GWに何を勉強すれば成績が上がるのか?-GWで成績をあげる家庭学習のポイント【中学受験 GW特集(2/2)】

こんにちは。
中学受験情報局 主任相談員の西村則康です。
今年もまもなくGWがやってまいります。
前回の記事では、
多くの方が、「GWは成績を上げるために、勉強できる長期休み」と考えている一方で、
毎年GWが明けてみると、急激に成績を下げてしまう実態と、その原因、解決策についてお話しました。
前回の記事はこちら。
ゴールデンウィークで成績を下げてしまうご家庭が多い理由とは
今回の記事はGW特集の第2段として、
「GWに何を勉強すれば成績が上がるのか?」
ということについて学年別にお話していきたいと思います。
【4年生〜5年生】
前回の記事でもお話しましたが、4年生の段階から、学習を詰め込みすぎるのは逆効果。
適切な時間の中で、必要な学習を消化していくことが、求められるからです。
4年生については、学習の習慣を維持することを目標にしましょう。
具体的には、毎日の、
1. 計算練習
2. 漢字・語句の練習
を行いながら、塾の宿題を消化し、
余裕があれば、過去のテストの直しも行いましょう。
5年生についても、
1. 計算練習
2. 漢字・語句の練習
3. 塾の宿題の消化
は必須です。
これとは別に、
社会と理科の教科書の読み直し及び、
4月までの範囲で苦手だった箇所の復習を行っておくとよいでしょう。
学習を完全にやめてしまうと、5月病になってしまいリズムを崩してしまうリスクが高くなりますので、どちらの学年も、基礎練習は毎日続けることが大事です。
一方で、4年生・5年生には、遊びの時間も、十分に取ってあげてください。
旅行に行く場合についてですが、無理がなければ、旅先でも基礎演習だけは取り組めるとよいですが、思い切って、旅先くらいは休んでも問題はありません。
ご家庭ごとに、遊びと勉強の時間の適度なバランスを持つことが大切です。
【6年生】
6年生はGW特訓に参加する場合は、GW休暇中の半分はGW特訓になります。
GW特訓の問題では、「基礎問題」に絞って、復習をするのがポイントです。
応用問題については、余裕のあるご家庭のみ行えばよく、無理に取り組む必要はありません。
基礎問題についても、どうしてもわからない問題なら、時間をかけることは止めましょう。
GW休暇中に、確実に成績UPを狙うためには、「家庭学習」での復習に力を入れてください。
GW特訓に参加する、しないに関わらず、
家庭学習で最も注力すべき勉強は、5月の月例/マンスリーテスト対策です。
6年生といっても、
今は、夏休みに問題演習をこなしていき、
2学期以降に入試問題に取り組めるようになるために、基本の知識を身につける時期です。
その「基本の知識」は、4月までに学習してきた内容、つまりは5月の月例/マンスリーテストの範囲に含まれています。
だから、家庭学習を「これまでの復習」の時間に使うことが、GWで成績を上げることになるのです。
GW特訓を重視するのではなく、4月までの学習の課題を解決することをGWの第一目標することを意識してください。
いかがでしたでしょうか。
前回と今回で、GWの学習のポイントについてお話してまいりました。
大切なことは、今お子さんが何がわかっていて、何がわからないのか?
もう少し勉強したら、できるようになることは何か?
をしっかり見極めて、GWに取り組むべき課題を、予めお父さん・お母さんがピックアップしておくことに他なりません。
GWは、お子さんの苦手単元の克服や、これまでの遅れを取り戻す非常に良い機会です。
ぜひ、今回のGW特集の記事を参考に、GWを成績UPの機会に変えていただければと思います。
良い結果が出ることを願っています。
中学受験情報局 主任相談員 西村則康