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中高一貫公立校を受験したいのですが、5年からの塾通いで大丈夫でしょうか?

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かしこい塾の使い方 / 中学受験 / 家庭学習 / 算数2017年12月13日09時58分
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「中高一貫公立校を受験したいのですが、5年からの塾通いで大丈夫でしょうか?」
そんなご相談を受けました。
このご相談に対する答えは「条件付きで」ということになりそうです。
■適性検査には訓練が必要
中高一貫公立校は、私立中学校の入学試験にかえて「適性検査」を行います。
これは「覚える知識を吐き出す」だけではなく、「知識をもとにして考え、そこに自分の意見も加えて文章にまとめる」といった要素を要求されるものです。
学校でもそのような訓練はしているでしょうが、たとえば400字から600字といったレベルで筋道が通った文章を完成させるには、学校以外の時間にも訓練する必要があります。
その意味で5年生からの塾通い、いいと思います。
「遅すぎますか?」という意味のご質問なら、2年の受験勉強期間の使い方次第でしょう。
一般に、私立・国立中学受験の受験勉強は、4年生から6年生の3年間が標準、と近年よく言われます。
それは「6年生の1年間は受験対策に使いたい。そのためには5年生で受験勉強の全範囲を終わらせる必要があり、4年生のうちに塾のある生活に慣れ、各科目の基礎を身につけておいてほしい」ということからきていると私は考えています。
「2年間の受験勉強期間の使い方次第」といったのは、「勉強嫌い」になっておらず、塾を上手に選べばという意味です。
■合格する子は勉強を楽しんでいる!?
よく「絶対4年生から塾通いでなきゃダメですか?」と質問されます。
いや、状況とやり方によっては5年生からでもよい場合もあるのですが、上記のような塾のカリキュラムの事情から、4年生からのほうが無理がないのです。
しかしここで残念なのは、その3年間の使い方を間違ってしまう人が多いこと。
4年生のうちはカリキュラムが楽なので、徹底して反復、暗記する勉強に落ち込んでしまうご家庭があります。
この状況で結果だけを求められ続けると、勉強は子どもにとって苦行になってしまいます。
これが「勉強嫌い」の1つの状態です。
逆に塾に通っておらず、単に「勉強が嫌い」というのは、勉強の楽しさを知らないケースです。
ただ、この状態で4年生まで過ごしてしまうと、受験勉強は少し苦しいものになるでしょう。
勉強をそれなりに楽しんでできているのあれば、5年生、6年生の2年間の受験勉強で公立中高一貫校にチャレンジというのは、決して無謀ではありません。
「公立中高一貫校コース」を設置している塾を選べばいいと思います。
小5・小6の2年間で中高一貫公立校のコースを設置している塾は、いくつかありますね。
■ほんとうに私立中学校の入試と「ぜんぜん違う」の?
私立中学校=詰め込みの知識でなんとかなる
公立中高一貫校=思考力や表現力が求められる
とステレオタイプに考える人もいるようですが、決してそんなことはありません。
だいいち、ガリ勉で知識を詰め込んだだけのお子さんをとりたい、なんて考えている学校はないでしょう。
事実、最難関中学校に合格できるレベルまで仕上げてきているお子さんは、作文対策(自分の意見を盛り込む)さえしていれば中高一貫公立校の問題にも対応できるでしょう。
もともと最難関中の入試問題は、分野を横断してその場で与えられた条件から考える、ということを要求するものが多いからです。
そのような問題に対応できる勉強をしてきているお子さんたちは、考える楽しさを知っています。
ああでもない、こうでもないと考え、最終的に問題を解決できたときの喜び。
正しくやれば、勉強はスポーツやゲームと同じように楽しいものです。
このお子さんも、2年間の受験勉強を楽しむことができれば、結果以外にもたくさんの宝物が得られると思います。


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かしこい塾の使い方 / 中学受験 / 家庭学習 / 算数2017年12月13日09時58分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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