中学受験情報局『かしこい塾の使い方』

【保存版】中学受験の塾を徹底比較。大手塾と中小塾の合格実績・授業料、カリキュラム・評判など

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公開: 最終更新日:2021年07月21日

中学受験で合格を勝ち取るには、一般的に通塾が必要だといわれています。塾とひとくちに言ってもさまざまな中学受験のための塾があります。

塾選びに失敗すると、多大な労力と費用が無駄になり、その後の転塾も労力とコストがかかってしまいます。

さらに、お子様の性格に合わない塾に通い続けてしまうと、勉強が苦痛になり、中学受験自体を断念することにもなりかねません。

子どもの中学受験に際して、どの塾を選べばよいか、お悩みの親御さんは多いようです。

そこでこの記事では、「子どもに合った中学受験の塾の選び方」をお伝えします。大手塾ごとの合格実績、カリキュラムや授業料などを比較検討しやすいようにまとめてみましたので、ぜひお役立てください。

さらに、それぞれの塾や学習方法に関してもっと詳しく知りたい方には、メルマガの購読をおすすめします。

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中学受験の9大手塾を「選び方」も交えて徹底比較!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1. 中学受験で合格するために、なぜ塾に入る必要があるのか?

現在の中学受験を取り巻く環境を考えた場合、現実的な選択肢として進学塾に通わせることは一般的に必須と言われています。

なぜ進学塾への通塾が必須と言われているのか? 以下でその理由を見ていきます。

 

1-1. 通塾がおすすめな理由① 受験までのカリキュラムの充実

その理由の1つ目は、受験までのカリキュラムがしっかり組まれていることです。

中学受験に必要な勉強量の総量は(受験する中学校のレベルやタイプによっても変わりますが)だいたい決まっています。

サピックス、日能研、四谷大塚、早稲田アカデミー、浜学園などの大手進学塾のカリキュラムには、その総量がだいたい含まれています。

このカリキュラムの内容をご家庭だけで入手するのは膨大な労力を伴いますし、必要な内容だけを入手できるとは限らず無駄も多くなってしまいます。

また、学習計画を立てて、そのとおりに学習していくことも、中学受験が初めてのご家庭にとってはあまり現実的とは言えないでしょう。

 

1-2. 通塾がおすすめな理由② 定期的で計画的なテストの仕組み

そして、2つ目の理由は、定期的で計画的なテストの仕組みがあることです。

お子さんにどれくらい学力がついているかを、定期的に判断する材料となるテストがあるのは、大手進学塾の大きな魅力です。

授業の内容が理解できているかのチェックテスト、そして一定期間ごとに習ったことの理解と定着を判断する実力テストなど、大手進学塾のテストシステムはスケジューリングも含めて緻密に設計されています。

これをご家庭だけで実施するのは現実的には難しく、これらはお子さんの学力の定着を図り学習意欲を促すために必要不可欠なものですので、やはり通塾するのが賢明と言えます。

 

1-3. 通塾がおすすめな理由③ 志望校に関する情報が豊富

最後に、3つ目の理由は、志望校に関する情報が豊富にあることです。

お子さんが志望する学校によって、入試問題の出題傾向や難度などはまったく異なります。

それらの情報やノウハウが大手進学塾には豊富に蓄積されています。これは、大手進学塾の最大の魅力と言っていいでしょう。

志望校向けの特別授業なしに受験本番を迎えることは、他の受験生と比べて圧倒的に不利になってしまうため、やはり通塾をおすすめしています。

以上、中学受験をするには進学塾を活用するのが必須と言われている理由3つを説明しました。

ではどのようにお子さんにあった進学塾を見つけたらよいのでしょうか?

そこで、以下では、中学受験塾の選び方・決め方について見ていきたいと思います。

2. 中学受験塾の選び方・決め方5つのポイント

ここでは中学受験塾を選ぶ時、決める時に意識しておきたい5つのポイントをご説明します。

 

2-1. ポイント① 合格実績

まずみなさんが一番気になるのが①の合格実績かもしれません。

「開成中◯◯名合格」といった難関校合格の実績には惹かれると思いますが、ここで2点注意が必要です。

(1)お子さんの志望校にどれくらいの人数の合格者が出ているかということと、
(2)その合格者は通わせようとしている校舎から何名出ているか、

ということです。

塾全体で合格者が多くても通う予定の校舎が今一つでは、魅力に欠けると言わざるを得ません

 

2-2. ポイント② 塾のタイプが我が子にあっているか

検討している進学塾の塾風が我が子に合っているかどうか、は非常に大事なポイントです。

例えば、競争環境では萎縮してしまうタイプのお子さんが、サピックス(SAPIX)や日能研のような競争の激しい塾に入ってしまうと、多くの場合ミスマッチが生じて、中学受験期間そのものが苦しい時間になってしまったりもします。

ですので、大手塾ありきで通塾を検討することも重要ですが、ここで何より大切なことは、あなたのお子さんにとってその塾はベストかどうか?という視点です。

その上で、最寄りの教室がお子さんに合うかどうか、まで含めて検討できればベストです。

体験学習時に塾に出入りする子ども達の表情や会話に注意を払えば、わが子がその中でやっていけそうかどうか、1つの判断材料になるでしょう。

 

2-3. ポイント③ カリキュラムとその進度

どのような内容のカリキュラムがどれくらいのスピードで進んでいくのか、一週間でどのくらいの量をこなさなければならないのか、などをチェックしておかないと、入塾してから「とてもこなせる量でなかった」という結果になる可能性が高くなります。

少なくともテキストなど現物を見せてもらって、一週間にやるべきことがどれくらいあるかを入塾前に確認した方がよいでしょう。

その際、お子さんの性格や体力・気力などを勘案して、検討しましょう。

 

2-4. ポイント④ 家からの距離、通いやすさ

次の基準は、家からの距離や通いやすさです。

通塾時間があまりに長いと、通塾だけで疲れてしまいます。

また通塾手段も関係してきます。家から自転車で通える塾と満員電車に20分乗って通う塾では、行ってからの集中が違います。

また通塾路や塾近辺の安全も気になるところです。

子どもは大人よりも視野が狭く、集中するとまわりが見えなくなったりするので、夕方の通塾環境の確認は重要です。

お母さんが問合せに出かけるのは昼間が多いようですが、実際にお子さんが通塾するのは夕方だからです。

また、実際に通塾する時間の塾近辺の様子も見学しておきたいポイントです。

 

2-5. ポイント⑤ 月謝などの費用

最後に、多くの親御さんにとって、中学受験で総額いくら使うのか、また年間どのくらい使うのか、は非常に関心が高い内容でしょう。

【下方で詳しく解説しているので、以下もぜひチェックしてみてください。】

 

5. 中学受験では、どのくらい授業料がかかり、その費用はどの程度なのか?

3. 関東の大手塾5校の特徴を、合格実績や費用、評判などで比較しました

4. 関西の大手塾4校の特徴を、合格実績や費用、評判などで比較しました

3. 関東の大手塾5校の特徴を、合格実績や費用、評判などで比較しました

中学受験で通塾を検討する上で大切なことは、お子さんが通っている塾、あるいは通わせようと考えている塾の特徴を把握することです。

以下では、関東の大手塾5校の特徴を、合格実績や費用そして評判などの観点で比較しました。

 

3-1. SAPIX(サピックス)

https://www.sapientica.com

首都圏と関西に展開する中学受験の大手塾で、「御三家」を始めとする難関校への高い合格実績を誇ります。講師の質にも定評があります。

上位校を志望する生徒が集まり高いレベルを目指せる環境で、そのカリキュラムは良くも悪くも「ムダ」が少なく、「繰り返し学習」が少ないのが特徴です。

サピックスでは、1回1回の授業を完全に理解して、自分なりに細かな復習サイクルを組んで進んでいかないと、「マンスリーテスト(範囲がある)では点が取れるが、組分けテスト(範囲がない、または非常に広い)では点が取れない」ということになっていきます。

カリキュラムに「ムダ」が少ない一方で、学習量は多く、優秀で精神年齢が成熟している子は塾での学習だけで伸びていきますが、そうでない子は家庭学習で家族の必死のサポートが必要になります

そういう点では、サピックスは子どもの能力次第で家族の負担度に大きく差のつく塾と言えます。

開校地域 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県
開校数 47校
合格実績 (2019年度):〈首都圏〉筑波大附属駒場(73名)/開成(273名)/麻布(183名)/桜蔭(175名)/女子学院(125名)/〈関西〉灘(31名)/西大和学園(40名)他
学習スタイル 集団塾
参考月謝 (6年生)56,700円(税込)その他特別講習費等要

参考:御三家に強い中学受験塾【SAPIX(サピックス)】の評判とは?

参考:【保存版】サピックスの対策マニュアル -16カ条-

 

3-2. 早稲田アカデミー

https://www.waseda-ac.co.jp/elementary/

首都圏を中心に展開する大手進学塾で、志望校別のカリキュラムが豊富に用意されています。「体育会系」というイメージが強い塾でもあります。

早稲田アカデミーは、解いて覚える学習方法で方針がシンプルなので、親にとっては管理が楽な面もありますが、大人の目が無いとさぼるタイプの子には向きません。

他塾より宿題の量がとにかく多く、実施状況の確認もシビアな塾です。

繰り返し解かせるケースが多いため、もし宿題の量が多くて回らない場合は、塾に伝えて量の調節をしてもらうことも検討しましょう。

そのことを知らずに夜遅くまでムダの多い勉強を続けている受験生も多いので、注意が必要です。

早稲田アカデミーは、低学年から通塾し始めると学習リズムがつかめますが、4年生以降は宿題の量が多過ぎてこなすだけで精一杯になる可能性もあります。

また、理解を伴わない「丸暗記学習」の勉強グセがつきやすく、5年生の半ばから成績に伸び悩む受験生が増える傾向にあります

早慶を狙うなら対応可能ですが、御三家を狙うならサピックス(SAPIX)へ通う方がよいかも知れません。

開校地域 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県
開校数 149校
合格実績 (2019年度):開成(103名)/麻布(65名)/女子学院(60名)/早稲田(161名)/慶應中等部(62名)他
学習スタイル 集団塾
参考月謝 (6年生 私国立受験コース・4科)40,700円(税込)その他特別講習費等要

参考:熱い講師が多い!?【早稲田アカデミー】の中学受験の評判とは?

参考:早稲アカのかしこい使い方 攻略マニュアル

 

3-3. 四谷大塚

https://www.yotsuyaotsuka.com

関東を中心に展開する大手塾。小規模の準拠塾が多数あるので、母集団にはトップレベルの学力の上位層から中堅・下位層まで幅広く在籍しています。

四谷大塚の自社ブランドのテキスト「予習シリーズ」は完成度が高く、従来は中堅から下位層でも質の高い学習ができていたが、近年のカリキュラムの改訂により難易度と進行スピードが大幅にアップしたため、上位層でなければ、学習の質の高さが維持できなくなっています。

サピックス(SAPIX)などと比べたら、四谷大塚は、親が教える必要はあまりなく、共働きの家族には向いているかもしれません

ただし、早稲田アカデミーと同様で、大人が厳しく管理しないと勉強をさぼるタイプの子にはあまり向きません。

真面目にコツコツと取り組める子であれば、仕事を終えてからのチェックで、ある程度の学習成果を導いてあげることができるでしょう。

6年生には週一回の志望校別コースも設けられ、入試対策・学校別対策を行うカリキュラムになっています。

開校地域 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
開校数 25校
合格実績 (2019年度):開成(110名)/麻布(66名)/桜蔭(57名)/早稲田(170名)他
学習スタイル 集団塾
参考月謝 (6年生 4教科コース)51,840円(税込)その他入会金、教材費等要

参考:老舗の中学受験塾【四谷大塚】の評判や予習シリーズ活用法とは?

参考:四谷大塚のかしこい使い方 攻略マニュアル

 

3-4. 日能研

http://www.nichinoken.co.jp

首都圏を中心に全国規模で展開する中学受験の大手塾で、成績上位の子に限らず、どんな学力の子でも入塾できる間口の広さが特徴。特に中堅校に強い

日能研では、中学受験に必要な知識を一通り、一定のペースで進めていきます。

宿題は比較的少なく、同じ問題も繰り返しじっくり解かせるので、落ちこぼれる子が少ない一方で、面白みが少なくモチベーションが出にくい子も出ます。

日能研は、4、5年生の入塾後の早い段階で、一週間の学習のリズムを確立できると、親の負担は減る傾向にあります。

6年生になるとテストの回数が増えるため、一夜漬けの傾向があり学習リズムが確立できていない子だと、毎週の勉強が全く回らなくなってしまう場合もあり、その際は親の負担が膨らみます。

真面目にコツコツと学習して、過去に学習したことを定着させられる子に向いている塾です。

日能研では、毎週あるいは隔週で実施されるテストの結果によってクラスと席順が決まるため、成績上位の生徒は前の席で授業に集中できる一方、後ろの席になると授業を聞かない場合などもあるようです。

開校地域 北海道、首都圏、東海、関西、中国、四国、九州、沖縄
開校数 145校
合格実績 (2019年度):開成(42名)/麻布(69名)/桜蔭(28名)/女子学院(78名)/豊島岡女子学園(76名)他
学習スタイル 集団塾
参考月謝 (6年生 G・Rコース・4科)40,824円(税込)その他入会金、教材費等要

参考:関西・関東の中学受験塾【日能研】の評判とは?塾の実情を公開!

参考:日能研のかしこい使い方 攻略マニュアル

 

3-5. 栄光ゼミナール

https://www.eikoh-seminar.com/

栄光ゼミナールは、中学受験コースを持つ学習塾の中でも、人気が高い大手学習塾。

子供ひとりひとりの「学ぶ力」を伸ばすために、「少人数グループ指導(定員12名)」をとっているのが大きな特徴です。

また同じ分野を複数回学びながら少しずつレベルアップしていく「スパイラル方式」が有名です。

首都圏を中心に広く教室を展開しており、その多くが駅の近くにあるので通塾のストレスが少なくすむのも特徴です。

栄光ゼミナールの中学受験コースは小学校4年生からあり、いずれの学年も、国語・算数は週2回、理科・社会は1回ですが、授業時間が異なります。(小4:各45分。 小5、6:各90分。)

年間10回程度実施するテストの結果によってクラス替えを行っていますが、複数のテストの結果を勘案してクラス替えが行われ、その際、志望校・宿題の進捗・教科バランスなどの複数の要因も考慮して、クラス替えを決定しているようです。

繰り返しになりますが、栄光ゼミナールの特徴はなんといっても「少人数クラス指導・個別指導」による、「生徒の立場に立った指導方針」。

お子さまの個性や理解度を把握しながら授業を進めてほしい場合は、栄光ゼミナールが適していると言えるでしょう

開校地域 東京 神奈川 千葉 埼玉 群馬 茨城 栃木 宮城 京都 滋賀 北海道
開校数 440校
合格実績 (2019年度):〈首都圏〉筑波大附属駒場(12名)/開成(19名)/麻布(20名)/桜蔭(4名)/女子学院(10名)/〈関西〉灘(7名)/西大和学園(6名)他
学習スタイル 少人数制(1クラス12名を目安)
参考月謝 (6年生 私国立中対策 4科)54,000円(税込)その他特別講習費等要

参考:栄光ゼミナールってどんな塾?その活用法は?

 

★関東の大手塾についてのさらに詳細な特徴は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。

【保存版】首都圏の「中学受験塾」4塾を徹底比較!2018


4. 関西の大手塾4校の特徴を、合格実績や費用、評判などで比較しました

続いて、以下では、関西の大手塾4校の特徴を、合格実績や費用そして評判などの観点で比較しました。

 

4-1. 浜学園

http://www.hamagakuen.co.jp

大阪、兵庫を中心に展開する中学受験塾です。

浜学園は、関西各府県最難関校への群を抜いた合格実績を誇り、講師陣の指導力にも定評があります。頻繁なテストでクラス分けが行われ、実力に応じたレベルでの授業が受けられる一方、常に高いレベルでの学習意欲や競争心が求められます。

首都圏では駿台・浜学園として5校展開されています。

開校地域 大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県、岡山県、愛知県
開校数 37校
合格実績 (2019年度):灘(102名)/甲陽学院(99名)/四天王寺(125名)/大阪星光学院(85名)/洛星(96名)/東大寺学園(131名)他
学習スタイル 集団塾
参考月謝 不詳

参考:12年連続で灘中学校の合格者数トップ!【浜学園】の評判とは?

参考:浜学園のかしこい使い方 攻略マニュアル

 

4-2. 希学園

http://www.nozomigakuen.co.jp/index-k.html

関西及び首都圏に教室を持つ進学塾。

希学園は、難関中学への受験に特化した進学塾で経営規模は大きくないですが、関西最難関校への高い合格実績があります。また、首都圏の難関校受験にも対応し、合格実績を上げています。

中学入試の総合的な力を付けるためのベーシックコースに加え、低学年から最難関校受験を視野に入れた、教科別の特訓コースが設けられています。

開校地域 大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、東京都、神奈川県
開校数 15校
合格実績 (2019年度):〈関西〉灘(32名)/四天王寺(47名)/洛南附属(44名)/東大寺学園(46名)/〈首都圏〉筑波大附属駒場(2名)/開成(5名)他
学習スタイル 集団塾
参考月謝 (6年生 ベーシック・3教科)52,920円(税込)その他入会金、教材費等要

参考:中学受験塾【希学園】の評判とは?面倒見がいい塾って本当!?

参考:【希学園でぐんぐん偏差値UP!】希学園の攻略マニュアル 8カ条

 

4-3. 馬渕教室

http://tyuju.mabuchi.co.jp

馬渕教室は、元々高校受験指導で実績を残してきた塾ですが、現在は京阪神地域で中学受験の指導でも定評のある塾です。最難関指導のスキルとそのプログラム構築により、近年、難関校の合格者数を伸ばしています

教室により異なるが、志望校別のカリキュラムとして、基本はN(灘中志望生徒向け)、K(甲陽学院志望生徒向け)、KJ(神戸女学院志望生徒向け)、その他T、Fクラスがあり、公開模擬テストや到達テストなどの成績で決まります。

馬渕教室では、各クラスに担任が1人おり、個人懇談や保護者会を行っています。

指導の特徴は、授業中に行う小テストの結果次第で居残り補習を実施するなど、学習内容の理解・定着を徹底しており、「わかるまで帰さない」をモットーに、積極的に授業時間以外でも質問や指導に応じるスタイルを重視しています。

開校地域 大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、東京
開校数 32校
合格実績 (2019年度):灘(60名)/四天王寺(112名)/洛南附属(37名)/東大寺学園(94名)他
学習スタイル 集団塾
参考月謝 (6年生 通常授業・3教科)36,900円(税別)その他入会金、教材費等要

 

4-4. 能開センター

http://nokai.jp

能開センターは、南大阪や和歌山方面の受験指導で成功した塾です。

近年では、ターゲット校を大阪星光、東大寺学園に広げ、一定数の合格数の確保に成功し、ここ数年は灘中合格実績も伸びています。

能開センターの大きな特徴は、徹底した反復演習による基礎定着で、授業はオリジナルテキストを使って行われます。

カリキュラムの進度は、他塾に比べると比較的緩やかなので、反復で理解が深まりやすいお子さんに向いています。

開校地域 大阪府、兵庫県、奈良県、京都府、滋賀県、和歌山県
開校数 31校
合格実績 (2019年度):〈関西〉灘(16名)/四天王寺(118名)/洛南附属(16名)/東大寺学園(45名)他
学習スタイル 集団塾
参考月謝 不詳

 

★関西の大手塾についてのさらに詳細な特徴は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。

【保存版】関西の「中学受験塾」5塾を徹底比較!2018


5. 中学受験では、どのくらい授業料がかかり、その費用はどの程度なのか?

本ページの冒頭で、中学受験をするには、大手進学塾に通わせるのが一般的に必須だとお伝えしました。

では、それを実現するためには一体費用はいくらかかるのか?という疑問が沸くかもしれません。

そこでここでは、大手塾の「塾代(授業料など)」について紹介します。

主に、私立中学受験を目指す場合、小学3年生の2月に始まる小4クラスから3年間通う家庭が多いので、ここでは、それを念頭に中学受験全体で必要となる塾代の「総額」を概算で算出してみました。

 

5-1. 中学受験の塾代。総額でいくら用意しておけばよいか

塾の費用と一口にいっても、内訳は、「授業料」「教材費」「定例テスト代」「模試」「季節講習」「対策講座」など多岐にわたります。

各塾の資料をもとに、塾や受験生の親への取材を行い、シミュレーションした内容が以下です。

※基本授業と、塾に進められる各種講習を受講した典型例として総額を算出。

 

★中学受験の塾代の総額 (ここではモデルケースを記載。各塾の概算は下方にて掲載)

3年間通わせた場合の合計額は、約230万円前後

※ 入会金、授業料(月謝)、教材費、塾内定期テスト代、模試代、季節ごとの講習代が含む。

中学受験で3年間塾に通わせる場合は、塾代の総額として、このくらいを想定しておいてください。

 

★学年ごとの費用の内訳 (モデルケース)

3年間の塾代の内訳を見ると、以下のようになります。

入会金 約21,600円
4年生 約43万円
5年生 約65万円
6年生 約120万円

※ 学年が上がるにつれ金額が上がるのは、授業料自体が高くなることと通塾日数が増えることもありますが、一番の違いは各種選択講習の有無です。

6年生の受験直前期は、志望校対策の選択講習や季節講習などが多く、そのための出費が重なり高額になります。大手塾はどこも同じ傾向あり

 

★ 【参考】6年生の年間費用の概算を塾別に掲載

塾名 年間費用(概算)
SAPIX (サピックス) 120万円
早稲田アカデミー 120万円
日能研 105万円
四谷大塚 105万円
栄光ゼミナール 95万円
市進学院 90万円

 

5-2. 4年から塾に通わない中学受験という選択肢は?

中学受験は、高校受験や大学受験と比べて、実は一番費用が必要です。

そのため、どのようにコストパフォーマンスを上げるかは、どの家庭でも重要課題となっています。

そこで思い浮かぶのが、4年生からは塾に通わせないという選択肢があるかもしれません。

しかし、中学受験情報局では、大手進学塾の場合は小4か、遅くとも小5から行くのがベターだと考えています。

中学受験は、その後の高校・大学受験とは2つの点で異なるためです。

一つ目に、「学校で習っていない内容を学ぶこと」、二つ目に「メンタルが未熟な小学生には負担が大きいこと」です。

ですので、学年ごとに行うことが変わってきます。

  • ・4年生・・・徐々に受験につながっていくきっかけを探しつつ勉強の習慣を身につける
  • ・5年生・・・入試に必要な知識を一通り覚える
  • ・6年生・・・その知識で問題を解くトレーニングをする。

このような段階が必要なのです。

これをいきなり小学6年生から始めると、これら全てを1年間でやることになり、補習のための講習や家庭教師、個別指導塾なども使うことになり、お子様の負担が増えるだけでなく、結果的に高くついてしまいます

 

5-3. 低学年で通い始めると、中学受験では有利なのか?その時の費用は?

最近は、中学受験開始の低学年化が進んでおり、多くの塾で1ー3年生向けのカリキュラムを用意しています。

では、低学年で通塾を開始すると中学受験では有利なのでしょうか?

実は、低学年向けの中学受験コースは、入試を準備する内容を先取り学習させるのではなく、勉強を習慣づけさせたり学習対象に興味を持たせたりするのがメインで、受験への土台作りの位置づけです。

ですので、この時期は、授業料も月額1万~2万円と手軽なので、親も子供の成績や順位に一喜一憂せず、勉強習慣が少しでも身につけばよしとすべきでしょう。

 

5-4. 3年間通塾する場合、費用を抑えるためにできることは?

小4から3年間、通塾する場合、かかる費用を節約することはできないのでしょうか。

もし上述の表の金額から節約するとしたら、選択講座季節講習でしょう。

例えば、開成中学や灘中学といった個別の学校名がついた「志望校別特訓」は出題傾向を知れるので参加をおすすめしますが、それ以外の講座、「弱点補強講座」や「有名私立中コース」といった特訓は必要がない場合が多いので、その場合は参加しなくても大丈夫です

小4、小5の季節講習も休むことが可能ですので、これで15万円程度の節約につながります。

 

5-5. 中小塾や、地域密着型の小規模塾の費用感は?

中学受験塾には、中小塾や、地域に密着した小規模塾もあります。

中規模塾は、小6生で月謝7万円台、年間では、選択講習や模試を含めて100万円近くになります。

一方、小規模な塾は、月謝3万円、年間でも約60万円と大手塾の半額ほどのところもある状況です。

ただ、大手塾と中小の塾との一番の違いは、「カリキュラム」や「テキスト」の充実度。

大手には教材開発や情報提供をする専門家がおり、3年間で約230万円の支出は決して少なくないですが、我々としては大手塾をおすすめしています。

6. 関東の中小塾3校の特徴を、合格実績や費用、評判などで比較しました

6-1. グノーブル

グノーブルは首都圏を中心に展開している中学受験塾です。

グノーブルの教室は全部で11校(2020年8月現在)。1クラスの人数も10名前後と、少人数になっています。

規模は小さいものの、御三家合格者を多数輩出。規模を絞ることで質を維持していると言えるでしょう。

グノーブルは、サピックスから分離する形で設立されました。グノーブルのカリキュラムは、サピックス並みの進度で進みます。

グノーブルの大きな特徴は、理系科目(算数・理科)と文系科目(国語・社会)でクラスが別になっている点です。

また、グノーブルでは算数の授業が週に2回ありますが、それぞれ違う先生が担当します。

つまり、1クラスに算数の先生が2人いて、その2人の先生が交互に授業をするのです。異なる先生に教えてもらうことで、多面的な理解ができるようになるでしょう。

これは、他の塾ではほとんど見ることがありません。グノーブルならではの工夫です。

グノーブル
開校地域 東京都、神奈川、千葉県
開校数 11校
合格実績 (2020年入試):開西(11名)/桜蔭(12名)/麻布(19名)/女子学院(10名)/武蔵(9名)/雙葉(4名)/駒場東邦(11名)/栄光学園(17名)/豊嶋岡女子学園(20名)
学習スタイル 少人数制集団塾(1クラス10名前後)、通塾
対応学年 1〜6年
参考月謝 公表なし

6-2. 啓明館

啓明館は、東京の小石川と新宿に校舎を持つ中学受験塾です。(2020年4月に「啓明舎」から「啓明館」に名称変更しました)

小規模ではありますが、きめ細やかな指導やサポートが評判の「寺子屋的な塾」です。

通常、中学受験塾では、1つの単元を1週間で終わらせ、月に1回、まとめてテストを行うことがほとんど。しかし啓明舎では、1つの単元について2週間かけて学び、2週目の最終日にテストを行います。つまり、単元ごとに学習が定着しているかを確認することができるのです。

また、子どもの登下校通知を配信したり、6年生にはお弁当の取次販売をしたり、保健室を備えていたりと、学習面だけでなく、安心して通塾するためのサポートも充実しています。

啓明館
開校地域 東京都
開校数 2校
合格実績 (2020年入試):麻布(5名)/武蔵(3名)/桜蔭(1名)/女子学院(2名)/雙葉(1名)/海城(8名)/巣鴨(14名)/豊嶋岡女子学園(1名)渋谷教育学園渋谷(4名)
学習スタイル 集団塾、通塾
対応学年 2〜6年
参考月謝 6年生: 28,400円(税抜) 模試代・テキスト代・諸費用別途

6-3. ジーニアス

ジーニアスは、東京で6教室(2020年8月現在)を展開する中学受験塾で、1クラス5~10人という少人数でのクラス編成が特徴です。

ジーニアスでは、特別講座が非常に充実しています。難関校をはじめ、25校以上にも及ぶ学校別の対策講座を開催。また、6年生以外を対象とした特別講座を開催する塾はほとんどない中、ジーニアスでは、4年生、5年生向けの特別算数講座も開講しています。

筑波大学附属駒場中学校(筑駒)の対策には特に力を入れており、6年生の後期に筑駒講座を7回ほど開催しています。無料の筑駒模試も実施。実際の入試の傾向や形式、難易度に近い問題が出題され、実戦さながらの模擬試験となっています。

さらに、ユニークな取り組みとして、講師によるYouTubeチャンネルを開設。コント仕立てで語彙の解説をするなど、楽しく学べるよう工夫を凝らしています。

0時間目のジーニアス YouTubeチャンネル

https://www.youtube.com/channel/UCNPyqS6vleJk5gYKOPHsJYg

ジーニアス
開校地域 東京都
開校数 6校
合格実績 (2020年入試):開西(5名)/麻布(3名)/駒場東邦(4名)/女子学院(1名)/雙葉(2名)/フェリス(1名)/慶応普通部(4名)/早大学院(2名)/武蔵(1名)/立教女学院(4名)
学習スタイル 集団塾、算・国のみ少人数制(1クラス9名)、通塾+WEB配信授業
対応学年 3〜6年
参考月謝 6年生:週3回:52,800円(税込)、6年生:週2回:46,200円(税込) 期間講習代、諸経費別途

関西の中小塾5校の特徴を、合格実績や費用、評判などで比較しました

7-1. 進学館

進学館は、兵庫、大阪、奈良、京都に12校(2020年8月現在)展開している中学受験塾で、関西圏のなかでも特に兵庫地区に集中して教室があります。

上位校のみならず、さまざまな中学校に対応しており、中堅校への高い合格実績を持っています。

アットホームで先生と生徒の距離感が近く、質問や相談がしやすい雰囲気。講師は生徒に「かまうこと」を大切にしており、6年生になると全ての生徒に個人の担当がつくという、非常に面倒見のよい塾です。

通常の塾では、教材の改訂ペースは数年に一回ということがほとんどですが、進学館のテキストは最新の入試問題を科学的に分析し、毎年改良が加えられています。

どれだけ応用できるかに重点をおいて練られた「量より質」の教材となっています。

年長から小学6年生までと対応学年の幅が広く、特に低学年までのクラスでは、パズルやゲームを使って楽しみながら学べる独自の学習プログラムが充実しています。

進学館
開校地域 兵庫県、大阪府、奈良県、京都府
開校数 12校
合格実績 (2020年入試):灘(5名)/甲陽学院(15名)/六甲学院(17名)/甲南(71名)/東大寺学園(6名)/神戸女学院(15名)/四天王寺(10名)/同志社女子(5名)
学習スタイル 集団塾、通塾(オンライン講座あり)
対応学年 年長〜6年
参考月謝 公表なし

 

7-2. 成基学園

成基学園は、京都を中心に27校(2020年8月現在)を展開する中学受験塾です。洛南・洛星や同志社系に高い合格実績を持っています。

子どものポテンシャルを引き出し、自立をサポートする『教育コーチング』を導入。やる気を引き出すアクティブラーニング型の授業を行っています。

「人格形成の基を成す」という意味から名づけられた成基学園。合格実績だけにこだわることなく「進学塾であり、人間塾である」という信念の元に運営されています。

「京都公立中高一貫校」「滋賀県内受験クラス」「滋賀県立中学対策クラス」など、的を絞った地域特化型のクラスが充実。

オンライン受講にも対応しており、3~6年生向けに授業映像を配信する『S-web』というサービスも展開しています。塾まで遠くても、習い事が忙しくても、中学受験にチャレンジすることが可能です。

成基学園
開校地域 京都府、滋賀県、大阪府、兵庫県
開校数 27校
合格実績 (2020年入試):灘(1名)/洛南高校附属(45名)/東大寺学園(3名)/西大和学園(5名)/洛星(51名)/四天王寺(1名)/同志社(80名)/同志社女子(84名)立命館(134名)/
学習スタイル 集団塾(1クラス15名程度)、通塾
対応学年 1〜6年
参考月謝 6年生中学受験クラス4科:43,000円(税抜)※別途諸経費あり

 

7-3. 創研学院

創研学院は、関西エリアを中心として、関東、中国、四国、九州地方、あわせて63校(2020年8月現在)を展開する比較的規模の大きな中学受験塾です。

教室の多くは駅前にあり、お子さんの通塾や送迎の負担がかかりません。

中学受験コースでは、授業ごとの小テスト、月に1回の月例テストで、きめ細かく学習が身についているのかを確認しています。

復習型に重点を置いた学習スタイルを取っており、授業だけでなく、家庭での学習も大切にしています。家庭学習に対しては、講師から詳細な指示があり、その通り自宅で取り組むことによって、学習の定着をはかります。

また、季節講習では、集団授業と個別指導のどちらかを選択することが可能です。どちらか一方の授業形態を選択する子が多いですが、集団授業と個別指導の両方を選択することも可能です。

創研学院
開校地域 大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、東京都、神奈川県、岡山県、香川県、愛媛県、福岡県、佐賀県、長崎県
開校数 63校
合格実績 (2020年入試):筑波大駒場、開成、女子学院、渋谷幕張、聖光学院、豊嶋岡、筑波大附属、西大和学園、愛光、慶応普通部など(合格人数非公開)
学習スタイル 集団指導・個別指導、通塾
対応学年 ジュニアコース:年長〜小学3年、中学受験コース:小学4~6年
参考月謝 6年生中学受験クラス4科:43,000円(税抜)※別途諸経費あり

8. 玉石混淆でハズれも多い「中小塾」の選び方4つのポイント

上述しましたとおり、中学受験塾には、多くの教室を持つ大手塾と地域密着の小さな中小塾とがあります。

大手塾には「受験に対してのノウハウ」や「立地が良い」など、中小塾は「地元に強く」「きめ細かい指導を受けられ易い」「大手塾と比較して授業料がリーズナブル」という特徴があります。

どちらのタイプにもメリットとデメリットが混在していますが、ここでは、玉石混淆ではずれも多いと言われる「中小塾」を選ぶ際の4つのポイントについて説明します。

ぜひ塾選びの参考にしてみてください。

 

8-1. オリジナルのカリキュラムを強く推すかどうか

大手塾の提供するシステム教材を使用するのでなければ、オリジナルのカリキュラムや教材を提供するのは、経営資源が乏しい中小塾では現実的にかなり難しいと言えます。

ですので、もしオリジナルのカリキュラムを強く推す中小塾へ通塾される場合は、そこを慎重に見極めなければなりません

もし「オリジナルのカリキュラムや教材」を推すのであれば、カリキュラムは事前に明示されるべきでしょう。

 

8-2. 過去数年分の合格実績と業歴があるか

直近の合格実績がよい場合、これをそのまま塾の実力と考えることは賢明ではありません。

例えば、大手塾の上位クラスから転塾してきた優秀な生徒がたまたまいて、その生徒が1人で最難関校など3〜4の有名校の合格実績をつくる場合があるからです。

小規模塾であれば、過去数年分の合格実績を平均して検討してみるとよいでしょう

また、塾長(講師)の実力を見極める方法として、塾の設立からの年数が講師の力量の1つの目安になります。

最低でも5年以上の業歴があり、ある程度安定して合格実績が出ているなら、それは塾長の腕前の客観的証拠といえるでしょう。

 

8-3. 大手塾と同じ拡大戦略を打ち出していないか

営利事業体としての側面を優先するのであれば拡大戦略は当然ですが、当然その一方で、教育の質を担保するという点では、拡大するにつれて、難しくなります。

ですので、中小塾がむやみに拡大戦略をとっている場合は、慎重に検討する必要があります

塾生が増えてきて、もう1つ教室をオープンするらしい、などという評判は、教育機関としてはいいこととは限りません。

もしそのような中小塾を検討している場合は、経営基盤の脆弱な大手塾に通うようなものなので、普通に大手塾に通うことをおすすめします。

 

8-4. 親と塾のコミュニケーションはどうか

中学受験では、受験生と親、そして塾は一丸になる必要があり、コミュニケーションの質がそのまま受験の成否に影響します

ですので「受験生と塾」「受験生と親」の関係に加えて、「親と塾」の関係がしっかり結べていないと、一丸にはなりえません。

受験生である子供の疑問に答え、そして親の疑問にも誠心誠意、的確に答えることができて初めて、真の塾といえます。

「親と塾」の大人同士のコミュニケーションが拙い塾講師が、受験生の疑問に的確に答えられるはずがないためです。

9. 塾にはいつから通い始めるのがよいか?

「小学3年生の2月」からの通塾開始を、私たちは推奨しています。

なぜ “2月” なのかと言うと、進学塾の新学期のスタートが2月だからです。

ではなぜ “3年生” という時期がよいのでしょうか?

皆さんお考えは様々で「5年生からでも十分間に合うのでは?」というご家庭もある一方で、「早ければ早い方がよい!」と1、2年生から中学受験に向けて勉強させるご家庭もあります。

そこで、以下では「なぜ【小学3年生】の2月から」受験勉強を始めるのがよいのか。について、『どんな準備が必要か?』と共にお伝えしています。ぜひ参考になさってください。

参考: 中学受験 塾はいつから?どんな準備が必要?

10. 塾と家庭教師の併用

現在通っている塾で、どうしても成績が伸び悩む場合は、家庭教師を併用することを検討してもいいかもしれません。

家庭教師をつけることで、集団指導塾ではできないていねいな学習指導をしてもらえます。学習計画を立てるのはもちろんのこと、その子がつまずく原因を探り、それに合った学習方法も教えてもらえます。
その結果、親御さんの負担が減り、より効率的に中学受験の学習を進めることができるでしょう。

また、「理解型」の学習方法が身につくことも家庭教師の大きなメリットです。

宿題や演習をこなす「作業型学習」、解き方を覚えるだけの「丸暗記型学習」とは違い、どうしてその答えになったのかを順序立てて説明できるまで理解を深める「理解型学習」を身につけることは、お子さんの大きな財産にもなるでしょう。

中学受験では4年生をすぎると応用問題が増え、多くの入試で応用問題が必ず出題されます。
テストの種類を問わず、広範囲からの出題でも安定した点数を取ることができる「理解型学習」は、まさに中学受験での合格に必要な学習方法といえます。

理解型学習についての参考記事:https://www.e-juken.jp/closed-school-academic-decline.html#mokuji2

ただ、家庭教師の併用は経済的負担も大きいので、最初から期間を決めておき、その期間内のみ塾と家庭教師を併用するのもいいかもしれません。「苦手科目・単元の克服」「クラスをひとつあげる」など、できるだけ具体的な目標を定めておきましょう。
子どもの様子を見ながら、必要な時期だけ家庭教師を併用するという選択肢も検討してみてください。

「塾と併用で家庭教師をつけるメリットとデメリットとは」の記事でより詳しくお伝えしていますので、ご参考にしていただけたらと思います。

11. 塾選びが中学受験を左右する

今回は、中学受験に必須である「塾選び」について、各塾の様々な情報をもとにお伝えしました。

中学受験に通塾は必須ですが、「塾に入れたから大丈夫」「塾の言うとおりに宿題をしていれば成績が上がって実力がつく」ということではありません。

塾を選ぶ基準として大切なのは、中学受験のための学習サイクルを、それぞれの子どもの日常生活の中に落とし込むことができるか、ということです。

その基準をしっかりと持ち、中学受験が「塾まかせ」にならないようにするためにも、お子さんにとって最適な塾を選んでいただけたら幸いです。

既に塾に通わせている場合は、塾のカリキュラムなどをしっかり理解し、その子に合った方法での「塾の上手な活用法」を見つけられたらいいですね。

そのための毎月の学習の進め方をメルマガでもご紹介しています。塾別・学年別になっているので、ぜひお子さんの日々の学習にお役立てください。

それでも、現在の塾で成績が伸び悩むなら、転塾もひとつの選択肢になり得ます。詳しくは「転塾を考えるときの5つのポイント」をお読みくださいね。

正しい塾選びは、中学受験の成功につながります。この記事が塾選びのお役に立てたら幸いです。

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