「大テスト」の準備をしましょう1 SAPIX編
「第240回 大テストの準備をしましょう サピックス編」
前回までは大手進学塾について、
夏休みに成績を上げるために
どのような準備をしておくとよいかをみてきました。
今回からは、
あと1ヶ月弱で訪れる「夏は受験の天王山」を前に実施される、
「大テスト」の準備について考えます。
まずは、
7月初旬に実施予定の
「サピックス 7月度(夏期) 入室・組分けテスト 6年」
(以下、組分けテスト)です。
前回の組分けテストは
3月の初旬に実施されましたので、
3~7月に学んだ内容を中心としたテスト構成になります。
春期講習やGS特訓を除いても、約15週分の学習内容です。

※実施月は目安です。
2015年度の学習カリキュラムから考えると、
第5~18回くらいまでの内容がメインでしょう。
「特に苦手な単元」、
「もう少し勉強すれば身につきそうな単元」、
「自信のある単元」
の3つに分類し、
「もう少し勉強すれば身につきそうな単元」
の強化を図るといいと思います。
一方、組分けテストの問題構成は
どのようになっているのでしょうか。

出題分野を見てみますと、
大問2-(1)や大問3-(2)のように6年生の2月に学んだ範囲、
大問2-(2)や(5)のように6年生の春期講習で学んだ範囲
もありますので、注意が必要です。
また、欄外の※のように、
易しい(2)を解くためには、
やや難しい前問の(1)を解かなければいけない構成の問題もあります。
(1)が解ける人と解けない人で
一気に2問分の差(なんと12点!)がついてしまう、
「危険な問題」ですね。
そのような「危険な問題」が、
実際にはどんな問題なのか、
見ていきましょう。
サピックス 2014年 7月度(夏期) 入室・組分けテスト 6年 より
大問5 3つの容器A、B、Cがあります。はじめ、濃度の等しい食塩水が、容器Aには100g、容器Bには150g入っていました。そこに、容器Aの食塩水には7.5gの食塩を、容器Bの食塩水には何gかの水をそれぞれ加えてよくかき混ぜたところ、容器AとBの食塩水に含まれる食塩の量が等しくなりました。さらに容器AとBの食塩水すべてを、空の容器Cに入れてよくかき混ぜたところ、濃度が12%の食塩水ができました。なお、このとき、いずれの容器からも食塩水があふれることはありませんでした。次の問いに答えなさい。
(1) はじめ、容器AとBの食塩水には、それぞれ何gの食塩が含まれていましたか。
(2) 容器Bの食塩水には、何gの水を加えましたか。
少し長めの文章問題を解くときに覚えておくといいことが2つあります。
1つは、
「数値に置き換えられる言葉」に着目するという点です。
といっても、たいていの場合、
「等しい」「同じ」という言葉です。
どちらの言葉も比に表せば1:1です。
もう1つは、
問題文を前から1文ごとに区切って読むということです。
この2点を大問5で実践してみましょう。
1文目「3つの容器A、B、Cがあります。」
ここには数値も数値に置き換えられる言葉もありませんので、次に進みます。
2文目「はじめ、濃度の等しい食塩水が、容器Aには100g、容器Bには150g入っていました。」
数値が2つと「等しい」が1つあります。
この文を整理すると、新たに食塩の重さに関する情報がわかります。
3文目「そこに、容器Aの食塩水には7.5gの食塩を、容器Bの食塩水には何gかの水をそれぞれ加えてよくかき混ぜたところ、容器AとBの食塩水に含まれる食塩の量が等しくなりました。」
前の文で食塩の重さに関する情報が手に入りましたから、
この文から
「Aに7.5gは食塩を加えた。
Bに水は加えたが食塩を加えなかったので、
食塩の量が等しくなった」
のように、
食塩の重さに着目すると次のようになります。
このことから、
□=③ですから、①=7.5gが求められ、
(1)の答えもわかります。
7.5g×2=15g…容器Aのはじめの食塩の重さ
7.5g×3=22.5g…容器Bのはじめの食塩の重さ
問題文を前から順に整理、
そのとき「数値に置き換えられる言葉」も一緒に整理すると、
ほぼ自動的に答えにたどり着くことができます。
少し長めの文章題も、このように整理すれば、解決の糸口を見つけられます。
(1)で、どんな食塩水だったかがわかってしまいましたから、(2)は簡単です。
「塩分数」で表してみます。

容器Cの食塩の重さは、22.5g+22.5g=45g なので、
食塩水の重さは、45g÷0.12=375g とわかります。
375g-(107.5g+150g)=117.5g
少し長めの文章題の場合に
どの部分から整理していけばよいかを身につけると、
大問5くらいの難度の問題はかなり安定して正解することができます。
「サピックス 7月度(夏期) 入室・組分けテスト 6年」に向けての準備は、
大問3までの基本的な問題において、
忘れていることや覚え間違えていることがないかを確認することと、
少し長めの問題文を家庭で取り組むときに、
どのような順序で整理するかを練習するという2点になりそうです。
準備をすることで、最高の結果が得られるといいですね。

