しかないのですから、
③にこだわるのではなく、
正答率の高い①と同じ、
「書き出し」という手法で答えが求められる②を正解することが、
Vクラスに上がるために重要だといえるのです。
解き方を見てみましょう。

HクラスからSクラスに上がることが目標の場合は、
大問5-①が正解できる問題であることに気づいて正解できていれば、
解き方は問いません。
しかし、Vクラスを目標にするのであれば、
②以降を見据え、素因数分解で解くことが望ましいと思います。
解答例のように、
①も②も「素因数分解 → 数の組み合わせを考える」という
同じ解き方で正解できる問題ですが、
正答率は、①の43%に対し、②は16%と大きく下がっています。
「順序よく」書き出すという考え方は、
多くの問題に共通する重要なもの方ですが、
Vクラスを目指す場合は、
加えて「何を利用して」書き出すかが
ポイントになってきます。
この大問5でいえば、
素因数分解をした結果を見ながらA×B、A×B×C、A×B×C×Dの形を順に考えるか、
かけて100になる組み合わせとしてA×B、A×B×C、A×B×C×Dの形を探すかの、
2つの解き方がありますが、
処理速度と抜け漏れ防止という点からみると、
前者がベターな解き方であるといえるでしょう。
傍目には「微差」でしかない、この解き方のちがいが、
積もり積もって点数の差となり、
VクラスとSクラスの分かれ目となります。
また、Vクラスに昇格後もVクラスであり続けるためには、
③も素因数分解を用いて正解することが望ましいですし、
テストで正解できなかったとしても返却後のまちがい直しを
素因数分解で解くような学習姿勢が大切です。
②で
「素因数分解 → 数の組み合わせを考える」
という解き方ができていれば、
「数の組み合わせが3通り → 素因数分解したときの形を考える」
という
「逆の流れ」も理解しやすくなります。
HクラスからSクラスに上がるときも必要ですが、
SクラスからVクラスに上がるときは特に、
「正解できればOK」ではなく「最善の方法で正解できる」ことをいつも意識して、
学習に取り組む必要があります。
これが不十分ですと、次のクラス替えで以前のクラスに舞い戻ることになります。
公開学力テストは、
宿題など、普段の家庭学習では気づきにくい「学習の不備」を教えてくれます。
返却されたテストの解説を参考にしてスキルを磨き、
クラスの昇格とそのクラスであり続けられるような学習を、
家庭で取り組めるといいですね。

