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体験学習の宝庫 伊豆大島

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身のまわりの理科 2018年09月19日12時27分
伊豆大島に行ってきました。
東京から120km南に位置し、竹芝客船ターミナルからジェット船で1時間45分。
行程の多くの部分を、船体を水面から浮かせた状態で航行するため、船酔いしやすいお子さんでも割と大丈夫なようです。

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高速船の船内。ジェットエンジンを積んでいて、船というより飛行機という雰囲気。

今回何より楽しみにしていたのは、砂漠!
国土地理院の地図上に「砂漠」として登録されているのが、伊豆大島、三原山の「裏砂漠」と「奥山砂漠」なのです。
度重なる三原山の噴火や強風などにより、植物が生育せず、人間の活動も極端に制限されることから「砂漠」として登録されています。

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裏砂漠の風景。漆黒の大地が続きます。
砂漠というと極端な高温、乾燥、そして白い砂を思い浮かべてしまいますが、裏砂漠は三原山の噴火によってできたスコリア(マグマが吹き出して冷えてできた黒っぽい岩石。ちなみに玄武岩です)に覆われています。
ところどころ、イタドリやススキのコロニーがある以外は、一面黒!
「日本の風景っぽくない」というよりは「地球の風景っぽくない」と感じられます。
火山の噴火によってできた裸地といえば、理科では「森林のでき方」の分野で学習しますが、まさにその内容を実際に目で見て確かめられる場所です。
そして1日目昼食は、波浮港という港にある「みなと鮨」さんで。
島とうがらしのお醤油でいただく「べっこう寿司」は最高でした!

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午後のメインイベントの1つ、地層断面。
繰り返し噴火を続けている三原山。
その噴火の歴史、島そのものが火山の噴火によって成長してきた歴史が観察できる現場です。
高さ20m以上、長さ600m以上にわたって露出した地層の断面。
「大島一周道路」を作るときに露出したのだそうです。
地質学者の方などは狂喜するのだとか(^^)

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地層切断面、ダイナミックです!
2日目は、三原山トレッキング。
ここでは、火山の噴火によっってできた裸地が、年月をかけて森林になっていく様子が、リアルタイムで観察できるのです!

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コケが生え・・・

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草原を経て・・・

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森林に!
何もなかった裸地にまずコケなどが生え、枯れると土壌が豊かになっていきます。
そしてやがてススキなどの草原となり、その後陽樹が育ち始める・・・。
そんな変化を目で見て確かめられます。
その他、海水浴・磯遊び・釣り・サイクリングなど遊び方は無限大の大島ですが、遊びとともに体験学習のネタの宝庫でもありました!
みなさまもぜひ!
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身のまわりの理科 2018年09月19日12時27分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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