ゴールデンウィークで成績を下げてしまうご家庭が多い理由とは-GWで成績をあげる家庭学習のポイント【中学受験 GW特集(1 / 2)】

こんにちは。
中学受験情報局 主任相談員の西村則康です。
今年もまもなくGWがやってまいります。
多くの方が、「GWは成績を上げるために、勉強できる長期休み」と考えている一方で、
毎年GWが明けてみると、急激に成績を下げてしまうご家庭が多いことをご存知でしょうか?
しかも、意外なことに、
勉強が足りていないのではなく、
GW休暇中に、多くの学習時間を使ったにも関わらず、
成績が逆に下がってしまうというご家庭が珍しくないのです。
そこで、中学受験情報局では、
今週と来週に渡って、「GWで成績をあげる家庭学習のポイント」について特集を組んでい行きます。
今日はその第1回として、
GWに頑張って勉強したのに、大きく成績が下がってしまうご家庭が続出するのは何故か?
学年別に簡単に解説しますので、ぜひご参考ください。
それでは始めていきます。
【4年生〜5年生】
そもそも4年生・5年生については、この時期から勉強を詰め込む必要は全くありません。
むしろ、今の段階で、学習量を増やさないと、「塾の課題が消化できない」のであれば、普段の学習そのものを見直す必要があります。
6年生でGW特訓に参加すると、効率の良い学習ができているご家庭でも、
GWの中で「1日」休みを取れるかどうかというほどの学習量を消化することになります。
今から、フルで時間を使ってしまっていては、6年生を迎える前に確実にパンクしてしまいます。
もし今の時点で、学習時間を目一杯使っても、成績が伸び悩んでいるなら、成績不振の原因は大きく2つにわかれると言えます。
【勉強しているのに成績が伸びない2つの原因】
- やるべき学習がわからず総当りになっている
- 1問1問が丁寧に処理できていない(ミスが多かったり、書き込みが雑で失点しがち)
GWは今一度、
何がわかっていないから、何を勉強すればいいのか?
1問毎に丁寧に考えて、ゆっくりきれいな文字で書いていく
ことを徹底して、
勉強の仕方を振り返る機会にしてみると良いかもしれません。
【6年生】
6年生については、4年生・5年生と話が全く変わります。
基本的に、勉強時間は、無理のない範囲で、取れるだけ取っていただきたいというのが本音です。
ただ「勉強のやり方」を間違ってしまうと、どれだけ勉強しても逆効果になり、GW明けに一気に調子を崩してしまうことになります。
最大の問題は塾のGW特訓です。
関東4塾で開催されるGW特訓は、基本的に成績上位層に向けて作られている講座。
これらのGW特訓では、これまで取り扱ったことのないような、本番入試を意識した難易度の高い問題が取り扱われます。
ここで多くのご家庭では、「このレベルの問題が解けるようにならないと」と考え、一生懸命GW特訓の問題に取り組み、GW特訓後も真面目にGW特訓の復習をしてしまいます。
実は、これが落とし穴なのです。
なぜなら、どれだけ勉強しても、今はわからない問題にGW休暇中取り組み続けることになり、GWが明けてみると、
何も頭に残っていないのに、
自信だけは無くしてしまっているということになってしまうのです。
GWで成績を上げるポイントは1つ。
GW特訓に参加したとしても、特訓の無い日は、4月までの復習と積み残しの消化の時間に使うことです。
GW特訓で取り扱った問題は基礎問題以外は、今は解けなくても仕方ないと割り切ってしまうことをオススメします。
お子さんにも、GW特訓の問題は特別難しい問題だから気にしなくていいよと声をかけて上げてください。
上記の通り、どの塾、どの学年でも、GWを成績UPの機会に変えるには、ただ勉強時間を増やせば良いというわけではないことが、わかっていただけたでしょうか?
次回はGW特集第2段。
具体的に何を勉強すればよいのか?を学年別に解説していきますので、楽しみにしてください。
(次回記事の更新日は4月11日です。)