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【奇跡の地形】大室山(静岡県伊東市)

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かしこい塾の使い方 2018年11月03日12時25分
大室山という火山が静岡県にあります。

お椀を伏せたような、典型的な「火山」といった形状の山ですが、小さな山ながら非常に魅力と特徴を備えています!

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リフト下、浅間神社から見上げる大室山

4000年前に噴火した火山のスコリア丘(玄武岩〜安山岩質のマグマが爆発によって吹き上げられ、その噴出物によってできた地形。伊豆大島の三原山とも似ています)です。

表面はススキの草原で覆われていて、この日は吹いている強風(強風の日が多いようです)で、ススキがつねにざわざわしていて、山全体が震えているようです。

ちなみに、なぜこの山には大きな木が生えて森林にならず、ずっとススキの草原なのか。それは、かやぶき屋根の「カヤ」をとるために昔から年に1回「山焼き」が行われているから。「カヤ」というのはイネ科の植物で正式にはススキとは違うものですが、イネ科の植物を屋根をふくのに使っていただんですね。山焼きによって地上部を焼き、来年にはまた新たな茎が芽吹く…そんな繰り返しなのだそうです(今はもうかやぶき屋根には使っていないそうですが、観光&慣例として山焼きの行事が残っているようです)。


リフトからの眺め。絶景です(^^)

リフトで山頂まで上がると、噴火口をぐるりとくるんだ遊歩道があります。
絶景で、しかも溶岩(玄武岩)なども転がっていて楽しいのですが、強風だと若干怖いです。。。
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伊豆大島や富士山まで見える絶景です。

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溶岩がゴロゴロしています。

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少し離れた城ヶ崎海岸がなぜ入り組んでいるのかなど、伊豆半島の生い立ちがわかる看板も。

ただただ絶景を楽しむのもありなのですが、理科好きとしてはぜひ伊豆半島の生い立ち、そして4000年前に噴火した大室山の溶岩が数キロ離れた城ヶ崎海岸まで流れ、その流れが次々と海水に触れて岩石になっていった様子を思い描いてみましょう。
海水は沸騰し、ものすごい量の湯気が立ち込めていたはずです。

きっと壮観だったでしょうね。

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海岸に流れ出た溶岩が冷え固まってできた城ヶ崎海岸の地形。
この形に溶岩が流れ込んだのですね。
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かしこい塾の使い方 2018年11月03日12時25分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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