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第794回 男子中の入試問題 比と割合 3

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割合の練習問題 2026年09月26日18時00分

「第794回 男子中の入試問題 比と割合 3」

前回は、2026年度に男子中の入試で出された「比と割合」の中から、「売買算」の基本問題を取り扱いました。

今回は「売買算」の応用問題を見ていきます。

 

1問目は「多数売り」の売買算の応用問題です。

 

【問題】ある文房具屋は原価が1本800円のボールペンと、原価が1本3000円の万年筆を合計500本仕入れました。ボールペンは原価の25%の利益、万年筆は原価の20%の利益を見込んで定価をつけて売りました。しかし、ボールペンは仕入れた本数の30%、万年筆は仕入れた本数の20%が売れ残りました。そこで、ボールペンは定価の15%引き、万年筆は定価の10%引きで売ったところ、どちらもすべて売り切りました。全体の利益は、500本すべてを定価で売った場合よりも27090円少なくなりました。

① 定価の10%引きで売ったときの万年筆1本の値段はいくらですか。

② 仕入れたボールペンの本数は何本ですか。

(慶應義塾普通部 2026年 問題5)

 

【考え方】

①

20%=0.2

3000円×(1+0.2)=3600円 … 万年筆の定価

10%=0.1

3600円×(1-0.1)=3240円

答え 3240円

 

②

25%=0.25

800円×(1+0.25)=1000円 … ボールペンの定価

15%=0.15

1000円×(1-0.15)=850円 … ボールペンの値引き後の売価

仕入れた本数を、ボールペンが100○本、万年筆が100□本とし、

(値段)×(本数)=(合計金額)、

(売り上げ)-(仕入れ)=(利益)

を用いて、仕入れ、売り上げ、利益の表を作ります。

「合計500本仕入れました(ア)」と「全体の利益は、500本すべてを定価で売った場合よりも27090円少なくなりました(イ)」を式に表します。

消去算です。

(ア)の両辺を100で割り、(イ)の式も整理します。

(ウ)の式の両辺に50をかけて、○を㊿にそろえます。

3.3×100=330

答え 330本

 

本問は、売買算と消去算が組み合わさった問題です。

途中から消去算やつるかめ算を利用する問題は、売買算では定番問題の1つです。

もし、正解できないようでしたら、表などを使って条件を整理できること、途中から消去算が利用できることを確認しましょう。

 

2問目は利益と損失に関する応用問題です。

 

【問題】次の問いの[  ]をうめなさい。

芝中学校の学園祭で、1個の仕入れ値が100円のどら焼きを販売します。販売取引はすべて電子決済で行われ、機材費が5000円かかります。また、売り上げの4%が電子決済手数料として最後にかかります。

例:どら焼きを100個仕入れて、1個の定価を120円ですべて売り切ったとします。

この場合、最終損益は「3480円の損」となります。

(1) どら焼きを100個仕入れてすべて売り切るとき、利益が出るためにはどら焼き1個の定価を[  ]円以上にする必要があります。

(2) どら焼き1個の定価を150円にしたとき、利益が出るためには[  ]個以上仕入れてすべて売り切る必要があります。

(3) どら焼きを何個か仕入れ、1個の定価を150円としたところ、[  ]個売った時点で売れなくなりました。このまま売れ残ると、最終損益が「7000円の損」となってしまいます。そこで、その残りのどら焼きを定価の2割引きで売ったところ、すべて売り切ることができ、最終損益は「1640円の利益」となりました。

(芝中学校 2026年 1回 問題5 問題文一部変更)

 

【考え方】

(1)

利益も損失も出ない「収入=支出」となる場合を考えます。

定価を①円とすると、売り上げは

①円×100個=100○円、

電子決済手数料は

100○円×4/100=④円

です。

★に着目します。

100○円-④円=10000円+5000円

①=15000÷96=156.25

ですから、定価を157円以上にすると、利益を出すことができます。

答え 157

 

(2)

(1)と同じように、「収入=支出」となる場合を考えます。

仕入れた個数を①個とすると、売り上げは

150円×①個=150○円、

仕入れは

100円×①個=100○円、

電子決済手数料は

150○円×4/100=⑥円

です。

★に着目します、

150○円-100○円-⑥円=5000円

①=5000÷44=113.6…

ですから、仕入れる個数を114個以上にすると、利益を出すことができます。

答え 114

 

(3)

2割=0.2

150円×(1-0.2)=120円 … 2割引き後の売価

120円に値引きして売ったどら焼きの個数を①個とすると、売り上げは

120円×①個=120○円、

電子決済手数料は

120○×4/100=4.8○円

です。

120○円=7000円+4.8○円+1640円

①=(7000+1640)÷(120-4.8)=75 → 値引きして売ったどら焼きの個数は75個です。

値引き販売をする前の「7000円の損」の状況を、定価で売ったどら焼きの個数を1□個として、仕入れを定価販売分と値引き販売分に分けた線分図で表します。

150円×1□個=150□円 … 定価販売での売上

100円×1□個=100□円 … 定価販売分の仕入れ

100円×75個=7500円 … 値引き販売分の仕入れ 

150□円×4/100=6□円 … 定価販売分の電子決済手数料

150□円+7000円=5000円+100□円+7500円+6□円

1□=(5000+7500-7000)÷(150-100-6)=125 → 定価で売ったどら焼きの個数は125個です。

答え 125

 

本問は、利益と損失の考え方を確認できる問題です。

もし、表を利用して正解できないようでしたら、解答例のような線分図に表してみましょう。

 

今回は、2026年度に男子中で出された「売買算」の応用問題をご紹介しました。

応用問題が苦手なようでしたら、着眼点の発見や方針を立てやすくするために、表や線分図をかいて解く練習をするとよいと思います。

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