「大テスト」の準備をしましょう2 日能研編
「第241回 大テストの準備をしましょう 日能研編」
前回は大テストの準備の1回目として、
7月初旬に実施予定の
「サピックス 7月度(夏期) 入室・組分けテスト 6年」(以下、組分けテスト)
についてみてみました。
今回は、日能研の大テストについて考えてみます。
日能研では、
6月末に「志望校判定テスト」という大テストがあったばかりで、
次の大テストは9月初旬までありません。
まるまる2ヶ月、間が空きますが、
その9月の大テストは「合否判定テスト」です。
「志望校の判定」から「合否の判定」に名称が変りますので、
その出題範囲が大いに気になるところです。
少し古いテストですが、
9月に実施された「合否判定テスト」で調べてみました。

このテストは受験に必要な単元が網羅され、
「合否判定テスト」の名称にふさわしいものとなっています。
では日能研の学習カリキュラムと見比べてみましょう。
※実施月は目安です。
2月に学んだ「数の性質」から6~7月に学んだ「速さと比」まで、
多くの単元がテストと重なっています。
夏期講習「標準コース」は、
「本科教室」の基本知識問題と重なっているところが多かったですから、
夏期講習で復習ができれば、
「基本」での得点が期待できそうです。
上記のテストでは、
その「基本」問題の配点は84点で、
得点が80点台になれば偏差値は50でした。
R4(合格可能性80%以上の場合の偏差値がまとめられた日能研の資料)で
志望校の偏差値と比べ、
志望校の偏差値が50以下であれば、
「基本」を取りこぼさない準備がよさそうですね。
しかし、
志望校の偏差値が50より高い場合、
「中級」レベルの問題もいくつかは正解したいので、
+αの勉強をするか、
「応用コース」での受講が必要になりそうです。
「中級」は全部で7問あり、その配点は42点ですから、
「基本」と合わせて126点まで得点を伸ばせます。
上位1/3にはいるためには90点台の得点が必要なテストでしたから、
126点まで得点できればかなりよい成績が期待できます。
しかし、ちょっと変な感じもします。
「中級」までをすべて正解できれば126点も得点できるのに、
わずか90点台で上位1/3に入れるということは、
「取りこぼしがあった」ということです。
偏差値50よりも高い学校を志望校としているのであれば、
基礎知識にぬけもれや覚え間違いがないかどうか、
中級レベルの問題の解き方にぬけもれや覚え間違いがないかどうか、
答案を作成するときに取りこぼしてしまうような書き方をしていないかなど、
いくつかの事前チェックをしておきましょう。
その上で夏期講習を受講し、
弱点の発見ではなく、
弱点の克服まで夏の間にすませておけると
最高だと思います。
では、
取りこぼしの可能性がある「中級」から、
どんな点に気をつけるとよいのか、
実際の問題でみていきましょう。
2009年度 日能研 第1回 合否判定テスト 算数 より
大問2-(6) 3つの整数A、B、Cがあります。Aを切り捨てて百の位までのおよその数にすると300になり、Bを切り上げて十の位までのおよその数にすると30になり、Cを四捨五入して十の位までのおよその数にすると20になります。このとき、A-B×Cの答えのうち最も大きいものを求めなさい。
概数の逆算は問題に触れる機会が少ないため、
算数が苦手ですと、
「解き方を忘れやすい」問題のひとつになりやすいです。
条件1「Aを切り捨てて百の位までのおよその数にすると300」→ 300以上400未満の整数
条件2「Bを切り上げて十の位までのおよその数にすると30」→ 20より大きく30以下の整数
条件3「Cを四捨五入して十の位までのおよその数にすると20」→ 15以上25未満の整数
条件から、どんな範囲の整数かが「パッ」と出てこないようでしたら、
次のような「数直線」でイメージをつけていくとよいでしょう。

あとは最後の条件「A-B×Cの答えのうち最も大きいもの」から、
Aが最大、B、Cは最小のときとわかります。
注意点は
「A、B、Cは整数」という点と、
条件1~3で求めた範囲にある「以上」「未満」などの用語です。
Aは300以上400未満の整数ですから、最大は399です。
Bは20より大きく30以下の整数ですから、最小は21です。
Cは15以上25未満の整数ですから、最小は15です。
399-21×15=84
解き方を忘れているという可能性のほかに、
「最も大きいもの」や「整数」と言った条件の見落とし、
「以上」「以下」「より大きい」「未満」の使い方の誤りなども、
取りこぼしの原因でしょう。
夏期講習前に準備が間に合わず、
もし、夏期講習で間違えるようでしたら、
「お盆の休み」や「8月下旬の休み」を利用してもう一度取り組み、
9月上旬の「合否判定テスト」に備えられるといいですね。

