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第758回 女子中の入試問題 資料の問題・思考問題

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資料の整理の問題 2026年01月17日18時00分

「第758回 女子中の入試問題 資料の問題・思考問題」

これまで、2025年度に女子中の入試で出された問題について考えてきました。

その最後となる今回は、「資料の整理の問題」と「思考問題」を取り扱います。

 

1問目は、資料の整理の問題です。

 

【問題】次の表は、生徒7人が10問の漢字テストを受けたときの結果を表しています。中央値が7であるとき、Aさんの正答数として考えられる整数は何通りありますか。

(普連土学園中学校 1日午後算数 2025年 問題33)

 

【考え方】

Aさん以外の6人のテスト結果をドットプロットで表してみます。

7人÷2=3.5人

より、Aさんを含む7人の中央値は、正解数が少ない方(または多い方)から数えて4人目の生徒の正解数です。

しかし、Aさん以外の6人のテスト結果を表したドットプロット(上の表)を見ると、正解数が7問の生徒は正解数の少ない方から数えて3人目です。

ですから、正解数が7問の生徒が少ない方から数えて4人目となるようなAさんの正答数となる整数は、0以上7以下の8通りがあります。

答え 8通り

 

本問は、資料問題の基本を確認できる問題です。

正解できないようでしたら、中央値の意味や求め方を見直しましょう。

 

2問目も、資料の整理の問題です。

 

【問題】25人の生徒に10点満点のテストを行い、結果をヒストグラムに表したら下のようになりました。

ここで、1人の点数が誤っていることがわかり、修正を行いました。修正の結果、中央値は変わりましたが、最頻値に変化はなく、平均点は修正前後で0.08点の差がありました、何点から何点に修正されたか求めなさい。

(頌栄女子学院中学校 第1回 2025年 問題1-(8))

 

【考え方】

25人÷2=12.5人

より、25人の中央値は、点数が低い方(または高い方)から数えて13人目の生徒の点数です。

下のように、修正前の1点以上4点以下の生徒数が

1人+3人+4人+5人=13人

ですから、修正前の中央値は、点数が少ない方から13人目の生徒の点数の4点です。

また、修正前の最頻値が生徒が5人いる4点ですから、修正後も4点です。

よって、修正後に「13人目の生徒の点数は4点ではないが、4点の人数が最多」となるのは、下のように、1人目から8人目の生徒のうちの1人が5点以上に移動して、4点以下の合計人数が12人になる場合です。

ところで、修正の前後で25人の平均値に0.08点の差がありましたから、修正前と修正後の25人の合計点の差は

0.08点×25人=2点

です。

従って、「移動する1人は、点数が2点高くなって5点以上になる生徒」ということになりますから、3点の生徒が5点に移動したとわかります。

答え 3点から5点に修正された

 

本問は、資料問題の用語の意味を確認できる問題です。

また、(平均点の差)×(人数)=(合計点の差)という考え方もポイントになっています。

 

最後は思考問題です。

 

【問題】1から10までの数字が1つずつ書いてある10枚のカードがあります。英子さんと和子さんがこのカードを5枚ずつ取り、さいころを投げて、出た目の倍数が書いてあるカードの数字の合計を得点とすることにしました。例えば、英子さんが[1][2][7][8][10]、和子さんが[3][4][5][6][9]のカードを取り、さいころの2の目が出た場合、得点は英子さんが20点、和子さんが10点になります。さいころを3回投げ、3回の合計得点が高い方を勝ちとします。次の問いに答えなさい。

(1) 英子さんが[1][3][4][7][10]のカードを取り、さいころの出た目が1、2、4のとき、2人の合計得点はそれぞれ何点ですか。

(2) 英子さんが[6][8][10]を含む5枚のカードを取ったとき、さいころは1回目に5が出て、2回目と3回目に同じ目が出て和子さんが勝ちました。

① 2回目と3回目に出たさいころの目はいくつですか。

② 2人の合計得点はそれぞれ何点ですか。

(東洋英和女学院中学部 B 2025年 問題11 問題文一部変更)

 

【考え方】

(1)

さいころを3回投げたときの得点について、表に整理します。

25点+14点+4点=43点 … 英子さん

30点+16点+8点=54点 … 英子さん

答え 英子さん 43点、 和子さん 54点

 

(2)

1回目に5の目が出ましたから、少なくとも英子さんは10点を得点します。

ですから、さいころを3回投げたとき、和子さんが勝つ可能性が高くなると考えられるのは、和子さんが2回目と3回目に[10]の次に大きな数字である[9]のカードで得点をする場合です。

さいころの目は6以下の整数ですから、[9]のカードで得点できるのは1または3の目が出たときです。

2回目と3回目に1の目が出た場合、英子さんの残り2枚のカードが[1]、[2]、和子さんの残り4枚のカードが[3][4][5][7]であったとしても、英子さんの合計得点が

10点+(1点+2点+6点+8点+10点)×2=64点

和子さんの合計得点が

5点+(3点+4点+5点+7点+9点)×2=61点

となり、和子さんが勝つことはできません。

2回目と3回目に3の目が出た場合、英子さんの残り2枚のカードが[1]、[2]、和子さんの残り4枚のカードが[3][4][5][7]であれば、英子さんの合計得点が

10点+6点×2=22点

和子さんの合計得点が

5点+(3点+9点)×2=29点

となり、和子さんが勝ちます。

答え ① 3、 ② 英子さん22点、 和子さん 29点

 

本問の(1)はルールの確認、(2)はどのような場合に和子さんの勝てる可能性が高くなるかを考える問題です。

「最も数字の大きい[10]のカードを英子さんに持たれていても和子さんが勝つには…」のように考えるところがポイントになっています。

正解できないようでしたら、解答例のような表を書いて、状況をわかりやすくしてみましょう。

 

今回は、2025年度に女子中で出された「資料の問題・思考問題」をご紹介しました。

資料の整理の問題は用語や整理方法が重要です。

また、思考問題では「もし、○○だったら~」という可能性を考えることや、考えてわかったことを見やすくする整理方法などがポイントになっています。

もし、資料の整理の問題が苦手なようでしたら、中央値や最頻値などの用語の意味やドットプロット、ヒストグラム(柱状グラフ)などの書き方や読み取り方を基本問題で復習しましょう。

思考問題は、受験予定校の過去問などを利用することが一番取り組みやすい方法だと思います。

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資料の整理の問題 / 中学入試の算数問題 2026年01月17日18時00分
主任相談員の前田昌宏
中学受験情報局『かしこい塾の使い方』の主任相談員である前田昌宏が算数の面白い問題や入試問題を実例に図表やテクニックを交えて解説します。
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