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難関校入試は対策のしようがない!?

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かしこい塾の使い方2019年03月05日08時53分
2019年の入試も終わり、主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主催の入試分析セミナーも首都圏、関西で行われました。
その機会もあって東西の主要校の入試問題を問いたのですが、あらためて「机の上の勉強だけじゃダメだな」と感じたのでした。
こう書くと、
「やっぱり外遊びの経験が大切なんだね」
「塾は詰め込み教育だからダメなの?」
そう思う方もいらっしゃると思うのですが、それはそれで正しい面もあると思います。
たとえば、コーヒーのいれ方について扱った麻布中学校の出題。
コーヒーチェリーの実の話から始まって、豆の焙煎によって生じたり弱まったりする苦味や酸味の話など、ほとんどの受験生にとってこれまで聞いたことがなかったような話題に違いありません。
もちろん、塾の授業でコーヒーのいれ方についてなんて習いません。
では日常生活で「コーヒーをいれさせましょう」という話なのかというと、そんなことでもないのです。
だって、コーヒーを日常的にいれさせることが解決につながるとは思えないですよね。
麻布中学校に限らず、難関校の入試問題の中には「これ、どうやって対策しろっていうの?」という問題は多いです。
では学校はどうして、なんの目的でそのような問題を出題するのでしょうか。
私が特に近年強く感じるのは、「解き方や受験テクニックを暗記するような勉強をしていても、通用しないよ」「これまで勉強したことを使って、まっさらなところから考えてみてごらん」そんな学校からのメッセージが込められているのではないかということです。
「やり方を習ったことについてはできる」
「指示されたとおりに行動することができる」
「できるようになったことを、何度も再現できる」
このようなことも、とても大切なことです。
しかし、先の見えない社会に出て生きていくためには、経験をもとに一から考え、なんとか解決方法はないかと試行錯誤する意欲や行動力、何より物事に対する興味、関心が必要です。
入学試験は「選別するための試験」「落とすための試験」ですが、そもそも「問題を解く」ということの理由は「点をとる」ことではないのです。
身の回りに起こっていることに興味を持ち、問題を感じたことに関して解決しようという意欲がある子どもを入学させたい。
そのことをあらためて受験生に問うような問題が、確実に増えているように感じます。
では、そんな近年の入試傾向に対して、どんな準備をしておくとよいのでしょうか。
先にも書いたのですが「対策のしようがない」問題です。
変な言い方ですが「勉強させすぎない」というのが1つのキーワードだと思っています。
「問題の解き方」を覚えるのが勉強なのではなく、「問題を解決するためにはどんな頭の使い方ができるか」といった練習をするのが勉強、という考え方です。
どうしても目の前の受験を意識しすぎるあまり、「点をとる」ことに目がいきがちですが、もう少し視野を広げてみましょう。
勉強が楽しくなってくるはずです。
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かしこい塾の使い方2019年03月05日08時53分
主任相談員の辻義夫
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である辻義夫が家庭学習で悩んでいる方にすぐに実践できる効果的な学習方法をお教えします。
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