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中学受験ってどんな入試科目があるの?

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公開: 最終更新日:2021年07月26日

これから中学受験を考えよう、というみなさんに、まず知っておいていただきたいことは、小学校で成績優秀であっても、中学受験では全く歯がたたないという事実です。
中学受験で必要となる科目は国語、算数、理科、社会ですが、小学校の指導要領にはない知識や、その知識をつなぎあわせて考える能力が問われます。

といっても、小学校の授業が中学受験に役に立たないという訳ではありません。私立中学の入試問題は、小学校での学習内容が全てわかっていることが前提で作られています。
近年では中学受験に熱を上げるあまり、小学校での学習を軽視してしまうお母さん、お父さんやお子さんたちがいますが、そもそも小学校で学ぶことは社会生活やコミュニケーション、礼節など、日本で暮らしていくにあたって将来必要になる事ばかりです。
ですから、小学校での学習ができていることが前提で、さらに志望する中学校合格のために、入試で求められている能力を高める目的で塾や家庭教師を利用するんだという事を念頭に置いていただきたいと思います。

近頃話題に上がる夏休みの宿題代行などのサービスの根幹には、小学校の宿題をやる時間を入試に向けての受験勉強に回したいという切実な思いを反映して生まれたサービスだと思われますが、感想文や自由研究などの「学校の宿題」をやらないということは、倫理的な問題もあるかもしれませんが、それ以前に学習の観点から見てもったいないことです。
期限が決まっている宿題を計画的に、また自らの体験や学習してきた知識を総動員して一つの形にすることは、中学入試にとって何一つムダなことがありません。
ですから、繰り返しになりますが、小学校での学習をしっかりと行った上で、中学受験で私立中学が求めている科目の学習を積み重ねるようにしていただきたいものです。

入試科目は、一般的に首都圏では国語、算数の二科を課す中学と、国語、算数、理科、社会の四科目を課す中学が多いです。
近年二科目から四科目へ受験科目を変更する学校も現れ始め、私立中学が密集する首都圏エリアでは四科目を学習することで受験校の選択肢が広がる傾向にあります。

また、近畿圏のうち兵庫県を除くエリアでは、国語、算数、理科、社会の四科目を課す中学が多いです。

全国的に有名な灘中が所在する兵庫県では国語、算数、理科の三科目を課す中学が主流で、近年大阪や京都の私立中でも三科目受験に変更になったり、三科目と四科目を選択できたりするようになってきました。

各中学によっては受験科目に傾斜配点を行っているところもあれば、全科目に均等な配点を行うところもあります。
中学受験に向けてしっかりと学習を重ねておくことが当然必須事項ですが、受験校によっては得意科目の配点が小さくなっていて他の受験生との差がつきにくい、といった事も多少ありますから、事前に志望校の入試科目、配点などの最新情報を中学校の公式サイトで確認しておきたいところです。

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