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中学受験に効く読書法とは?受験生におすすめの本を専門家が紹介

中学受験に効く読書法とは?受験生におすすめの本を専門家が紹介
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読書時間を確保するには

読書時間を確保するには

中学受験の勉強や塾の宿題でただでさえ時間のない子供に、勉強と並行して読書もすすめたいと考えるのなら、子ども自身が読書をする理由をはっきり持つことが大切です。
そのためにも、まずはお父さんお母さんが読書をすることにどんな意味があるのかを考えてみてください。
将来子供が大人になっていく過程では、テスト問題を解く能力よりも、読書することで身につく能力の方が重要になる局面も数多く訪れます。かといって勉強を蔑ろにもできません。できれば受験にも人生においても一挙両得な読書をしておきたいところですね。

さて、人生で本当に価値のある深い学びはふたつあると言われます。

ひとつ目は
「学びを与えてくれる特別な人と出会うこと」
ふたつ目は
「良書と呼ばれる本をじっくりと読むこと」
です。

しかし、人との出会いは運に大きく左右されるため、結果的にはすべての人に平等にチャンスがある読書によって、確実に学びを得ることができるのです。
良書に出会うことは成長していく上で重要な権利であり、その権利を活かすための能力を磨くのが読書の時間となります。
この読書の時間を確保するために、次の2点がとても大切になります。

読書スケジュールを立てよう

「自分の将来を左右するかもしれない書籍と出会うために本を読むのだ」
ということを子供にしっかり伝えた上で、読書時間を決めていきましょう。
例えば、
「水曜日の4時半から30分間は読書の時間にしよう!」
というように、時間を決めてスケジュールに組みこむことで読書に取り組みやすくなります。
現在のスケジュールに読書がない場合は、塾の宿題はもちろん大切なのでその時間をできる限り削らないようにしつつ、読書を含めた1週間の学習スケジュールを改めて立ててみることをオススメします。

読書の価値を知ろう

読書体験は、国語の入試に強くなるという意味でも価値があるといえます。
問題集を解くだけでは体験できないのが、ある程度の長さでまとまりのある文章を読むこと。
本を1冊読み切って、筆者が伝えたかったことはなんだろうと汲み取れるようになることです。
文章問題に出題される5,000字ほどの固まりだけを目にするのではなく、前後に何かがある約10万字の一部だと理解できるようになると、国語入試においても文章の読み方が変わってくるのです。

読書が苦手な子供への対策

読書が苦手な子どもには

なぜ嫌いなのかを理解しよう

まずは、なぜ子どもが本を読もうと思えないかを理解してあげるのが先決です。
「小さい頃に読みなさいと押し付けられて嫌になった」
「文字を眺めていても頭のなかに内容が浮かんでこない」
「絵本は楽しいけれど、文字ばかりになると読み方がわからない」
など、さまざまなケースを耳にしてきました。
また、成長段階では
「目が疲れるから読みたくない」
という理由もあります。
そのような場合は、子どもが疲れていない元気な時に読書をすすめてあげるといいでしょう。

読書を促すコツ

興味のないものには全く心が動かない子供であれば、興味のある内容をカバーしつつ、興味の対象外の内容も含んでいる本をすすめてみてください。

例えば、動物は大好きだけれど人間が出てくるものは読まない子であれば、『ドリトル先生航海記』がおすすめです。
いろいろな動物が登場しつつ、ドリトル先生という人間も出てくるので、読書に興味を持たせやすくなるでしょう。

また、本を読んでいてもその場面がまったく頭に思い浮かばない子どもの場合は、まずは読み聞かせをしてあげること。文字ばかりの文章でも、絵本の読み聞かせのように一緒に読んであげると、以外にも喜んで聞くものです。
そして、その合間合間に、
「今主人公の男の子ってどんな顔してるんだろう?」
「この時花子ちゃんは歯を食いしばったのはどんな気持ちだったからかな?」
と質問してみてあげて下さい。
そして、「今度は自分でもう一度読んでみよう!」とすすめると、読む気にさせやすくなりますし、場面が頭に思い浮かびやすくなってきます。

中学受験におすすめの本はコレ!

過去問の登場書籍をチェック

過去問題集などを見ると、入試問題として利用するために、いろいろな学校がさまざまな本を選んでいることがわかります。
まずは、今までお子さんの志望校の入試問題にどんな本が使われたかをチェックしてみましょう。
入試で採用した本は、学校自体の基準を示していることになるので、出題された本によって志望校にどんな方向性や傾向があるかも見えてきます。

特に近年では、単に勉強ができたり言葉をたくさん知っていたりするだけの生徒は求められていません。
リベラルアーツ(教養)が身についているか、物事を幅広く理解し、自分自身で考える力を持っているかが重要になります。
そのためにも、自然科学・社会科学・人文・哲学といったさまざまな分野にバランス良く触れておくことがポイントとなってくるのです。

おすすめ作品を紹介

リベラルアーツを身につけることも踏まえ、小説や物語などを好んで読む子供には、講談社のブルーバックスや岩波少年文庫などのシリーズから、農業や科学にあたる論説文を読むように意識してあげるといいでしょう。

一度は読んでおいてほしいと思う作品は、ミヒャエル・エンデの『モモ』、宮沢賢治の『よだかの星』『銀河鉄道の夜』、井伏鱒二の『屋根の上のサワン』です。

ただ、これらの名作はどこかの学校が出題していた可能性もあるため、試験を行う学校側としては少し使いにくいという側面もあります。

最近の傾向としては、刊行されてから2〜3年の作品が入試問題として使われやすくなっています。
入試対策としての読書をするのであれば、1~2年ほど前に評判になった作品をチェックしておくといいでしょう。

この記事を書いた人
主任相談員 小川 大介主任相談員 小川 大介
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