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中学受験 4年生から「日能研」に通わせると、どんな毎日になる?

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公開: 最終更新日:2023年03月17日

中学受験を目指すとき、早めに塾に通わせた方がいいと感じる一方で、あまり早くから塾に通わせると子どもの小学校生活の楽しみを奪うのではないか、と懸念されている親御さんは多くいらっしゃいます。

塾のレベルについていけず、学校の宿題消化もままならないようになるなど、小学校生活に支障をきたしては元も子もありません。
塾に入るタイミングや塾選びは難しいですが、参考になる事例がないと何が正しい選択なのか分からないものです。

そこで今回は、仮に子どもを4年生から日能研に通わせたら、子どもや親はどのような毎日を送ることになるかを説明します。今後の受験対策、塾選びの参考にしてみてください。

目次

1.日能研の4年生はどんな生活?

まず、お子さんの学力レベルが日能研への通塾に適しているかどうかです。
まずは入室テストを受けてみて、日能研で学んでいくことができる基礎学力があるかどうか判断するとよいでしょう。

日能研は学年ごとに通塾日数が異なります。4年生は1週間のうち、平日2回の授業と隔週で土曜日にテストを受けるというパターンが一般的です。
授業時間は16:50~19:20の2時間半です。

毎日のように通い詰めるわけではないので、他に習いごとをしたり友達と遊ぶ時間など息抜きの時間を確保することも難しくないようです。

隔週土曜に、復習内容の「カリキュラムテスト」が実施されます。
日曜日は基本的に休みなので、家族との時間を取ることもできます。
塾の課題や学校の宿題もこなさなければなりませんから、程よく引き締まった生活習慣を身につけることができます。

6年生になると、中学受験に向けて本格的に追い込んでいかなければならない時期が来ます。
1日をどう使うかを考える習慣をその時期に身につけている状態にするためにも、4年生という時期に塾通いを始めるのは悪くないと言えるでしょう。

参考:日能研のかしこい使い方 攻略マニュアル

2.日能研は、カリキュラムがゆっくり?

首都圏で「四大塾」と呼ばれるのが、サピックス・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミーです。
その中で、実はもっとも進度がゆっくりなのが日能研です。

具体的には、多くの塾が5年生までで受験に必要な学習単元をほぼすべて終え、6年生は総復習と入試対策に費やすのに対し、日能研では入試に必要な学習を終えるのは6年生の夏休み前です。

4年生の算数を例にあげると、多くの塾で習う約数・倍数・公約数・公倍数、円の単元は、日能研では4年生では習わず5年生に習います。

カリキュラムがゆっくりだと「大丈夫?」と心配になってしまう親御さんがいるかもしれませんね。

確かにお子さん、ご家庭によっては「ゆっくりすぎて退屈」と感じられる場合があるようですが感じられる場合があるようですが「1つの単元をじっくりと習いたい」というタイプのお子さんには非常にいいカリキュラムとなっています。

お子さんのタイプとのマッチングを考え、塾を選ぶとよいですね。

参考:【保存版】首都圏の「中学受験塾」4塾を徹底比較!2018

3.完成度が高い、日能研の隔月「公開模試」

中学受験に挑むうえで、塾で新しいことを学び、家庭でその内容を復習をするという一連の流れを身に着けることはとても大事なことです。
そしてそれに加えて本番と同じような状況で問題を解くという経験をなるべく多く積ませてあげると、より合格に近づくことができます。

受験会場では、大きなストレスの中で問題を解かなければなりません。
普段の勉強はできるのに、テストでは実力を発揮できなかったという例は少なくありません。その対策に有効なのが公開模試の受験です。

日能研が実施する「日能研 全国公開模試」は大規模な公開模試であり、本番さながらの雰囲気を経験させることができるのでおすすめです。
このテストは塾生でない子も参加することができます。
模試の結果次第では入塾資格を得られるので、入室テストがわりにこのテストを受けさせてみるのもいいでしょう。

結果を見て自分の位置を知ることができるので、自信を深めて更にやる気を高めたり、場合によっては危機感から勉強に精を出すようになったりと、模試へのチャレンジが子どもたちにとって何かのきっかけとなることはよくあります。

4年生という時期から塾通いは早いのではないか、と考える親御さんは少なくありませんが、日能研に通った場合の例を見るとそこまで無理のあるスケジュールではないようです

カリキュラムも4年生〜6年生の3年間で完成する形になっており、塾生は模試も自然と受ける流れになるので、より多くの経験ができて周りとの差がつきます。

日能研への通塾を検討しているご家庭は、まず公開模試を受けて実力を親子で把握してみてはいかがでしょうか。

4.公開模試で結果を出す勉強法とは?

上記のように、日能研の公開模試は純粋な「実力テスト」です。
実力テストということは、範囲がないテストということになりますから、対策が難しいですね。
裏を返せば、お子さんの実力が如実に結果に表れるテストということになります。
つまり目指すべきは、公開模試で結果がだける状態ということになります。

日能研の公開模試で結果を出すには、その週の内容だけにとどまらない勉強をしていくということが必要です。
ポイントの1つになるのが、塾で配布されるテキスト「計算と漢字」です。
表題の通り、計算と漢字の問題集なのですが、算数は計算だけでなく単位換算の問題やちょっとした文章題、高学年になると図形の問題なども多く含まれており、範囲指定のない実力問題集となっています。

この「計算と漢字」を、コツコツとふだんからやっておくことが重要です。

もう1つのポイントは、テスト直しのときに「あと少しでできた」「解説を読んだらわかった」といった「あと一息」だった問題をストックして、時間がたってから解いてみることです。
その週の内容の問題であれば「手順」を覚えているだけでできますが、過去のテストの問題だとそうはいきませんね。

このような学習を普段のサイクルに取り入れることで、だんだん公開模試などの実力テストに強い学力がついていきます。

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