冬休み中にマスターしたいこと 2
「第319回 冬休み中にマスターしたいこと 2 ~コースが複数ある冬期講習会~」
前回は、2学期に学習した内容の復習が中心となっている、
サピックス小5の冬期講習について見ました。
今回は、
受講コースが複数ある、
日能研の冬期講習について考えていこうと思います。
日能研の冬期講習会案内によると、
5年生の算数の場合、
10回にわたって「比」「速さ」「平面図形」の3単元を取り扱う予定となっています。
本科教室では、
「比(含:平面図形と比)」は10~11月、
「速さ」は11~12月に
学習しています。
冬期講習会では、主として2学期に学習したこれらの単元について、
「学習を整理し、理解を深めることで、確かな得点力の基礎作りを行う」
(冬期講習案内より)ことになります。
そこで気になるのは、
受講コースによって取り扱う問題に差があるのかという点です。
下記の表は、
「平面図形(相似比と面積比)」を例に、
本科教室と冬期講習コースとの関係を比較したものです。
本科教室と栄冠への道を用いて平月に学んだ内容を、
冬期講習教材で振り返るわけですが、
上記のように、受講コースによって
取り扱われる問題が大きく異なっています。
簡単に整理してみます。
標準コース…基本的な相似の問題だけを取り扱います。
応用コース…基本問題の他に、練成問題では6年生の6月に学ぶ「影の問題」が含まれます。
発展コース…基本問題はほとんどなく、さらに半分以上が本科教室や栄冠への道にない問題です。
冬期講習は「これまでに学んだことの復習」と思われがちですが、
塾によって取り扱う範囲・レベル・問題数が異なります。
日能研の場合、
標準コースには6年生の学習や入試問題につながるような問題がありません。
標準コースを受講しながらも、平月の授業のクラスアップを目指している場合は、
栄冠への道の大問3のような問題、
あるいは影に問題の家庭学習も必要になるでしょう。
応用コースは「折り返し問題」を除き、既出の問題をほぼカバーしていますが、
授業と宿題を合わせて大問7題と「演習量」がやや少なくなっています。
平月の授業のクラスアップを目指している場合、
栄冠への道の復習などによる演習量の確保と、
「+αの学習」をどこで行うかの検討が必要です。
発展コースは問題の半数が応用ですから、
受講の価値アップの条件は、
平月に学んだ内容が定着していることです。
冬期講習受講までに、栄冠への道などを利用した復習ができるとよいと思います。
このように、コースが複数ある冬期講習会では、
上位コースと下位コースとの差があること、
同じコースであっても冬期講習受講時にマスターできる質と量の差が、
次学年での学習に影響します。
お通いの塾の冬期講習会の特徴を調べ、
それに応じた準備をすませて冬期講習会を受講し、
受けた授業が有意義なものにできるといいですね。

