中学受験で心得ておきたい「親の関わり方」
「中学受験は親の受験」とも言われますが、高校受験や大学受験と違い、中学受験は親が関与しなければならない部分が多い受験です。 
						また9才から12才というお子さんが受験生となるわけで、体調管理やスケジューリングなども親が気をつけたいポイントです。 
						ここでは、中学受験への親の関わりを考えてみたいと思います。 
小学生には自身のスケジュールを決めるのが難しい
					中学受験をさせると決めた多くのご家庭が、お子さんを学習塾に通わせます。 
						お子さんを学習塾に通わせるメリットはいくつかありますが、中でもやはりお父さん、お母さんが期待するのは、以下の様なことではないでしょうか。 
- 中学受験に必要な学習内容を網羅したカリキュラムがある
 - 志望校に合格するための、出題傾向などの情報が豊富にある
 - 難関校に合格するために必要な学習のしかたなどのノウハウを持っている
 
サピックスや日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー、浜学園などの大手進学塾は、確かに合格に必要なカリキュラムや学習ノウハウを持っています。 
						ならば、そのようなノウハウを持った学習塾に入塾させれば、それでお子さんがどんどん実力をつけていけるのかというと、そう簡単ではありません。 
確かに大手進学塾は、カリキュラム、ノウハウを持っています。 
						しかし、塾に示されたとおりカリキュラムをこなしていこうとすると、けっこう大変なのです。 
						塾の宿題は学校の宿題と比べると「膨大」とも言える量です。 
						どの授業の宿題をいつやる、といった短期のスケジュールを決めて取りかからないと、あっという間に一週間が過ぎ去っていきます。 
						それをお子さんに任せられるか、と考えると、まだ小学生のお子さんには難しい面があり、大人であるお父さん、お母さんが一緒に考えてあげる必要があるのです。 
体調・健康管理は親にとって最重要の仕事
					9才~12才という年令の子どもにとって、中学受験の勉強に取り組むことは、かなりの負担です。 
						学校が終わってからの塾通い。遅い塾では夜10時前までの居残りなどもふつうにあります。 
						学校の長期休暇である春休み、夏休み、冬休みには講習会があります。 
						6年生の夏などは、朝から塾に行って返ってくるのは夜、といった生活が続くのです。 
基本的に中学受験塾は宿題が多く、学校の勉強以外にやらなければならないことが「盛り沢山」なのがふつうです。 
						成長期のお子さんの健康・体調管理は気になるところですね。 
						受験生の親にとって最重要な仕事が、この体調管理なのです。 
塾の宿題は多く、全部やろうとすると「夜遅くまで頑張るしかない・・・」といったシチュエーションになることも珍しくありません。 
						しかし、成長期のお子さんの体調管理ということを考えれば、その選択肢がないことは明白です。
						この判断は親が積極的にしてあげる必要があります。
「反抗期」と呼ばれる時期に入っていきますが・・・
					中学受験の勉強時期である小学校高学年は、反抗期を迎える時期でもあります。 
						「勉強させなければいけない」ということと、子どもの反抗期にギャップを感じるお父さん、お母さんも多いのですが、決して反抗期と中学受験は相反するものではありません。 
反抗期は、お子さんが「親から自立したい」という時期に差し掛かってきているという証拠です。 
						つまり「自分で問題を解決したい」という欲求が芽生えている時期にさしかかっているということ。 
独立心を、うまく受験勉強に活かせるような方法を考えるのがいいですね。 
						親にとやかく言われるのが疎ましい、と思いながらもがんばれない、という「子ども」の部分がまだ残っているのが小学生。 
テストの結果が悪かったとして、「ちゃんと勉強しなかったからでしょ?」では、親子とも前に進むことができません。 
						「やり方を変えるといいんじゃないかしら。あなたならやり方を変えれば結果を出せると思うんだけど。」のような提案で、いっしょに勉強方法を考える提案をしてみるのがいいかもしれませんね。 
ここまで、中学受験をするお子さんへの親の関わり方を考えてきました。 
						たくさんの記事を参考に、お子さんの中学受験を成功に導いてあげてくださいね。
