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第789回 男子中の入試問題 数の性質 1

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数の性質の練習問題 2026年08月22日18時00分

「第789回 男子中の入試問題 数の性質 1」

前回より、2026年度の男子中の入試問題を取り扱っています。

今回は「数の性質」の中から、「約数と倍数」の問題を見ていきます。

 

1問目は、最大公約数と最小公倍数の問題です。

 

【問題】2つの整数ア、イについて、ア△イはアとイの最大公約数、ア▼イはアとイの最小公倍数を表すものとします。たとえば、12△18=6、6▼15=30となります。次の問いに答えなさい。

1) (108△180)▼126はいくつですか。

2) ア△150=25となるとき、アにあてはまる整数の中で、150より大きい数のうち、もっとも小さい数はいくつですか。

(立教池袋中学校 2026年 第1回 問題2)

 

【考え方】

1)

「すだれ算」を用いて、最大公約数や最小公倍数を求めることができます。

108△180=36

36▼126=252

答え 252

 

2)

25=5×5ですから、条件は次のような「すだれ算」に表せます。

アは「150より大きい数」という条件がありますから、ウは6より大きい数です。

また、「最も小さい数」という条件もありますので、ウ=7と決まります。

よって、

イ=7×5=35

ア=35×5=175

です。

答え 175

 

本問は、最大公約数や最小公倍数の求め方を確認できる基本問題です。

正解できないときは、「すだれ算」が利用できることを確認しましょう。

 

2問目は、公約数と公倍数の問題です。

 

【問題】33/65をかけても、26/63で割っても、ともに1以上の整数となるような数のうち、最も小さい数を求めなさい。

(明治大学付属中野中学校 2026年 第1回 問題2-(1))

 

【考え方】

求める数を B/A として、条件を式に表します。

(ア)において、Aは「33によって消される(約分されて1になる)」数ですから、33の約数です。

また、Bは「65を消す(約分して1にする)」数ですから、65の倍数です。

さらに、(イ)において、Aは63によって消されますから63の約数、Bは26を消しますから26の倍数です。

よって、Aは33と63の公約数、Bは65と26の公倍数とわかります。

「公約数は最大公約数の約数」なので、Aは3の約数である1または3です。

また、「公倍数は最大公倍数の倍数」なので、Bは130の倍数である130、260、… です。

このうち、求める数 B/A が「最も小さい数」となるのは、分母が最大公約数である3、分子が最小公倍数である130の場合です。

答え 130/3(43 1/3)

 

本問は、約数と倍数の定番問題です。

正解できないようでしたら、問題の条件が式に表せることを確認しましょう。

 

3問目は、倍数の特徴(倍数判定法)についての問題です。

 

【問題】次の問いの(  )をうめなさい。

以下の★、■、▲には0~9の数字がそれぞれ1つ入ります。同じ記号には同じ数字が入るものとします。

(1) 6けたの整数5★231★が3の倍数になるとき、★にあてはまる数字は(  )個あります。

(2) 6けたの整数5■231▲が3の倍数になるとき、■と▲にあてはまる数字の組み合わせは(  )組あります。ただし、■と▲に同じ数字が入ってもよいものとします。

(3) 6けたの整数5★231★が7の倍数になるとき、★にあてはまる数字を求めるため、7×11×13=1001を利用して考えると、

と変形することができます。よって、★にあてはまる数字は(  )個あります。

(4) 6けたの整数5■231▲が13の倍数になるとき、■と▲にあてはまる数字の組み合わせは(  )組あります。ただし、■と▲に同じ数字が入ってもよいものとします。

(芝中学校 2026年 1回 問題4 問題文一部変更)

 

【考え方】

(1)

3の倍数は各位の数の和も3の倍数です。

5+★+2+3+1+★=(3の倍数) → 11+★×2=(3の倍数)

ですから、

★×2=1、4、7、10、13、16、19、…

となりますが、★は「0~9の数字」なので、

★×2=4 → ★=2

★×2=10 → ★=5

★×2=16 → ★=8

の3個です。

答え 3

 

(別解)

「5+★+2+3+1+★(=11+★×2)」を3で割ったときの余りが0になれば「5+★+2+3+1+★」が3の倍数となることを利用すると、11を3で割った余りが2なので、★×2を3で割った余りは1です。

★が9以下の整数なので、「★×2は18以下の3で割ると1余る2の倍数」といえますから、

★×2=4、10、16 → ★=2、5、8

の3個です。

 

(2)

(1)より、

11+■+▲=(3の倍数) → ■+▲=1、4、7、10、13、16

です。

・■+▲=1のとき

(■、▲)=(0、1)、(1、0)…2組

・■+▲=4のとき

(■、▲)=(0、4)~(4、0)…5組

・■+▲=7のとき

(■、▲)=(0、7)~(7、0)…8組

・■+▲=10のとき

(■、▲)=(1、9)~(9、1)…9組

・■+▲=13のとき

(■、▲)=(4、9)~(9、4)…6組

・■+▲=16のとき

(■、▲)=(7、9)~(9、7)…3組

2組+5組+8組+9組+6組+3組=33組

答え 33

 

(別解)

「11+■+▲」を3で割ったときの余りが0になれば、「11+■+▲」も3の倍数となります。

11を3で割った余りが2なので、■+▲を3で割った余りは1です。

・■を3で割った余りが0のとき

■は0、3、6、9の4通りがあり、それぞれについて▲は3で割った余りが1になる1、4、7の3通りがあります。 → 4通り×3通り=12通り

・■を3で割った余りが1のとき

■は1、4、7の3通りがあり、それぞれについて▲は3で割った余りが0になる0、3、6、9の4通りがあります。 → 3通り×4通り=12通り

・■を3で割った余りが2のとき

■は2、5、8の3通りがあり、それぞれについて▲も3で割った余りが2になる2、5、8の3通りがあります。 → 3通り×3通り=9通り

12通り+12通り+9通り=33通り

 

(3)

5★231★を変形した「5★2×1001-(5★2-31★)」は、次のように表せます。

ですから、5★2-31★が7の倍数であれば、5★231★も7の倍数です。

ですから、★=2、9の2個があります。

答え 2

 

(別解)

5★2-31★の差が9ずつ増えますから、9と7の最小公倍数である63を利用すると、2個目の★は2+63÷9=9のように求めることもできます。

 

(4)

(3)の変形を利用できます。

(3)と同じように、線分図に表します。

ですから、5■2-31▲が13の倍数であれば、5■231▲も13の倍数です。

さらに、5■2-31▲は次のように変形できます。

■=0、▲=9のとき、

502-319=183、

■=9、▲=0のとき、

592-310=282

なので、5■2-31▲は183以上282以下の13の倍数です。

182÷13=14 → 最も小さい13の倍数は 13×15=195

282÷13=21あまり9 → 最も大きい13の倍数は 13×21=273

ですから、

200+10×(■-1)+2-▲=195、208、…、273

となる■と▲の組み合わせを調べます。

 

表のように、(■、▲)=(1、7)、(2、4)、(3、1)、(5、8)、(6、5)、(7、2)、(9、9)の7組があります。

答え 7

 

本問の(1)、(2)は3の倍数の特徴を利用する定番の問題、(3)、(4)は余りを利用する倍数の応用問題です。

(1)、(2)を正解できないようでしたら、倍数の特徴(倍数判定法)の基本問題を使って急いでおさらいをしましょう。

 

今回は、2026年度に男子中で出された「約数と倍数」の問題をご紹介しました。

1問目と2問目、3問目の(1)、(2)は既習範囲であれば正解したい問題です。

もし、できない問題があればできるだけ早急に復習をしましょう。

3問目の(3)、(4)は誘導形式となっていますが、式の変形やその利用方法が難しい応用レベルの問題です。

他の問題を正解できるときは、この応用レベルの問題にもチャレンジしてみてください。

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数の性質の練習問題 / 中学入試の算数問題 2026年08月22日18時00分
主任相談員の前田昌宏
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である前田昌宏が算数の面白い問題や入試問題を実例に図表やテクニックを交えて解説します。
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