中学受験 転塾のメリットとデメリット、判断はどうすればいい?

お子さんが頑張っているのに成績が上がらなかったり、塾のスピードや雰囲気になじめない場合、転塾を考えるご家庭もあるかと思います。
しかし、転塾をしたら解決できる場合とそうでない場合があります。
今回は「転塾のメリットとデメリット、判断はどうすればいい?」という内容について考えていきましょう。
転塾を考える理由
転塾を考える理由として、多くの場合次の6つがあります。
- 授業のペースについていけない
- 問題が簡単すぎて物足りない
- 宿題が多くてできない
- 授業に集中できない環境
- 叱られてばかりで自信がなくなる
- 講師に信頼がない
塾との相性は少なからずあります。
お子さんのやる気や実力が発揮できない環境だった場合、親御さんはお子さんのためにも、転塾を急ぎたい気持ちになります。
とはいえ、途中から新しい塾についていけるか、次の塾では伸び伸び学習できるか、不安で踏み出す勇気が出ないことはよくあります。
周りのお子さんにとって”良い塾”でも、我が子にとって”良い塾”であるかどうかはわからないからです。
特に不満がある訳ではなくても
「◯◯塾の方がいいらしいわよ」
と言われると転塾がちらつくこともあるようです。
お子さんに合った塾とはどういう塾なのか、また今、不安や改善したいことは何なのか。
まずは書き出してみましょう。
書き出して理解する
学習に関する不安や不満、改善したいことをまずは書き出してみましょう。
今の塾の長所と感じるところも、短所と感じるところも書きましょう。
ただ不安や不満を漠然と感じているよりも、問題を明確にし、改善できる最善の方法を導き出しやすくなります。
書いているうちに、足りないことや不安が明確になるだけでなく、今通われている塾の良さに気づくきっかけにも繋がります。
不満よりも満足ポイントのほうが多い、ということに気づくことがあるかもしれませんし、その逆もあるかもしれませんね。
転塾を考える原因の多くは”頑張っているのに成績が上がらない””結果に出ない”という問題です。
書き出すことは、気持ちの整理になるだけでなく、
不安の原因に気づくきっかけにもなります。
原因がわかれば、転塾することで改善されそうなことなのか、お子さんの学習法を変えるほうがいいのか、落ち着いて判断できます。
最善の方法を見つけましょう。
転塾のメリットとデメリット
転塾のメリットは、お子さんのモチベーションが上がりやすいことです。
やる気を失っていたお子さんも、新しい環境で新しいスタートを切るとなると、気持ちが引き締まります。
前向きな気持ちを引き出してあげるチャンスにもなります。
転塾前に不安や改善したいことを考えて転塾したわけですから、それぞれの問題を解消できる可能性がでてきます。
デメリットになる要素としては、新しい塾の学習に慣れるまでに少なからず時間がかかることです。
せっかくやる気が出ても、転塾してすぐに成果を出すのはなかなか難しいこともあり、転塾後はお子さん、親御さんの努力を要します。
もしもお子さんが嫌がる中、無理に転塾させると、塾へ行くこと、勉強すること自体が嫌になることもあるようです。
少なからずお子さんにも「このままの環境ではうまくいかないかも」という気持ちが芽生えていないと、なかなかうまくいかないのです。
よくよく準備して実行しないと、せっかく転塾をしても期待とは逆に成績が下がってしまうというケースもあります。
転塾は勇気のいることです。
お子さんの負担も小さくはありません。
焦らずにしっかりお子さんの様子をみて、塾の先生とも話をする時間を作って、今の環境を変えずに改善されるかどうか、まずは検討することも大切です。
お子さんに合った塾に出会い、伸び伸びと学習できる環境が転塾によって得られるなら、検討してみてもいいですね。