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秋に成績を伸ばすお子さんの共通点

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更新: 2017年05月23日 公開:

2学期の中盤になるころには、6年生は受験校の絞り込みなど、緊張感が増してきます。
さらにどの学年でも、秋の成績結果が見えてくる時期です。

秋の成績は、夏期講習など夏の努力がキーポイントになります。夏の学習の結果が秋の成績に結びついているのです。講習会の性質で学習塾別を大きく分けると、「総復習をする塾」、「カリキュラムをこなしていく塾」のふたつのタイプがあります。

「総復習をする塾」は、講習会でそれまで習った単元の総復習をする塾です。講習会で習った単元がお子さんの苦手単元と合致していたら、講習会が成績アップのきっかけになる可能性があります。おそらくお子さんを塾に通わせている親御さんの希望も、そのあたりだと思います。

「カリキュラムをこなしていく塾」は、講習会も年間のカリキュラムの一部として、若干の復習はあるにしても、原則新しい単元を習い続けるというものです。このスタイルの塾の場合、年間で学習できる単元数が大きくなり、カリキュラムを消化できている限り、もっとも効率よく多くの知識、能力をつけていくことができます。

今回は、塾の特長と、学習方法による秋の成績について、参加不参加に分けて成績アップの傾向を見ていきましょう。

総復習かカリキュラム消化型か タイプによる結果の変化

夏期講習が「総復習する塾」(日能研・四谷大塚系・浜学園など)

  • 講習会に参加したお子さん
    自分の苦手単元や学習における弱点を理解して、自分で解ける状態にできたお子さんは成績がアップします。また夏期講習の内容(カリキュラム)が、お子さんの苦手とマッチしていれば成績がアップします。
  • 講習会に参加しなかったお子さん
    自分なりに、また親御さんとともに苦手を見いだし、克服できるメニューを組んで学習した場合には成績がアップします。

夏期講習が「カリキュラム消化型の塾」(SAPIX・馬渕教室など)

  • 講習会に参加したお子さん
    年間を通してスケジュールが組まれているので、苦手単元を克服するのが難しいです。夏期講習以外に独自の復習メニューを行ったお子さんが成績を伸ばします。
  • 講習会に参加しなかったお子さん
    苦手単元を知り、独自のメニューを組んで復習し克服した場合は成績が上がります。けれども夏期講習が年間プログラムに組み込まれていますから、参加しなければ、その部分が「知識の抜け」となります。「抜け」部分への対処が必要になります。

お子さんが実力を発揮、精度を上げるプランを

夏期講習や夏の勉強の結果が今ひとつだと感じられたならば、秋の休日などを上手に使い復習、苦手単元の克服のための勉強を始めましょう。今年に入ってからのテストを洗い出し、冬になるまでに間違いが多かった単元、すでに「苦手」と認識している単元を復習するのです。やり方によってはグーンと成績がアップする可能性は充分にあります。

科目によりますが、たとえば算数の場合「苦手」とお子さんが感じる単元の多くは、塾で行われた「導入授業」(それを初めて習った時の授業)のときに失敗しているのです。先生の解説がわかりづらかったとか、聞き取れなかった部分があるとか、そんな状況です。

これを解決するには、もう一度わかりやすい形で「導入授業」を再現する必要があります。がんばってご自身が勉強してお子さんに教える親御さんもいれば、家庭教師や個別などをピンポイントで活用するご家庭もあるようです。いずれにしても「教える」という要素が必要ですね。

対して、「テストで間違っている問題」の直しは、その原因が様々であっても、もう一度解いてみることで「お子さんの今の力で解ける問題なのか」を確認することはできます。解いてみてできたのなら、テストの時にはどうしてできなかったのかの確認が必要です。

テストの時の解答用紙やメモ書きなどが残っていれば、それをたよりに原因を突き止めることができますが、書き込みや計算が残っていなければお手上げです。でも、そもそも書き込みが何も残っていないことが問題ですので、とにかくテストのときに「書く」ということを心がけるよう声かけをしてあげましょう。

解き直してもわからなかったのなら、解き方を知らないということになります。解き方は解説に書いてあるはずなので、読んで理解できるか確認します。理解できないようなら、ここで「教える」という事が必要になります。ご家庭で教えるか、プロ(塾の先生への質問も含めて)の活用かの選択になりますね。

モチベーションアップの工夫を

学校行事が多く、気温の変化が厳しい秋は、夏休みを越えたことで、ついつい気持ちも緩みがちです。学習の精度を落とさずに、モチベーションを上げていく工夫が必要になります。11月、12月のテストに「ちょっとがんばれば達成できそうな目標」を設定し、達成できたら褒めてあげるなどの工夫です。

5年生までのお子さんの場合、「冬休みがこの学年最後の復習の機会」と捉えていることも大切です。冬休みが終わり、1月を終えれば塾ではもう新学年になります。つまり今の学年の最後の復習、苦手克服などの機会が冬休みなのです。

しかも、冬休みは短い。そしてクリスマスやお正月など、どうしてもお子さんが学習に向かえない楽しい行事も目白押し。ご家庭も年末年始は慌ただしく、親御さんもお子さんの学習ばかりに意識を向けるのが難しくなります。「冬休みに今までの復習と、苦手克服をやっちゃおう」と考えていたら、思ったより何もできなかった、という結果にならないよう、注意が必要です。

秋から復習や苦手克服を始めて、冬休みに完成させるくらいのつもりで計画を練るのが正解ですね。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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