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習いごとはすぐにやめてもかまわない

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中学受験 / 取材・出版・セミナー2019年11月26日12時00分

こんにちは! 小川大介です。

わが子にはいろいろなことを体験させてあげたい。
わが子の可能性をできるだけ伸ばしてあげたい。

多くの親御さんはそう思うことでしょう。
特に子どもが小さいときは、
親はあれこれ夢を描きますよね。
そこで、ついあれもこれもと
習いごとをたくさんさせてしまう。

子どもにいろいろなことを体験させてあげることは、
とてもいいことだと思います。

ただ一つ、心に留めておいていただきたいのは、
やらせたらやらせたぶんだけ
才能が開花するという幻想を持たないことです。

習いごとには相性があります
親御さんがよかれと思ってやらせた習いごとでも、
子どもが好きになるかどうかはわかりません。

また、子どもにはそれぞれ成長の仕方があります
同じ時期に始めた子ども同士でも、
上達の早さは違ってきます。

わが家も子どもが小さいときに、
いくつかの習いごとをさせました。

私は子どもの健康な身体作りに
何か武道をやらせたいと思い、
空手を習わせてみることにしました。
息子が3歳のときのことです。

ところが、わずか3年しか続かなかったのです。
最初に型を習っていた頃は、
本人も楽しく通っていました。

ところが、いよいよ組み手が始まると、
「空手に行きたくない!」と言い出しました。
理由を聞くと、
「叩かれても痛いし、叩いても痛いから嫌だ!」
と言うのです。

私としてはここまで続けてきたのだから、
頑張ってほしいという思いがありましたが、
いつもそばで見ていた妻は
「本当に嫌そうよ」と言います。

そこで夫婦で話し合い、
このまま続けてもそれが息子にとっては
いい経験になるとは思えないと判断し、
小学1年生のときにやめました。

私は理屈では続けさせたいと思ったけれど、
実際に本人がやりたいかどうかを
肌感覚で教えてくれたのは妻でした。

始めたからには、最後まで頑張ってほしい。
途中でやめると、やめ癖がつく。

大人はそう思ってしまいがちです。
特に私のように40代より上の世代は、
頑張ることや努力するいいと言われ続けてきたため、
途中でやめる、またはやめさせることに躊躇しがちです。

しかし、幼い子どもにいろいろなことを
経験させてあげるのはいいけれど、
本人が楽しいと思っていないことを
無理にやらせても意味がありません

親がやらせたいと思っていても、
子どもに合っていなかったら、
「あの子には合わなかったみたいね」
と本人の気持ちを受け止め、やめる。

それでやめ癖がつくことはありません。
むしろ、「あの子のおっとりとした性格からすると、
自分が痛くても相手が痛くても嫌だったのだろうね」と、
わが子の一面を知ることができました。

幼いときの習い事は、
そうやって試行錯誤をくり返し、
わが子の興味を知るよい機会になります
だからといって、あれもこれも詰め込むのは要注意。

というのは、子どもには何もしない時間や
ぼーっとする時間が必要だからです。

勉強でもいえることですが、
子どもは何かを学んだ後に、
今やったことを振り返る時間が必要です。

大人から見ると、
ただぼーっとしているように映るその時間に、
「今日のプールはおもしろかったなぁ〜。
コーチがこうやって手をかくと速く進むって言っていたなぁ〜」
といった感じで、学んだことを振り返り、
反復してイメージトレーニングをします。

そうすることで、学んだことを消化し、
吸収していくのです。

ところが1週間のスケジュールが習いごとでいっぱいだと、
インプットばかりでじっくり振り返る時間がありません。

すると、せっかく学んだことが
自分のものとして身につかず、
いろいろなことを学んでいるはずなのに、
忙しいだけの毎日になってしまうのです。

習いごとは、子どもに負担がかからない程度にひとつ、
ふたつでおさえておくことをおすすめします。

幼いときは何に関心を示すかわかりませんので、
まずは親御さんがやらせてみたいと思うものをやらせてみて、
お子さんの反応を見てみましょう。
楽しそうに取り組んでいたら続けてみて、
反応がイマイチだったら、
「あまり興味がないみたいね」と無理に続けない。

わが家は空手の他にも、
何か音楽をやらせたいと思って、
キーボードを与えてみたのですが、
息子の反応はイマイチでした(笑)。
妻が一緒に遊ぼうとしても相変わらずの反応だったので、
「じゃあ今は音楽の習いごとはいいかな」と見送りました。

最終的にわが子が夢中になったのは算数でした。
幼い頃から数遊びを楽しみ、
その延長で早い段階から計算が得意になり、
「マル」がたくさんつくのがゲーム感覚となって、
算数はどんどん好きになりました。

小学1年生の冬になると、刺激を与えてあげたくて、
関西を中心に展開している中学受験塾である浜学園(駿台浜学園)
の算数特訓クラスに通わせることにしました。
東京在住であえて関西系の塾を選んだのは、
飛び級制度があったからです。
月2回だけですが、
息子は年上のお兄さん・お姉さんと競い合う時間を
とても楽しみにしていました。

その後も「算数が得意」という強みを持ち、
楽しみながらやるということを基本スタイルとして、
中学受験へとつなげていきました。

中学受験をお考えのご家庭は、
教育熱心な方が多く、
幼い時から学習塾や習いごとを
たくさんさせる傾向があります。

しかし、大事なのは数や量ではなく、
お子さんが心から楽しんで取り組んでいるかどうかです。
お子さんの「好き」を大事にして、
それを伸ばしてあげる

それこそが習いごとの良さだと私は思っています。

幼児期の子どもとの関わりについて、
こちらの本にまとめました。
ぜひ、ご参考にしていただけたらと思います。

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中学受験 / 取材・出版・セミナー2019年11月26日12時00分
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