第342回 平面図形の点数を上げる勉強方法 1
「第342回 平面図形の点数を上げる勉強方法 1」
前回まで6年生の実力テストについて、
サピックス、浜学園のテストを例にして見てきました。
今回からは5年生がテストで点数を上げる勉強方法について
考えていきたいと思います。
その1回目として、平面図形を取り扱います。
はじめに5年生は、いつ、どんな平面図形の学習をするのかを確認します。
例えば、サピックスの5年生の場合は
次のような学習カリキュラムになっています。
もう少し詳しく見ていきます。
大手進学塾のカリキュラムは、
いわゆる「スパイラル型」といわれています。
この「スパイラル型」には、
(1) 1回目の学習と2回目の学習が同じ内容(=復習)
(2)2回目の内容は1回目の内容を踏まえた内容(=発展学習)
の2つのパターンがあります。
サピックスの5年生のカリキュラムには
これらの2つのパターンがミックスされています。
これを見ると、次のことがわかります。
(1)5年生の春期講習までは復習型
(2)5年生の夏期講習以降は発展学習型
このことを別の観点から見ると、
(1)面積公式のように「基本=易しい分野は復習」がある
(2)実力テストや中学入試に直結する「重要=難しい分野は1回限り」である
ともいえそうです。
サピックスの5年生の8月末にある確認マンスリーは
夏期講習で学ぶ次の3単元が出題範囲です。
(1)円・おうぎ形の転がり移動
(2)円問題の補助線
(3)多角形
これらの出題範囲はいずれも
「重要=難しい分野は1回限り」
に分類できるものです。
しかも、サピックスの夏期講習は平月と異なり、
「4日間連続で塾に通って1日休み」という日程ですから、
家庭における復習の機会も作りにくくなっています。
つまり1回の授業でこれらの重要単元を
マスターしなければいけないということです。
さらに、図形の学習は春期講習からの4ヶ月間のブランクがあります。
ですから、算数が苦手という場合は、夏期講習を受講する前に、
2月から春期講習で学んだ図形についてヌケや漏れがないかをチェックし、
必要に応じた復習をして体制を整えておくことが理想的でしょう。
では、どのようなチェックが必要か、単元ごとに見ていこうと思います。
サピックス5年の夏期講習「第8回 円と多角形」の学習内容は次の通りです。
(サマーサポート2010年度版より)
この学習内容と、2月から春期講習で学んだ内容との関係を見てみます。
夏期講習の出題内容を見ると、
A問題は2月と春期講習の内容の復習、
B問題以降は新規の学習内容となっていますので、
A問題については、
春期講習の該当問題を復習しておくと夏期講習では困らずにすみそうです。
一方、B~D問題は新規内容ですから、
「春期講習を復習しておけば安心」というわけにはいきません。
かといって、春期講習の該当問題の理解が不十分ですと、
夏期講習の内容を1回の授業でマスターすることは難しいかも知れません。
さらに4月以降図形問題を取り扱っていないことと合わせて考えると、
6~7月に図形分野の復習をしておくとよさそうですし、
7月の入室組分けテストまで考慮に入れるならば、
6月中の復習がベターといえそうです。
実際にどのような問題が取り扱われているのか、
どのようなチェックポイントがあるのかなどについては、
次回以降で触れていこうと思います。

