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受験に役立つ自由研究2

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公開: 最終更新日:2021年07月26日

手軽に出来る自由研究 学習に即したテーマを

夏休み期間中のお盆休みのタームに入ると、家族旅行を計画されているご家庭があるかと思います。この機会に学習の息抜きも兼ねて自由研究をしていきましょう。今回は手軽にできる自由研究についてお話しします。
⇒自由研究のテーマ選びについて書いた「受験に役立つ自由研究」はこちら

社会の自由研究であれば、入試に出やすい地域や産業に特化した地域を訪れてレポートにまとめるといいでしょう。その地域の博物館、資料館を訪問先に選べば、景勝地の由来、歴史、エピソードを調べることが容易なので、オススメです。

多くの塾では5年生は歴史を学んでいるので、関連の深い京都や奈良などを訪れるといいかもしれません。6年生は遠出や長期旅行が難しい状態だと思いますので、ご自身の住む都道府県の地理に着目し、山地、河川、市街地を記入していく沿線鉄道マップの作成も手軽にできるのでオススメです。所在地に関連する問題をよく出題する学校が志望校の場合、この方法は特に有効です。

塾のテキストや過去問で入試試験に関連したもの

理科では家庭内でできる、簡単な実験を行うといいでしょう。
ばねはかりやメスシリンダーを使ってものの重さ、体積などを計測してみてレポートにまとめるほか、物体の空気中と水中での重さを比べ、水から受けた浮力を考察するなどもよいでしょう。実験道具はすべて数百円程度でインターネット通販などを利用して揃えることができます。

さらに身近な素材、例えば氷と塩を使って水の温度を0度よりも低くする実験、ペットボトルの形状を考察する実験(炭酸飲料のペットボトル底の『出っ張り』の意味や温かい飲料の入っているペットボトルの形に関する考察など)など、どんなものでも実験材料にすることができるので工夫していきましょう。

ほかにも植物の光合成実験は1日2日程度で完了しますし、ゲリラ豪雨・雹・突風・竜巻など身近な自然現象の原因などを調べて、ノートを作るのもオススメです。調べ学習はインターネットを上手に活用しましょう。社会同様、理科の実験レポートも入試問題と関連づけて「体験」することがとても重要です。教科書、塾のテキスト、過去問などをリサーチして、有効な自由研究テーマを選ぶことも大切ですね。

理科や社会が好きになって応用力も身につくチャンス

自由研究を選ぶポイントは3つです。

  1. 1.手軽に短時間で終了するものであること
  2. 2.入試に役立つテーマであること
  3. 3.最終的に社会や理科などの教科に興味を持ち、その単元を好きになるようなテーマであること

そしてまとめ方ですが、この5つを押さえておけば問題ないでしょう。

まとめ方のポイント

1.研究の目的

タイトルも含む、どうしてそのテーマに興味を持ったかなど研究の目的を明確にする。

2.研究の方法

どのような素材を使って、どのように研究するかを決める。

3.研究の結果

写真や図などを使って研究の結果がどうなったかをまとめる。

4.研究の考察

お子さんが考えていた結果と違う場合、同じだった場合、また失敗した、成功したなど、自分なりの考えをまとめましょう。そのときに感じた疑問などもあるとベストです。

5.研究の感想

「難しかった」「楽しかった」など、素直にどう感じたかを書きましょう。

自由研究は、お子さんが自分の考えをまとめ、調べ物や実験によって「実体験」として学習が身につくチャンスになります。最終的に自分の立てた仮説と結果を対比して、どうしてその結果になったかをしっかり書けば、学習の定着にも役立ちますね。

調べ物や考察は応用力をつける手助けにもなるので、親御さんの協力の下、有意義な自由研究ができるように力を貸してあげてください。

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