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4年生・5年生 9月から冬休みまでにすべきこと

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更新: 2017年05月11日 公開:

学年の後半になると、宿題の量は同じでも負担は増える

今回は、中学受験までもう少し時間がある小学校4年生・5年生のお子さんと、そのご家庭についての話題です。
まだまだ時間はあると思っていても、夏休みが終わればもう1年の後半戦。
あと4ヶ月あまりで新学年になります。

4年生の後半くらいから、だんだん特定の科目の宿題がまわらなくなってきた、というお悩みを聞くようになります。算数、国語とも内容がだんだん高度になり、宿題の量は変わらないように見えても、1つ1つを片付けるのに大きな労力がかかるようになるのです。
これまで習ったことも含め、習ってきたことの総量もかなりのものになります。

たとえばサピックスの算数では、夏休みは「それまでに習ったことの総復習」というわけではなく、若干の復習的要素もありますが、基本的にどんどん新しい単元に進み続けます。
夏が終わって9月から12月、そして冬休みも基本的には同じです。

「わからなかったから次にがんばろう」では挽回できない。

こうして4年生で、受験算数で習う単元の基本事項をほぼすべて習うのです。
1年間で学習する4年生の算数という科目の内容は、かなり多岐にわたり、しかも毎週目まぐるしく学習単元が変わるため、理解が不十分な単元があってもなかなかじっくり復習する機会が取れません。

たとえば「約数・倍数」の単元は、春期講習でも、そして夏期講習でも出てきます。
もちろんその後の文章題の学習でも、約数、倍数の考え方を使って解く問題は出てきます。
でも後で習うときは前に習ったことが理解できているものとして教えられ、その上でさらに発展的な内容も出てきて、「前に習ったときに分かりづらかったから、今度はがんばろう」と思っていても、そもそも前に習ったときの理解が深まっていないと、次に同じ単元や関連する単元を習ったときに理解が深まらないのです。

跳び箱に例えていうと、5段でつまずいたから次にがんばろうと思っていると、次は6段から始まるようなものです。

算数が「積み上げの科目」と呼ばれる理由は、こういった部分なのです。

学年が上がったときの「成績急降下」を防ぐには

実は4年生だけの話ではなく5年生でも同じなのですが、こうやってちょっとずつ積み重なってきた「抜け落ち」が急に気になり始めるのが、新しい学年になる時です。
特に5年生は次の学年が6年生。苦手が多いまま学年上がりを迎えると大変です。

学年が上がると、学習内容やテスト問題のレベルもグンと上がります。
前の学年で習ったことと同じ単元も当然習うのですが、前述のように「前の学年で習ったことは理解している」ということを前提に授業は進んでいきます。
だから前学年で学習したことにあやふやな部分が多いと、一気に成績が下がるわけです。

この「成績急降下」を防ぐには、今の学年のうちに苦手単元や理解が不十分な科目、分野の復習をして理解を深めておくことが大切ですが、次のチャンスは冬休みです。
各塾、冬期講習会はそうハードなスケジュールではありません。
復習の予定を組んで実行する時間的余裕があります。
つまりどの塾も、4年生、5年生の拘束時間、日数はそう多くないということです。
これは、現役の6年生が受験間近で、塾としてはそちらに最大限の労力を費やす、ということとも関係があるかもしれませんね。

9月からのテストを題材に、冬に備える

学校行事なども多い2学期、「冬にやるべきこと」をいかに整理して把握できているかで、新学年のスタートダッシュは決まります。冬が迫ってから焦ることがないよう、周到に準備していきましょう。

その材料になるのが、秋から冬にかけての塾での大きなテストです。
2015年、サピックスの4年生は10月12日に「実力診断サピックスオープン」があります。
5年生の「志望校診断サピックスオープン」は11月23日ですね。
もちろんどの学年も、「マンスリーテスト」は月1回程度のペースで行われます。

日能研は、4年生、5年生とも「実力判定テスト」がほぼ月1回のペースで行われます。
四谷大塚でも、4年生、5年生ともに「公開組分けテスト」が月1回程度の割合で行われますね。

テストの結果(得点・偏差値まど)だけでなく、内容をよく見て、今のお子さんが苦手にしている単元は何か、弱点分野はどのようなところかを知っておくことが、冬に向けての最良の準備になります。
2学期が終わったとき「やるべきこと」が決まっている状態を目指しましょう。

この記事を書いた人
主任相談員 西村 則康主任相談員 西村 則康
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